すばらしくてNICE CHOICE

暇な時に、
本・音楽・漫画・映画の
勝手な感想を書いていきます。
08 / 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
<< ラグタイム / Ragtime | main | バレット・オブ・ラヴ / Charlie Countryman >>
欲望のバージニア / Lawless

63点/100点満点中

近未来終末もの『ザ・ロード』を2009年に監督したオーストラリア出身のジョン・ヒルコートによる2012年の歴史実録犯罪ドラマ。脚本はミュージシャンとしてよく知られるオーストラリア人のニック・ケイヴ(当然音楽も共同で担当)。原作は主人公ジャックの孫にあたるマット・ボンデュラントが2008年に発表した歴史小説。そのジャックを演じるのはシャイア・ラブーフ。共演にはイギリス人のふたりトム・ハーディとゲイリー・オールドマン、ヒロインにジェシカ・チャステイン、オーストラリア出身俳優はガイ・ピアース(生まれは英国)とミア・ワシコウスカ、同年の『クロニクル』でブレイクしたデイン・デハーンも出演。TSUTAYA限定レンタル作品。製作費2600万ドル。

************************************
1931年、禁酒法時代のバージニア州フランクリン。密造が盛んだった同郡の中でも、長男ハワードと次男フォレスト、それに末っ子ジャックのボンデュラント兄弟は不死身と周囲から一目置かれていた。しかしメイソン・ワーデル検察官とその部下の特別補佐官チャーリー・レイクスが赴任してきたことで状況が一変。着任早々、密造酒業者に高額な賄賂を要求。ボンデュラント兄弟は決然とはねのけるが・・・。
************************************

実力派から期待の新人まで役者は揃っている。当時の風俗もしっかり再現されている。尺だって十分用意がある。しかし冗長さは否めない。原題通りに"無法者"たちの時代を映し出し、タイミングよくアクションがありラブロマンスも挟み、当時の若者の青春を描くが、結局は憎まれ役を演じるガイ・ピアースの映画になっている。出演作ごとに違う表情と演技をし、しかも確実に爪痕を残すピアースの実力がいかんなく発揮されているという意味では良い映画といえるけれど、シャイア・ラブーフ(この人が出てくるとトランスフォーマーと思ってしまう)扮するジャックが若さ故とはいえ毎回の失敗にも学ばない直情さで物語を牽引していくだけなのは物語作りとして問題だ。

同年に公開だった『ゼロ・ダーク・サーティ』では主演し、最近では『MAMA』でロックミュージシャン役もこなしているジェシカ・チャステインが兄弟をまとめる次男のフォレスト(トム・ハーディ!)と恋仲になる役を演じる。今回はきれい目なメイクをほどこし、そのスッと通った優美な鼻筋に見惚れるが、泥臭い田舎の景色や男たちの中に咲く都会の花といった演出が鼻につくし、何より男だらけの物語では客を呼べないと思って彼女を起用するというその安直さが嫌だ。意図しているとはいえ明らかに映画の中で浮いている。一方、田舎の可憐な花ミア・ワシコウスカは厳格な宗教指導者の父に育てられた敬虔な女の子が年頃らしくちょっと危険な男の子に惹かれてしまうというステレオタイプな役柄に生命を宿らせることに成功している。『イノセント・ガーデン』での演技も良かったし、オーストラリア大陸をさまようという最新作『Tracks』(YouTube)を早く見たい。

1点不思議に思っていた描写への回答としてこんな記事があった。"モデルTフォード車はエタノールを燃料として走らせることも考えて設計"されていたとのこと。

あと、マーク・トウェインの小説で、逃亡黒人奴隷への見せしめとして行われると説明されていた熱したタールを全身に塗ったところに鳥の羽をまぶすという仕打ちを実写で見られるのもいい。
2014.07.22 Tuesday 23:58 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
スポンサーサイト
2019.08.20 Tuesday 23:58 | - | - | -
コメント
コメントする











この記事のトラックバックURL
http://gogonyanta.jugem.jp/trackback/4994
トラックバック
Profile
Search This Site
Category
New Entries
Comment


Archives

今日も愚痴り中