すばらしくてNICE CHOICE

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グランド・マスター / 一代宗師

70点/100点満点中

長編作では2007年『マイ・ブルーベリー・ナイツ』以来となる2013年のウォン・カーウァイ監督作品。歴史カンフーアクション。主演はトニー・レオン、ヒロインにチャン・ツィイー、レッドクリフ2部作で孫権を演じたチャン・チェンら。武術指導には『マトリックス』や『キル・ビル』とハリウッドにも進出したユエン・ウーピン。日本人の梅林茂とナタニエル・メカリーが共同で音楽を担当している。製作費2万4000万元。

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日中戦争前夜の1936年。北部の八卦掌の宗師・宮宝森は引退を決意し、悲願だった南北の中国拳法各流派の統一を果たす後継者を選ぶことに。第一候補は一番弟子の馬三。宝森の娘で奥義六十四手を唯一受け継ぐ若梅も後継争いに名乗りを上げる。しかし広東省佛山で宝森が指名したのは南部の詠春拳の宗師・葉問だった。納得しない馬三は師への恨みを募らせ、若梅もまた葉問を秘かに呼び出し、奥義で勝利を収めるが・・・。
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九十年代お洒落映画の代名詞だったウォン・カーウァイがカンフー映画を撮るということで、不安と期待が入り混じりながらの鑑賞となったが、意外にも彼の美的感覚とワイヤーアクションとの相性が良く、この路線でも持ち味を出せるのだと驚かされた。

特に前半で舞台となる武闘家たちのサロンでもあった広州・佛山の妓楼は華麗なデザインで、その中で行われるトニー・レオンらのアクションは静と動が巧みに入れ替わり、また重力無視だろうとかっこよく見得の決まった絵を求めた結果としてのワイヤーワークがいかんなく発揮され、持ち味のスローモーションと共に、間違いなくウォン・カーウァイ映画と断言できる出来になっている。カメラワークや俳優たちの熱演と同じぐらい雄弁な音楽も素晴らしい。

葉問(イップ・マン)以外は一応モデルがいるものの、名前を変えているらしいのだけど、ただ問題は近代カンフーの歴史を基にしているということで、映像ほどには物語に自由がなく、しかもトニー・レオンのモノローグで進行するのに、映画の焦点は中国武術の各流派の趨勢でもあり、よって葉問や馬三(マーサン)、若梅(ルオメイ)とほとんどリンクしない八極拳の使い手・一線天(カミソリ)なんて人物にも時間が割かれることになり、しかもトニー・レオンやチャン・ツィイーほどには殺陣の練習をしていないためか、そのエピソードだけアクションのレベルが下がっている始末だ。絵面はいいが、お話としては物足りなさが残る作品。
2014.08.13 Wednesday 23:58 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
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2019.08.20 Tuesday 23:58 | - | - | -
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