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Dexter Gordon『Gettin' Around』

Dexter Gordon / Gettin' Around
Label: Blue Note
Release: 1965

Personnel:
Dexter Gordon - tenor sax
Bobby Hutcherson - vibraphone
Barry Harris - piano
Bob Cranshaw - bass
Billy Higgins - drums

Recording Date:
1965.05.28: Tr.1, 5-6
1965.05.29: Tr.2-4

Song List:
01. Manha De Carnaval / 黒いオルフェ
02. Who Can I Turn To
03. Heartaches
04. Shiny Stockings
05. Everybody's Somebody's Fool
06. Le Coiffeur


1923年2月ロサンゼルスに生まれたデクスター・ゴードンが42歳の時に録音したアルバム。1961年から65年までのブルーノート時代の最後のアルバムでもある。そのブルーノートファンが選ぶ同レーベルの人気作ランキングでは20位。解説によると当時ジャズ喫茶で大人気盤だったとか。日本人が好きそうな哀愁帯びたメロディのM1を彼の切々としていながら人生の深みすら表現されるテナーで吹かれてはそれも納得だ。どちらかといえばM1ほどは旋律の妙に頼らないM2が好み。デクスターの渋みをさらに深くしているのがボビー・ハッチャーソンのヴァイブラフォンでこの組み合わせは強い。M5もたまらない。人気出るはずだ。

デクスターが主演した1986年の『ラウンド・ミッドナイト』(そういえばハッチャーソンも出てた!)はバド・パウエルの最晩年をモデルにした映画だった。彼は1959年にパリへと渡り、1966年に帰米、そして同年7月に亡くなった。デクスターもまた40年代から華々しく活躍していたものの、50年代後半はヘロインに苦しみ、61年にようやく復帰し、ブルーノートで9枚のリーダー作を残す。そのブルーノート期にパウエル同様、1962年末の欧州ツアーをきっかけにデンマークはコペンハーゲンで暮らすようになる。本作は65年に一時帰国した際にニューヨークで録音した作品となる。

映画ではデクスター扮するデイル・ターナーはパリ生活でアルコールを絶ち、母国に帰り、凱旋公演も成功させるが、再びヨーロッパに戻ることは叶わなかった。デクスターは約20年前の自分にできて、友人だったパウエルにはできなかったことを演じていたわけで、そんなことを思い出しながらブルックリン橋を背景にした若いフランスの友人フランシスとのシーンを撮影したのだろう。今見たらまた違う気持ちで鑑賞できそうだ。デクスターは1976年にアメリカに戻った。

本作はジャズでイメージするところの、あるいはサックスで思い描くところの大人な音楽、かっこいい夜の音楽という表層的ではあるけれど、それでも入り口としては最適な1枚だ。何より理屈抜きに聴きやすい。良盤。
2014.06.06 Friday 00:00 | ジャズ | comments(0) | trackbacks(0)
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2019.10.16 Wednesday 00:00 | - | - | -
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