すばらしくてNICE CHOICE

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ハンガー・ゲーム2 / The Hunger Games: Catching Fire

70点/100点満点中

ジェニファー・ローレンス主演による2013年の人気SFアクションシリーズ第2弾。主な出演陣はそのままに監督が『アイ・アム・レジェンド』のフランシス・ローレンスに変更。原作者が共同脚本から製作総指揮に徹し、『127時間』『砂漠でサーモン・フィッシング』のサイモン・ボーフォイと『リトル・ミス・サンシャイン』『トイ・ストーリー3』のマイケル・アーントが脚本を手掛ける。新顔の共演者は先日注射針を突き立てたまま死体で発見されたフィリップ・シーモア・ホフマンとジェフリー・ライト。製作費1億3000〜4000万ドル。

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独裁国家パネムの首都キャピトルで行われた第74回ハンガー・ゲームで奇跡の優勝を遂げ、第12地区に凱旋を果たしたカットニス・エバディーンとピータ・メラーク。カットニスの戦いぶりに勇気を得た各地区の民衆は独裁者スノー大統領の圧政に反抗の兆しを見せ始める。そこでスノーは第75回のゲームを戒めの大会と位置付け、歴代優勝者24名による史上初のグランドチャンピオン・バトルを開催することを決める。
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中高生向け人気小説を原作にした本シリーズ。前作は本国での異様な人気ぶりや『ウィンターズ・ボーン』で好演していたジェニファー・ローレンスが晴れてメジャー作品に出るならと、サム・ライミが『スパイダーマン』を監督した時、ご祝儀とばかりに最初の1本ぐらいは劇場で見てみようと思ったのと同じような感覚で映画館に足を運んだはいいものの、まあ予想通りの詰めの甘さで、ローレンスのさすがの演技力や司会者役でのスタンリー・トゥッチの怪演、レニー・クラヴィッツの演技以外(あ、あとジョシュ・ハッチャーソンの成長ぶり)見るべきところがなく、もう劇場鑑賞は必要ないだろうとなったわけだけど、本作への意外に高い評価を聞くにつけ、気にはなっていた。

なるほど。悪くない。世界観の紹介で終わった1作目よりずっといい。今回のゲームデザイナー(前回下手を打ったセネカから、フィリップ・シーモア・ホフマン演じるプルターク・ヘヴンズビーに交替)は気合を入れてゲームを構築している。迫力(製作費も約2倍)と意外性ある出し抜きを見せるクライマックスが用意され、さらに次作では局面を一新する展開が待ち受けていることを告げてもみせ、期待を煽るいい終わり方だ。

147分間と相変わらずの長尺で、題名になっているゲーム自体は残り1時間を切ってから始まるという焦らしようだ(前半は守るべき家族がいるから反乱のリーダーにはなりたくないというこの手の作品ではお馴染みの逡巡)。本シリーズが描きたいものが過度に抑圧する体制に抗う少年少女、民衆であると分かってはいても、それでも見せ場はやはりバトルであり、前置きが長過ぎると思わなくもない。いざ戦いが始まると前回のダメだった点が一掃され(スポンサーによる得票云々)、大がかりな仕掛けも用意されていて、手に汗握るとまではいかないものの、それなりに楽しんで見られる。

3部作の狭間となる2作目(たいていのシリーズものがそうであるように全3部と思っていたが、ホフマンの死亡記事を読むと、他に4作目の"最終章"があるとの書きぶりだ。原作小説は3冊らしい)は大盛り上がりの3作目に向けての準備回となり面白さを損なう。最近でいえば『ホビット 竜に奪われた王国』がそうだった。しかし、本シリーズは上でも書いたように、1作目は人物や設定の説明に徹したことで凡庸な作品に終わったが、その犠牲のおかげで本作では、本来は圧政側に立つカットニスたちの付き添い役エフィー・トリンケットですら、心許せそうになるほどキャラクターが馴染んでいる。

子供だましの設定とはいえやはりローレンスが入ることでリアリティとまではいかないが、見られるレベルに引き上げている。パーティではセレブリティとしてきれいに着飾り、フォトボムしまくるお茶目な様子からは想像できない華を抑えた演技に努め、ハリウッドスターになった今でも『ウィンターズ・ボーン』にまだ出られそうな表情をのぞかせる。前作で友達となった木の上の女の子が暮らしていた地区に凱旋ツアーで赴いた際の彼女のスピーチには確かに人の心を動かす何かがある。それが卓越した演技力というものなのだろう。
2014.05.21 Wednesday 23:58 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
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2019.08.20 Tuesday 23:58 | - | - | -
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