すばらしくてNICE CHOICE

暇な時に、
本・音楽・漫画・映画の
勝手な感想を書いていきます。
03 / 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
<< ブレイキング・ニュース / 大事件 | main | 無料配信ミックステープ8月号(2014) >>
S.I.T. 特命殺人捜査班 / 특수본

62点/100点満点中

2011年の韓国映画。サスペンスアクション。観覧動員は約112万人でランキング22位。主人公の直属の上司役で『カエル少年失踪殺人事件』でも刑事を演じたソン・ドンイルが、副署長にはお馴染みチョン・マンシクが出演。原題は"特捜本部"の意で、英題も"S.I.U."、つまり"特別捜査班(Special Investigations Unit)"。邦題では"S.I.T."だが、日本でその呼称が使われる捜査係の扱う事案と本作で描かれるそれは異なる。もしかしたら韓国にも同じ略称を使った部隊があるのかもしれない。DVDスルー作。

************************************
ソウルの廃墟でイ・ジェウィ巡査部長の死体が発見される。ただちに警察官殺人事件特別捜査本部が立ち上げられ、部下思いのパク・インム班長率いる捜査チームが担当になる。FBIで犯罪心理学を学んだキム・ホリョンも派遣され、現場の刑事キム・ソンボムと衝突しながら捜査にあたる。遺体の脇で見つかった覚醒剤から現役警官パク・キョンシク巡査部長が浮かび上がり、警察内部に広がる腐敗を臭わせ始める。
************************************

いかにも現場叩き上げ刑事といった風貌の主人公キム・ソンボムと、理論派という設定を一応与えられて登場するキム・ホリョンが捜査を進めると、疑わしい存在が現れては消え、韓国映画らしく物語は複雑に入り組んでいく。最後には、ある程度は読めるとはいえ、意外な黒幕が姿を現すというサスペンスな展開自体は悪くない。

刑事ドラマの定番のバディものともいえるが、ソンボム刑事とホリョンの間のドラマに乏しいのは残念だ。また、以前は麻薬の元締めで今は情報屋に近い役割を担わされているケコや、繁華街のやり手社長ユン・イルドの右腕、イ・グンスのどこか憎めない振る舞いなどはコメディ要素となり、本作の魅力のひとつだが、そのために私が韓国映画に期待するドス黒い物語とは異なり、軽いテイストを指向することになる。それならそれで別にかまわないが、ならばクライマックスでの恨みを晴らすだけのオチはノワールが急に立ち現れることになりバランスが悪い。しかもその所業に何ら罪を着せず、放免となっているようでもある。

踏み込みが1歩も2歩も足りないことは確かで、演出面もかなりまずい。例えば、マイクロバス内での銃撃戦にしても、実際に何がどうなったのか実際に見せず引きで映し出すのは良いが、車内で光るマズルフラッシュを見せるのはその前にも班長宅ですでにやった演出であり、せめて血糊が窓に飛び散るぐらいの変化が欲しい。物語の発端となる警官殺しの現場での拳銃アクションにしても迫力がかなり不足している。そもそも、物語の複雑さに追われて、犯罪心理学を修めたエリートというホリョンの設定が少しも生かされていないのはまずいだろう。原題通りに新たに設立する"特別捜査班"のメンバーに入る紅一点といっていい、スンボンの相棒チョン・ヨンスンは最後までまともな活躍を見せず、結局路上で隠れて小便していたイメージしかない。
2014.08.31 Sunday 23:58 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
スポンサーサイト
2017.03.28 Tuesday 23:58 | - | - | -
コメント
コメントする











この記事のトラックバックURL
http://gogonyanta.jugem.jp/trackback/5035
トラックバック
Profile
Search This Site
Category
New Entries
Comment


Archives

今日も愚痴り中