すばらしくてNICE CHOICE

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Mic Jack Production『UNIVERSAL TRUTH』

2006年11月24日リリースのセカンドアルバム。

スキットの1曲目、「TUNING」がめちゃくちゃかっこよく、
これはすごいアルバムになるぞと期待していたら、
続く曲が思ったよりもラップが小さく録音されていて、少しげんなりしてしまった。
しかし、4曲目「VOODOO」のフックに気持ちいい。
"老若男女踊り狂いナ VOODOO DANCE VOODOO DANCE
 老若男女踊り狂いナ SIVA DANCE ILL DANCE"
が、続く「SONG OF FREEDOM」で激しく萎えてしまう。

でも繰り返し聴いていると、音については慣れたのか気にならなくなったし、
リリックから垣間見られる彼らの人柄の良さみたいなものが、気に入ってきた。
なかなかいいアルバムではないか。

音はだいぶ違うけれど、ヒップホップや自分の生活、社会に対するスタンスが、
ソウル・スクリームに似ていると思った。

「CAMOUFLAGE LOVE」のフックで、
"I JUST WANT YOU KNOW WHAT'S LOVE.
 EVEN THOUGH WE MAKE CAMOUFLAGE LOVE.
 何も言わなくていい 人には誰しも隠したい過去くらいはあるナリ"
とあって、マテリアル・ガール(死語か)を結構優しいまなざしで見ているのが
なんか良かったりする。
うっすらゲイっぽさすら感じる「SOUL BROTHER」は、兄弟愛は満ち満ちていて、
臆面もなく表現する彼らにうらやましさすら感じてきた。
それほどピンとは来なかったけれど、自分の最期の日をラップする「LAST DAY」も
トピックとしては面白い。

11曲目「CONCERNED」は、最後に子どもたちによる唱和があったりして、
少しヒップホップから逸脱していくのがいい。
続く「ALT. NATIVE MUSIC」も11曲目同様トラックがかっこいい。

Mic Jack Productionへの評価が変わった一番の原因は、14曲目のスキットかもしれない。
オーストラリアの刑務所に収容されているB.I.G JOEが語るスキットだ。
語る内容がどうのとか、声質がどうのってのもあるけれど、
雰囲気から"音楽に対する"誠実さが伝わってくるような気がした。
まあ、捕まっているわけで彼は罪人ではあるんだけど。
っていうか、どうして刑務所に入っているのか知らないのだが、
公表できないような酷いことなのかな。

1曲1曲は長いし、インストもなく息つく暇もない濃い作品だけど、
結構長く聴けるアルバムになるかもしれない。


ある程度知性を感じさせるリリックを書いていながら
どうしても分からなかったのが「SONG OF FREEDOM」だ。
ケーダブ的に物事の上っ面しか描かず、
出来もしない理想を歌って終わることに、非常に苛立った。
"正気を取り戻"すために、自由の歌を歌えって。
その自由の歌が何になるのだ。
B.I.G JOEのヴァースで描写される60年代の学園紛争でも高らかにそれは歌われたけど、
何も変わらなかったわけだ。
そこで何も変わらなかったから、その失敗から何かを学ばなければいけないわけで、
こういう歌をやるなら、そこまで描いて欲しかった。
いまさら同じ方法論で"自由を勝ち取るんだ同志よ立ち上がれ!"ってラップされてもね。
"俺達は自由な空へ羽ばたく"というコーラスに、
飛び降り自殺でもして、さっさと死後の世界で"当局"から自由になりなって思ってしまうよ。


【追記】2006.12.09
彼らのホームページで、B.I.G JOEのコラムを読んだ。
結構読ませる文章で、ぬくもりなんかも感じられていい。
そこで彼が逮捕されたのは、麻薬の密輸だったようだ。
バカはバカだけど、読む限り日本の刑務所とは違い、かなり快適なようで、
反省もしているようだ。
彼のファーストを聴いてみようかな。
2006.12.07 Thursday 00:00 | 音楽 | comments(12) | trackbacks(0)
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2017.04.19 Wednesday 00:00 | - | - | -
コメント
song of freedomはレゲエですかね。
新たな感じで良いとかんじました^^
ファーストはかなり良かったですよ☆
まき | 2006.12.11 Mon 19:11
まき 様

コメントありがとうございます。
「SONG OF FREEDOM」のトラックはかっこいいと思います。
ボブ・マーリーの魂のみをしっかり受け継いで、現代にあったものをやって欲しかったのです。
ファーストはいいですかぁ。
Shuren the Fireもいるんですよね。
今度聴いてみます。
gogonyanta | 2006.12.12 Tue 01:49
★el novio presents★
MIC JACK PRODUCTION
+UNIVERSAL TRUTH+RELEASE PARTY KYOTO
2007・2・10(SAT)@kyoto WHOOPEES(075−551−2331)
adv 1800yen/door2300yen(+1 drink)
OPEN/pm11:00〜

MICJACK PRODUCTION
DJ WESSUN
DJ拓馬

イルな音に踊り狂え
!el novio! | 2007.01.31 Wed 16:52
!el novio!様

告知ありがとうございます。
って、京都ではないですか。
行けないですね。
あ、でも3連休中だ。
京都行きたいなぁ。雪の京都はいいからなぁ。
それに「イルな音に踊り狂え」っていいよなぁ。
踊り狂いたい!
gogonyanta | 2007.01.31 Wed 23:18
こんばんわ。
Big JoeはJFKと共通の知人から麻薬の密輸話を受けソウル経由でオーストラリアに行くなかでつかまったらしいです。
これを聞いたのはかなり前(2002年ぐらいだったかな?)で一時期はMic Jackもぉ終わったんじゃない?なんて先輩なんかが言ってたりしたのですが、1stを聴いているとそんな簡単にやめる人達じゃない、むしろあの人たちには音楽で行くべきだと強く思っている最中に、Natural/Seven Seas VoyageとJail Bird/Planet Rockの2枚のアナログがリリース、やはりこの人たちはと思わされたのも束の間、そのアナログがかっこよすぎて正直ちびりそうでした!笑

自分は北海道出身というのもあり、少し地元びいきになってる部分もあるかもしれませんが、あの人たちの音楽に対する考えだったり、実際の作品、Liveを見てもかなりスピリチュアルな部分に訴えかけてくるというか、音楽がどうあるべきか、音楽のあるべき姿、本質というモノを教わった気がします。

音楽はその人なりの楽しみ方でいんでしょうけど、今のjapanese hip hopだったり、j-popに蔓延っているナンセンスMusic、創り手の気持ちが伝わってこない。
ただ有名プロデューサーが楽曲を提供し、人気歌手がそれを歌う。
こんな魂がこもってない曲が今は売れてしまう世の中になってきている中に提示する重要な作品、それこそクラシックとなって今後も多くの人に語り継がれていってほしいです。

北海道は間違いない感じがします。Tha Blue Herbに関しても、上と同じ事がいえるかなと。現にTha Blue Herbのillbosstinoもラップを始めたきっかけがMic JackのBig Joeのラップに刺激されBig Joeにサイドマイクやらせてくれと頼んで、彼のMCとしての歴史がはじまったのも本当の話です。

僕も上の2グループには多大な影響を受けて自分の音楽を模索している最中です。
憧れや影響された部分をを自分なりのテイストに変えて、自分の躍進と共に彼らの今後の活躍に期待したいです。

長々と書き込んで申し訳ないです。下に載せたURLで彼らについての事少しはわかるかも知れませんので、よかったらのぞいてみて下さい!
Mic Jackのホムペではオーストラリアに服役中のBig Joeのコラムが毎月見れて面白い。彼の視点の広さには驚きです。

またTha Blue Herbのホムペでは毎月2回Dj DyeのMixが無料でダウンロードできるのでおすすめです☆

Mic Jack Production ホームページ
↓    ↓    ↓
http://www.micjack.com/

Tha Blue Herb ホームページ
↓    ↓    ↓
http://www.tbhr.co.jp/
Cough | 2007.02.17 Sat 03:54
Cough様

こんにちは。
コメントありがとうございます。
BIG JOEが逮捕された経緯がまた少し詳しく分かって良かったです。
ありがとうございます。

北海道の方なら、多分知っているページなのかもしれないですが、
最近たまたま見つけてむさぼるように読んでいるHPがあります。
Mic Jack Productionだけではなく、BOSS THE MCのインタビューもありました。
http://www.sapporolife.com/feature/ongaku/index7.html

1点だけ。
> ただ有名プロデューサーが楽曲を提供し、人気歌手がそれを歌う。

これも色々で、駄目なパターンが確かに多いです。
ただポップ・ミュージックのフィールドでいえば、
80年代に特に活躍した印象のある筒美京平と松本隆のコンビのアイドル達の曲は、
結構好きだっりするんですよね。
その場限りの輝きがたまらないというか。

3月にはTha Blue Herbが始動しますし、
北海道勢はあとはShuren The Fireが前線に戻ってくれば、完璧ですね。
gogonyanta | 2007.02.17 Sat 16:25
お返事ありがとうございます。

ホントこのように色々なお話を交わすたびに自分の小ささなんかも気づけたりしてとても有意義に感じます。

Shurenに関してはホントに今後が気になります。

また何かあったら書き込ませてください☆
どうもありがとうございました!

Cough | 2007.02.18 Sun 02:14
今月号の実話ナックルズにBIG JOEの記事が載ってますよ。
全国のコンビニで売っていると思うので、是非読んでみてください。
Ikb | 2007.07.07 Sat 21:11
Ikb様

こんばんは。

> 実話ナックルズ
ええ、先程立ち読みしてきました。
手に取るのをためらうような表紙ですね。
内容も本能むき出しで、何とも突き抜け具合が爽快でした。

> BIG JOEの記事
ヘロインを3キロ(末端価格で1億4千万)って、アホですね。
運び屋とはいえ、よく7年(でしたっけ)ですみましたね。
中国あたりでは、即死刑じゃないでしょうか。
オーストラリアで本当に良かったですね。
早く出獄して、復帰して欲しいものです。

教えて下さり、ありがとうございました。
gogonyanta | 2007.07.08 Sun 21:11
実話ナックルズのBIG JOEの記事ってどのあたりに載ってます?
何月号ですか?

CB | 2007.07.17 Tue 01:35
CB様

こんばんは。
すみません。何月号かは見ていませんでした。
教えて頂き、次の日に探しに行きました。
確か赤い髪の男のイラストが表紙だったような。
で、結構後ろの方に掲載されていました。
カラーページです。3ページだったかな。
gogonyanta | 2007.07.17 Tue 01:44
ありがとうございます!
探してみます!

CB | 2007.07.17 Tue 02:22
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