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パージ:アナーキー / The Purge: Anarchy

67点/100点満点中

2014年のSFスリラー。『パージ』の続編。監督脚本は引き続きジェームズ・デモナコ。製作費900万ドル。

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2023年アメリカ。1年にひと晩だけ殺人を含む全ての犯罪が合法となるパージ法のある社会。パージ開始まであと数時間と迫る中、娘カリと共に低所得者地域に暮すシングルマザーのエヴァは病気の父の行方を気にし、別居に向けた話し合いが進む夫婦シェーンとリズは高速道で車が故障してしまう。一方、亡くなった息子の仇をとることだけを考え生きてきた男は完全武装し、装甲仕様の車で街へと繰り出す。
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製作費が3倍に跳ね上がったことで、宇宙船内の攻防から宇宙基地での"戦争"になった「エイリアン」シリーズのように、あるいは高層ビルでの縦ロールからより広い空港を舞台に横スクロールなった「ダイ・ハード」シリーズのごとく、スケールアップがしっかり図られている。続編は駄作との例の定説から増えた製作費を有効活用することで脱却しようという努力は報われたといっていい。

前作から1年後を描く続編とはいえ、話そのものに繋がりはなく、サンディン一家は登場しない。この1年で何が起こったのか説明されないが、失業率が5パーセント以下に抑えられた近未来はその前年が1パーだったわけで、もしかしたら陰りが見えているのかもしれない。ともかく、9年前に就任し"新しい建国の父"と称えられるD・タルボットが少し姿を見せたり、今回のパージが第6回だったりと世界観が少し明らかになる。さらに重要なのはパージ法が"貧困層の排除を狙った政策"でしかなく、抵抗しようと呼びかける黒人活動家カルメロの存在だ。

一軒家を舞台にしたシチュエーションスリラーから、見知らぬ3組が偶然一緒になり無法地と化した一夜を無事生き残れるかというサバイバルスリラーとなり、派手に機関銃がぶっ放され、車両は火柱を上げ、パージを善行と捉える人たちの狂気が渦を巻く様子が映し出される。

一番盛り上がるはずの人間狩りが、そういう設定で仕方ないと理解しつつも、闇が深すぎて何が何やらな演出になっているのは残念だ。またパージ法には裏ルールがあるなどといきなり説明されても(彼らの存在意義の解説が必要だったのは分かるが)、もともと幼稚な設定で鼻白むギリギリのところで保ってる作品だけに、色々明かすのは結構だけどそのバランスには難しさがある。

今年7月には3作目が公開されるようで楽しみ。反パージの活動家カルメロが政府を転覆させる物語になるなら面白いと思ったけれど、しかしそれでは『ハンガー・ゲーム』か。
2016.03.06 Sunday 23:59 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
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2017.11.16 Thursday 23:59 | - | - | -
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