すばらしくてNICE CHOICE

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スチャダラパー『5th WHEEL 2 the COACH』

1995年4月28日リリースの4枚目。

短いインストの後の2曲目からしてタイトルが「B-BOYブンガク」
"やっとペンを握る事が出来た
 何年も眠ってたみたいだ
 冬を照らすオレンジの街灯が
 オレ達の体を温めた"
確かに文学的表現。
圧倒的なかっこよさがある。
ミニアルバムやベストアルバムのリリースはあったけれど、
レコード会社も移籍しての2年ぶりのアルバムの初っぱなヴァースがこれだ。
そして、2ヴァース目で普通にアニがマイクを握ってて驚く。
このアルバムからボーズとアニが対等になる。
しかもこの曲では、ディスってのはこうやるんだよとばかりに、
ウィットに富み、且つ対象をはっきりとさせるディスが聴ける。
"イロメガネのサギ師がイラつかせる
 あそこん家のピザ食うのはもうやめる"
当時PIZZA-LAのCMをしていたバブルガムブラザーズをディスったわけだ。
直接の原因があったのかは知らないけれど。

まじめな路線で行くのかと思いきや3曲目でオモロラップの真骨頂「ノーベルやんちゃDE賞」。
何度聴いても飽きさせないストーリーテリングは、驚くものがある。

メチャクチャかっこいいフルート・ループで始まったと思ったらアニの脱力ラップ。
「南極物語」。
でもパンチラインだらけ。
"作ってくれたよ スパゲティーバジリコ
 あの青カビのっかったうどんの事?"
"結局 南極 この問題
 保留"

5曲目のタイトル曲「5th WHEEL 2 the COACH」。
このアニのヴァースはなんちゅうかものすごいことになっている。
"口八丁手八丁で乗せられる
 ゴジラの気持ちを汲みつつ
 トライアスロンに魅せられた 喫茶店の
 親父の寝言のような四小節
 って ついかぶせちまう
 完成したヘビに つい足を描きたくなる
 足どころか ツノ、タテガミ
 がついてくような 過程がとにかく好き"
凡百のリリックとは違う、深く読みができる器の大きさに驚き。

そして、「サマージャム '95」。
もう永遠の夏のテーマ曲。
夏のヒットソングは印象的な曲が多いけれど、
私にとって、この曲が自分の中にあることが嬉しい。

マイクリレー曲「ジゴロ7」。
たいして面白くはないけれど、シンコのヴァースがいい。
気が利いてる。

「ドゥビドウwhat?」は、ネタ的に「スチャラダランゲージ〜質問:アレは何だ?〜」の
流れを汲む曲だけど、かなりファンキーになっている。

遅刻ソングの「The Late Show」。
普段の会話をここまでかっこよくトラックに乗せられるってのが、ホントすごい。
このレベルにまでいってるラッパーって今はいないと思う。
いつしか日本語ラップの流れが、ハーコー主義になったってのもあるけれど、
でも、日常をラップして、なおかつ文学、果ては哲学まで語るラップってのも有りだと思う。
"今日の空はまるで古い屋根 / '抜けるような青さ'って訳
 時計の発明はぼくらに / 3つの不幸をもたらす結果に
 1つ目は誰もが意外にも / 時間を意識しだした事
 先輩 僕の遅れた5時間て / 何だったんスかねぇ"

10曲目「From喜怒哀楽」などを聴いていて思うのは、
シンコはインスト集を作らないのかなってことだ。
絶対にいいものができるはずだ。
そういえば、このアルバムのシンコのお言葉も素晴らしかった。
"1にビート
 2にベース
 3、4がなくてあと余談"

何十回と聴いてるからというのもあるだろうけれど、
すべてパンチラインのようなリリックと小粋なトラック。
最高のアルバムだ。
2006.11.13 Monday 00:00 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
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