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ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島

73点/100点満点中

時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』のアニメ映画監督細田守の劇場長編デビュー作。少年ジャンプの人気漫画を原作にしたアニメ劇場版としては6作目。

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"グランドライン"を航海中のモンキー・D・ルフィ船長率いる海賊麦わらの一味は"オマツリ島"への地図を見つける。きらびやかなテーマパークとの謳い文句に釣られ、喜び勇んで針路を一路その島に向ける。しかし、彼らを迎えたド派手な男・オマツリ男爵は、"秘密の宝物をやろう。ただし、地獄の試練を乗り越えられたらな!"といい放つ。
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ウィキペディアによると、細田監督は大学卒業後の1991年に東映動画(現・東映アニメーション)に入社し、アニメーターとしてのキャリアをスタートさせ、やがて演出に移る。転機は2000年。『ハウルの動く城』の監督に選ばれたことでスタジオジブリに出向する。が、細田版の同作は途中で企画そのものが中止に。失意は大きく、"アニメ業界で生きていくのは終わった"と感じたそうだが、東映復帰後第1作目として2002年に演出したTVアニメシリーズ『おジャ魔女どれみドッカ〜ン!』第40話「どれみと魔女をやめた魔女」(YouTube)が好評を博し、翌年には村上隆が手掛けたルイ・ヴィトンの店頭プロモーション用アニメ『SUPERFLAT MONOGRAM』(YouTube)の監督に起用され、2006年の『時をかける少女』にも繋がる。

2005年の本作は、"『ハウルの動く城』制作時のスタッフ召集の失敗と、その失敗によって絶望しているところへ新たな仲間が集まってきてくれた経験を基にしている"そうだ。熱いわけだ。


10年ぐらい前までは主要少年漫画誌と青年誌を毎週読んでいたので、少年ジャンプでは新連載が始まるたびに読む漫画がなくなっていくと嘆きつつも尾田栄一郎の「ONE PIECE」はしっかり楽しんでいた。今も大人気らしいので変わっていないと思うが、最高のワクワクとほろっとさせる物語の作り方の巧さに感心していたのをよく覚えている。

細田監督の劇場映画第1作ということで鑑賞したが、前半のテンポの良さは見事。次から次へと目まぐるしくエピソードが進んでいく。目の前に豪華な料理がわんこそばの要領で運ばれてくるのに似ている。『エイリアン』の1作目に出てくる宇宙船のような外観の巨大花が登場し、いよいよ島が本性をむき出しにする後半になると、ワンピースのもうひとつの要素である涙ポロリがいかんなく発揮され、仲間や友情の大切さをルフィが身をもって証明してみせる(船長は大変だ)。本当に良いシーンだと思う。オマツリ男爵の声を担当した大塚明夫が思わず涙したというのもよく分かる。

ただ、明朗な冒険活劇からより感情的になる修羅場への変換に唐突が否めない。いつまにか画面から彩度が失われ、ルフィの顔色が病人のように悪くなっていて戸惑う。この繋ぎがもう少しスムースにいっていればより楽しめた。

チョビ髭船長とルフィとのコミカルな追いかけっこを見ているとルパン三世を彼が監督したらどうなるのか見てみたくもなるが、そうなるとますます宮崎監督との比較で語られていくのだろう。



【追記】2014.02.05
公開時の細田監督インタビュー⇒記事
演出の意図や背景をかなり事細かく話していて興味深い。
2014.01.31 Friday 23:56 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
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2019.08.20 Tuesday 23:56 | - | - | -
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