すばらしくてNICE CHOICE

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殺人の啓示 〜死を誘う男〜 / The Calling

点/100点満点中

スーザン・サランドン主演による2014年のカナダ産スリラー。サランドンの母親役で『エクソシスト』の少女リーガンの母親を演じたエレン・バースティンや、ドナルド・サザーランドも出演。DVDスルー作。

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カナダ・トロント郊外の静かな町フォート・ダンダスで4年ぶりの殺人事件が発生。女性署長ヘイゼルは被害者の老女ディーリア・チャンドラーの死体に残された不自然な口の形と、続いて起きた隣町チェンバレンで見つかった死体との類似点を手掛かりに、新任の刑事ベン・ウインゲートのひらめきもあり、事件が連続殺人だと気づく。目撃された不審車からサイモンと呼ばれる男が捜査線上に浮かぶが・・・。
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大きなスクリーンで見るには確かに地味な映画かもしれないが、DVDスルーというのはもったいないと思わせる、しっかりとしたいい映画だ。キリスト教をネタにするため、"七つの大罪"を模倣する連続殺人鬼が登場する『セブン』を連想させるし、実際にオープニングで掴みとなる遺体は十分に衝撃的ではある。が、本作は『セブン』に比べるとずっと静かだ。そして、時間を無駄にせず、物語を詰め込み、そうはいってもただ事実を追うのではなく、サランドン演じる女性警官ヘイゼルが抱える問題をも合わせて展開させていく。印象的に映し出す光景や音楽も効果的だ。

部下に出張させたり(マイルを使わせるなど妙に現実的)するものの、基本的には自分の足で獲物を追うという伝統的なハードボイルドな捜査の進め方をする。ただ、その主人公ヘイゼルの勘と、容疑者サイモン(ピーター)の神の御業かと思わせる行いがそれまでの丁寧な展開をひょいと凌駕してしまう場面が終盤に出てくるのは、オチは別にあれでいいのだけど、せっかく雰囲気は悪くないだけにもう少し丹念に進めても良かったにと思わせる。

腰のヘルニアの痛みに悩むヘイゼルはそれ以前には薬の過剰摂取で自殺未遂をしかけ、あるいは子供を亡くしたりと、様々な苦しみを負ってきた人物と描かれる。そんな彼女がこの事件の被害者たちの気持ちをある意味で理解し、さらには自分もまた・・・という危うい展開に違和感なく突き進むことができるのは名優スーザン・サランドンによるところが大きい。『ランナウェイ/逃亡者』でも、セリフで説明せず表情だけで固い信念を持つ現役活動家であることが分かる役を演じて切っていたが、今回も同様に彼女はヘイゼルを完全に自分のものにしている。
2015.10.07 Wednesday 23:58 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
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2019.08.20 Tuesday 23:58 | - | - | -
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