1989年に始まった、読売新聞社と清水建設が主催し、新潮社が後援している文学賞。未発表の創作ファンタジー小説を公募。プロ・アマを問わない。
毎年8月上旬発表。新潮社より12月に刊行。候補作には挙がったものの、入賞を果たしていない作品でも優れていれば刊行される。
第12回(2000年)
大賞:該当作なし
優秀賞:斉藤直子『仮想の騎士』
候補作:奥野道々『涙姫』松野宮ゆい『こいわらい』大濱真対『場違いな工芸品』
第13回(2001年)
大賞:粕谷知世『太陽と死者の記録』
優秀賞:畠中恵『
しゃばけ』
候補作:佐藤仁『アンデッド・リタナーズ』越谷オサム『アパートと鬼と着せ替え人形』
第14回(2002年)
大賞:西崎憲『ショート・ストーリーズ』
優秀賞:小山歩『戒』
候補作:泉慶一『喜劇のなかの喜劇――南の国のシェイクスピア』中島文華『天受売(アマノウヅメ)の憂欝(ユーウツ)』
第15回(2003年)
大賞:森見登美彦『
太陽の塔/ピレネーの城』
優秀賞:渡辺球『
象の棲む街』
候補作:彼岡淳『ラビット審判』小田紀章『影舞』
第16回(2004年)
大賞:平山瑞穂『
ラス・マンチャス通信』
優秀賞:越谷オサム『
ボーナス・トラック』
候補作:原田勝弘『この晴れた日に、ひとりで』堀井美千子『池尻ウォーターコート』
第17回(2005年)
大賞:西條奈加『
金春屋ゴメス』
候補作:水町夏生『天上の庭 光の時刻』斉木香津『琥珀ワッチ』
第18回(2006年)
大賞:仁木英之『
僕僕先生』
優秀賞:堀川アサコ『闇鏡』
候補作:大原一穂『カッパドキア・ワイン』松田哲也『夜のユニコーン』
第19回(2007年)
大賞:弘也英明『厭犬伝』
優秀賞:久保寺健彦『ブラック・ジャック・キッド』
候補作:和田吉里『カラクリ猫と時間旅行代理店』藤田真幸『菊香忌』