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烏丸匡 『ドールズ フォークロア』全3巻

2012年2月発売。      2012年7月発売。     2012年11月発売。

「月刊少年ライバル」で2011年9月号から翌年の10月号まで約1年間連載していた漫画。烏丸匡(現・カラスマタスク)の初連載作『REIDEEN』と次の『シャングリ・ラ』は原作ありきの作品だったが、この『ド−ルズ フォークロア』は初のオリジナル作となり、気合が入っていたのか設定がずいぶんと凝っていて面白い。


10年前に発生した108名の児童が連続失踪し、いまだ未解決のハーメルン事件。唯一の生存者・小山田要介は、事件以来悪霊が見える体質になっていた。霊に怯え引きこもりがちな要介の前に、退魔の力を持つ御崎カンノが現れる。悪霊の正体は人間の強い想いが生む"人形(ドール)"だと知らされた要介は彼女に同行し、10年前の事件で要介を助け行方不明となった"お姉ちゃん"と瓜二つのドール・マキナと出会う。


人間の強い想いが凝縮して悪霊/バケモノが生まれるという設定は古今東西ありふれたものだけど、例えば無念な想いを残して死んでいったかどうかという事実関係とは関係なく、その後に人々が怪談めいた噂話としてその物語(フォークロア)を伝えていくだけでも"ドール"が生まれる要因になるという設定はユニークだし、さらにその人々が創り出したイメージの先にはそのドールたちが進めないというのも面白い。

ストーリーを大雑把にまとめれば、主人公・要介がミサキ機関対人形管理局(エヴァのイメージを多分に借りてる)に所属し、カンノや仲間の力を借りながら、自分も被害にあった10年前の事件の真相を突き詰めていく。最凶ドール・マキナの誕生の秘密や創り出した人間の思惑、神の概念など風呂敷の広げ具合も悪くなく、全3巻ですっきり収まってはいるのだけど、すっきりし過ぎて余裕がない印象も受ける。ドール退治のエピソードはもう少し増やせそうだし、打ち切りだったのかあるいは1年とあらかじめ決められた長さだったのかは分からないが、もう少しこの世界観に浸りたい。それだけの容量はしっかり用意されているのだから。

ただ、最近の少年誌(でいいのかな?)の常なのか、やけに胸が大きくそれを強調したカットの羅列などいかにな"オタク"向けの絵には辟易させられる。また、主人公のキャラ付けを強くしたいのか、"ッス"を多用する話し方も最後まで引っかかった。バケモノであるドールの姿も独特で、絵柄そのものは良いもの持ってるし、それで設定もよくねられているわけで、なんだかもったいない。
2015.10.24 Saturday 23:57 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0)
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2019.08.20 Tuesday 23:57 | - | - | -
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