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ホビット 竜に奪われた王国 / The Hobbit: The Desolation of Smaug

64点/100点満点中

J・R・R・トールキンの小説『ホビットの冒険』を原作とした『ホビット』3部作の第2弾。監督はピーター・ジャクソン。出演はマーティン・フリーマンやイアン・マッケラン、リチャード・アーミティッジ、ベネディクト・カンバーバッチ、オーランド・ブルームら。製作費2億2500万ドル。2Dで鑑賞。2014年公開作品。

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灰色の魔法使いガンダルフに誘われ、ホビット族のビルボは、トーリン・オーケンシールド率いるドワーフ一行の旅に参加する。幾多の危機を乗り越え、かつてドワーフの王国のあった"はなれ山"がようやく姿を現す。闇の森で道に迷った彼らは獰猛な巨大クモに襲われ、間一髪のところをレゴラスが統率する森のエルフに助けられるが・・・。
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家で見た第1弾の『ホビット 思いがけない冒険』がなかなかよくできたCG映画で、これは劇場で見てもいいかもとなったのだけど、今年は2月3月と魅力的な劇場公開作品が多く、今回もまたスルーかなと思っていたら、映画の日のこの日どうにも出遅れてしまい、『スノーピアサー』も『アメリカン・ハッスル』もすでに完売・立ち見状態。しかたなくいつでもゆったり座れる巨大スクリーンの新宿ミラノ座1番館で本作鑑賞とあいなった(隣に巨大シネコンができようと存続して欲しい)。

またソフトでの鑑賞かと諦めていたものだから、ニューズウィーク誌の映画評を先に読んでしまっていた(普通は見終えた後の楽しみ)。原作から逸脱した展開に不満を爆発させる辛辣な内容だったのだけど、でもまあ、遠い昔に読んだ『ホビットの冒険』は冒頭での延々と続くホビット族の習性への記述にうんざりさせられた記憶しかないわけで、内容を全く覚えていなから、どれだけ変化させていようとかまわないが、でも確かにもうひとつの指摘である"せわしなさ"は嫌でも感じた。

前作は冒険の序章ということもあるのだろうが、長く険しい道のりを丹念に描いていた。色々な困難を乗り越えながら違う種族の間に信頼関係が芽生え、だからこその2時間40分もかけた山あり谷ありのお話だと納得できた。

今回は樽アクションを持ち出すまでもなくジェットコースターな冒険譚で、前作ほどには15人が苦労して歩んでる感はない(ゴールであるはなれ山に辿り着くということもあるが)。樽を使った激流アクションは初めて見るし、それ自体も悪くない。圧倒的な迫力と共にユーモアもある。ただ、エルフのレゴラスが強過ぎて悪目立ちしているのだ。『指輪物語』で重要人物のひとりだった彼がその前日譚の『ホビットの冒険』にも出てくるのか覚えているはずはないが、その無敵感は映画を鼻白ませるに十分だ。

それと同時に臆病者のホビット・ビルボがいつの間にか一人前になっていることも、物語に起伏を失わせている原因になっている印象だ。姿を消せる指輪の力が自信に繋がっているのだろうが、ほとんどためらうことなく邪竜スマウグが眠っている階下に降りていくシーンなどはまあ主人公が取る普通の行動とはいえ、ホビットであるはずの彼の勇気ある行為に率先して賞賛できずにいる。

躍進目覚ましい英国人俳優ベネディクト・カンバーバッチがモーションキャプチャー技術で扮したというスマウグは、彼が演じた意味がどこにあるのかという疑問はひとまず置くとして、羽の生えたでかいトカゲであり、ドワーフ一行に容赦なく襲い掛かる。黄金の像が瞬時に融ける理屈が分からなかったが、それよりも何よりも腹立たしいのはオチだ。最終作の公開は1年先にも関わらず、週刊連載漫画のような"つづく"には呆れる。2部の予定を全3部としたためなのだろうけれど、狭間の回となった今回は大団円を演出できず、かといって1作目のような成長という達成感も生み出せず、中途半端な中継ぎに徹してしまった。

今回も莫大な製作費をかけているだけあってCGの精巧さはさすがだ。ハリー・ポッターのような魔法対決もある。でも一番に本作を楽しめたのは、多分クモ嫌いのスティーヴン・キングだろう。映画『It』でのあのちゃちなクモとは大違いの大迫力な巨大グモが何匹も登場するのだから。


【追記】2014.03.03
第86回アカデミー賞で、視覚効果賞・音響賞(編集)・音響賞(調整)で候補になるも無冠。
2014.03.01 Saturday 23:57 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
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2017.05.21 Sunday 23:57 | - | - | -
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