すばらしくてNICE CHOICE

暇な時に、
本・音楽・漫画・映画の
勝手な感想を書いていきます。
08 / 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
<< マジック・マイク / Magic Mike | main | ゴースト・フライト407便 / 407 เที่ยวบินผี >>
恋するリベラーチェ / Behind the Candelabra

64点/100点満点中

スティーヴン・ソダーバーグ監督最新作。世界的人気ピアニスト・リベラーチェの最後の10年間を描く伝記ドラマ。マイケル・ダグラス、マット・デイモン競演。『ブルースブラザーズ』『ゴーストバスターズ』のダン・エイクロイドやロブ・ロウも好演。ちなみに、80年代エイクロイドはレイア姫キャリー・フィッシャーと一時期婚約し、当時ふたりでドラッグに溺れてたらしいが、そのフィッシャーの母親で女優のデビー・レイノルズ(『雨に唄えば』)がリベラーチェの老いた母親役で出演している。また、日本人・矢田弘がエミー賞特殊メーキャップ賞を受賞。製作費2300万ドル。2013年公開作品。

************************************
ド派手なショーで一世を風靡する希代のエンターテイナー・リベラーチェ。人気絶頂の1977年、彼はハンサムな青年スコット・ソーソンと出会う。見初められたスコットはほどなく住み込みの秘書となり、彼の豪邸でふたりだけの愛を育んでいくが・・・。
************************************

キッラキラの衣装を身にまとい、枝付き燭台を乗せたピアノで耳馴染み良くアレンジした人気曲を弾く"世界が恋したピアニスト"・リベラーチェ。1950年代から67歳で87年に亡くなるまで母国アメリカだけではなく世界規模で人気を博したそうだ。同時代にでも生きていないと縁はないだろうな思わせる、あまりに商業的な音楽性と下世話なファッションセンスの持ち主で、この映画で初めてその存在を知った。

ウィキペディアによれば、ソダーバーグ監督は2000年の『トラフィック』の時点でマイケル・ダグラスに本作の構想を話していたそうだ。企画を進めるも、映画会社は"あまりにも同性愛的"と及び腰で長らく実現しなかったものの、ケーブルテレビ放送局HBOが出資することで話がまとまり撮影が始まる。初上映は昨年5月のカンヌ国際映画祭で、その後アメリカでは劇場公開ではなくテレビで放映された。

ダグラスとその愛人スコットを演じるマット・デイモンがノリノリで演じているのは楽しげでいい。濃厚なキスシーンだけではなく、熱々のベッドシーンがあっても良かったとは思うが、ジェイソン・ボーンがしなを作っていて、それだけでも十分コメディではある。ステージ衣装や舞台装置だけではなく、リベラーチェの豪邸も悪趣味の殿堂で、金ぴかの家具を背景にリベラーチェがスターとしての苦悩やわがまま(主にこっちな気もする)が語られ、所詮は愛人に過ぎないスコットの悩みや嫉妬が綴られていく。

ゲイに特有の明るく陽気な雰囲気は悪くないものの、本作も『マジック・マイク』同様に長い。2本立てで見たものだから、2作続けてキレがないソダーバーグにどうしたのだろうと訝しんでしまった。毒々しい内装の豪邸と同じぐらいにべっとりと厚塗りされた執拗な愛憎劇に最初は笑って見られたが、次第に飽き飽きしげんなりしてくる。

スター俳優ふたりによるまさかのゲイ演技という驚き以上に目を見張ったのは、マイケル・ダグラスのピアノの演奏だ。楽器のできない俳優が演技する際には、微妙に手元を隠したり実際の演奏シーンをスタントマンが行うものだけど、弾いてるシーンを堂々と正面から映していてしかも何ら違和感がなく、彼は弾ける人なのか勘違いしたほどだった。

その後、ネット検索したところ、ダグラスのインタビュー記事を見つけた。

"私はピアノが弾けないから、どう演奏するのかが問題になった。そこでピアノの上で演奏映像を流して、鍵盤の上でどこに手を置けばいいか見ながら動きをまねした。それを何度も繰り返すうちに、曲に合わせて鍵盤が叩けるようになった。つまり実際には演奏はできていなくても、手を正しい位置に動かせるようになった"。

全然分からなかった。実際に音を出したことがある楽器だとなんとなく当て振りかどうか判別できるものだけど、名優(ダグラスがその範疇に入るかどうかは疑問だけど)ともなるとずいぶんと巧いものだと感心させられた。


【動画】
・"1969 Liberace Show Boogie Woogie"(YouTube) - 1969年当時の演奏。
・"Liberace Music Video & Entrance 1981"(YouTube) - 前半は彼の豪邸の様子が、後半にラスベガスのショーの様子が映っている。スコットも登場。
2014.01.12 Sunday 23:57 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
スポンサーサイト
2019.08.20 Tuesday 23:57 | - | - | -
コメント
コメントする











この記事のトラックバックURL
http://gogonyanta.jugem.jp/trackback/4679
トラックバック
Profile
Search This Site
Category
New Entries
Comment


Archives

今日も愚痴り中