すばらしくてNICE CHOICE

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The Phone / 핸드폰

70点/100点満点中

2009年の韓国映画。キム・ハンミン監督が1作目の『極楽島殺人事件』と大ヒット作『神弓 -KAMIYUMI-』の間に手掛けたスリラー。主演は『S.I.T. 特命殺人捜査班』でも主役だったオム・テウン。共演に『カエル少年失踪殺人事件』のパク・ヨンウ、テウンの妻役には『極楽島殺人事件』のヒロインを演じたパク・ソルミ。他に様々な作品で顔を見るチュ・ジンモも最後に刑事役で登場する。DVDスルー作。

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芸能事務所社長オ・スンミンは所属タレント、ユン・ジナを売り込むべく、闇金から借金をし、忙しさのあまり妻ジョンヨンとも冷めた夫婦関係になりながら国民の妹として大ブレイク寸前まで来た。しかし、モデルのチャン・ユノがジナとのセックステープで脅迫してくる。油断させた上で報復に成功し、ひと息ついたスンミンだったが、その動画の入った携帯電話を喫茶店に置き忘れてしまう。携帯を拾ったという男から電話があり安心するも、問題の映像を見られてしまい、流出されたくなければ指示通りの罪を犯せとの妙な脅迫が始まり・・・。
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DVDスルー作の映画を選ぶ時に以前よく参考にしていたブログで、"意外とオモロイ"とあり、気になっていた作品。確かに拾い物。キム・ハンミン監督作の『極楽島殺人事件』や2011年の観覧動員第1位の『神弓 -KAMIYUMI-』よりずっと良い。

直情タイプの芸能プロダクション社長オ・スンミンが大事な携帯電話を見知らぬ男に拾われてしまい、さあ大変という前半と、中盤ぐらいからその男が職場の大規模スーパーで大きなストレスを抱えるチェン・イギュ主任だと明らかになり、攻守逆転したりといった展開はあるが、基本的にはスンミンが憤り怒鳴りつけ高圧的な態度を取るも、チェンには通じないとなると下手に出るを繰り返しているだけで中だるみはかなりのものだ。邦画もそうだけど、韓国映画は大作でなくても120分越えがざらであり、本作もまたもう少しテンポ良く進めればいいが、そうでないのは残念だ。

本作の良さはチェンの職場でのストレスや私生活での心労が描かれ、同時にスンミンが陰で行っていた依頼、スンミンの奥さんジョンヨンの浮気などが明らかになった果てに描かれる狂気だ。演技的にどうこう、脚本的に秀逸さがあるなどではなく、ひたすら相手の頭を持って床に後頭部を打ちつける。ゴツゴツと嫌な音が響く。韓国映画に求めるのはコレだ。そして、男はある事実を写真という動かぬ証拠と共に直視することになる。陰湿にして陰惨な絶望に突き落とされる展開はハリウッドでは味わえない類のもので、本作はさらにもうひと捻り加えるものだから、先の"意外とオモロイ"に頷かざるを得ない。落ちたと思っていた絶望の下に実はさらに底の見えない闇が広がる。


そういえば、冒頭の企業ロゴが韓国映画にしては珍しく多くて(5社?)、こういうこともあるのかと思ったのだけど、allcinemaではテレビ映画と区分されていて、増長に思える描写や展開は枠の関係から時間があらかじめ決められていたといったことなどが影響しているのかもしれない。
2014.09.01 Monday 23:58 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
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2017.03.28 Tuesday 23:58 | - | - | -
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