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九井諒子 『ダンジョン飯』第1〜2巻

2015年1月発売。       2015年8月発売。

今年前半に2015年は久し振りに漫画を読んでみようとふと思い立ち、何が面白いのかちょこっと調べてみたら、ほぼどの記事でも褒められている作品のひとつがこの『ダンジョン飯』だった。でもゲームはもうずっとしていないし、流行のグルメ漫画というのもアレだしとしばらく様子見していたのだけど、錦糸町からの帰りの総武線で第1巻を読み始めたらもう大変。頑張って堪えたのだけど、何回か笑いが漏れたと思う。いい年して漫画を読んで電車の中で笑うという非常に不気味な存在になってしまったので、続けて購入した第2巻はさすがに自宅で楽しんだ。

レッド・ドラゴンに妹ファリンを食べられてしまった戦士のライオスは、魔法使いマルシル、鍵師チルチャックと共に、妹が龍の腹の中で消化される前に助け出そうとダンジョンの下層を目指す。ただ、一度は絶滅寸前までいった一行なので、文無し状態であり、食料は迷宮にはびこるモンスターたちを食べるというライオスが以前から温めていたアイデアを実行することに。そこにダンジョン飯をいち早く実践していたドワーフのセンシが加わることで、食へのあくなき探究心を満たし本格的なバケモノ料理を堪能しつつ、本来の目的であるファリン救出の旅が始まる。

ファンタジー世界のモンスターは当然味わうことなどできないわけだけど、現実にも存在する味覚・触感、あるいは料理法を重ね合わせることで、読者に架空の生き物の料理を楽しませるのは独創的で面白い(ゲームに本当に疎いのでアレなんだけど、モンスターハンターのCMで狩った敵を炙って食べているのを見たことがあるので、もしかしたらそういう設定自体はありふれているのかもしれない)。その時点でも十分楽しいのに、大げさな言動や大きなコマでいかにもな強調した笑いを作り出すのではなく、淡々としたセリフの中での笑いの生み出し方にセンスの良さを覚える。上質な面白味であり、評判になるのも納得。

モンスターを敵と認識し倒しながらその世界の目的を果たすのが戦士なり勇者の役目のはずが、主人公ライオスはその敵に興味を抱き、果ては食べてみたいと思い至る、どこか倒錯した思考が、仲間のマルシルやチルチャックが持つ一般常識との間にギャップとして随所に表れるのだけど、その真剣な変人だからこその面白さはどんな設定でも生きるのだなと再認識させられた。しかも、そんな"非"常識人をふたりも抱えた漫画の安定感は当然凄まじい。
2015.08.23 Sunday 23:57 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0)
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2019.08.20 Tuesday 23:57 | - | - | -
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