すばらしくてNICE CHOICE

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浅野いにお『ひかりのまち』

2005年6月17日発売。

ソラニン』の一冊前の作品。
人間のダークサイドも含め内面を描いた連作短編集。

第1話の「キラキラ星はどこへゆく」を読んで、
よしもとよしともの短編を思い出した。
確か『青い車』に収録されている作品で、同じように
漫画家さんが彼女と購入する予定のない家を見に行くという話。
どちらも実話かどうか分からないが、でも確かなリアルさを感じる。
こういう少し私小説ぽいのは好きだ。
やまだないとの作品の大半は苦手だが、『西荻カメラ』は気に入ってるし。

スティーヴン・キングは、メイン州の同じような建て売りの家が
立ち並ぶ郊外を舞台に、そこに潜む邪悪なものを描くことが多い。
ありふれた日常を一皮剥くとそこに恐怖があるというわけだ。
広大な土地があるアメリカでは一戸建てかもしれないけれど、
日本に移し替えるとすれば、分譲住宅だろう。

この『ひかりのまち』ももっと書けるネタはあると思う。
恐怖は人の心の中にこそあって、つまり人間の内面で、
ということはドラマは無数にあるということだ。

それは、何も恐怖だけでなくて、同じように剥いてみたら、
直視できないくらいに清らかな魂があるかもしれない。
人がいるということは、ドラマがあるということであり、
作者は普通の人(そろそろ普通って、中流って何? となるのだろうか)が
生活している土地を見つけた、作り出したということだ。

1980年生まれの作者がとらえた人の形がこの作品だとすれば、
これから5年後、10年後のとらえ方を読んでみたいと思った。

「ひかりのまち」といういかにもな偽善的なネーミングがいい。
2006.01.21 Saturday 00:00 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(1)
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