すばらしくてNICE CHOICE

暇な時に、
本・音楽・漫画・映画の
勝手な感想を書いていきます。
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2021.02.10 Wednesday | - | - | -
新井政彦「オリオンの悲歌」

新井政彦「オリオンの悲歌」読了。
☆/3点中

「小説宝石」8月号掲載。

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何故息子は自殺したのか? 塾勤務の父親が辿り着いた真相とは──!?
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たいした謎解きではないし、何よりラストのどうしようもなさが、
詠み終えた後に残り、読後感がまったくよくない。

この展開なら救いは必要だろう。
でも、やっぱり息子を自殺に追い込んだ本当の理由が隠されていた、というような。
ありがちでも、それがなければ読者はつらい。


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新井政彦(あらい まさひこ)
1950年、埼玉県生まれ。中央大学文学部卒業。学習塾経営。
1999年、「CATT―託されたメッセージ」で第16回サントリーミステリー大賞優秀作品賞受賞。
2000年、「ネバーランドの柩」で第17回サントリーミステリー大賞優秀作品賞受賞。
2004年、『ユグノーの呪い』で第8回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞。

2005.03 『ユグノーの呪い』(光文社)
       →光文社文庫
2006.03 『ノアの徴』(光文社)
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2006.07.31 Monday 00:00 | | comments(0) | trackbacks(0)
福澤徹三「しにんあそび」

福澤徹三「しにんあそび」読了。
☆☆/3点中

「小説宝石」8月号掲載。

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高校時代の仲間4人は、目が覚めると真っ暗な部屋の中にいた。
当時いじめていた同級生を思い出す中で、4人は「しにんあそび」を始める。
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一瞬ゾクッとさせる場面があったので、
それだけで☆は2つ。
オチはなしだと思う。

眼が見えなくてなっていても、そこが明るいのか暗いのかぐらいは、分かるのでは、
と思ったが、神経からやられているとそんなことはないのかな。
でも、どんな薬品を使ったのか分からないけれど、薬で視神経までやられるのか。

途中まで面白かったのに。
残念。


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福澤徹三(ふくざわ てつぞう)
1962年、福岡県生まれ。
高校卒業後、営業、飲食、アパレル、土木などさまざまな職業を経験した後、
デザインプロダクション、広告代理店勤務、百貨店アートディレクターを経てフリーに。
現在専門学校講師の傍ら作家活動。

2000.03 『幻日』(ブロンズ新社)
2001.02 『怪の標本』(ハルキ・ホラー文庫)
2002.08 『怪を訊く日々』(メディアファクトリー・ダ・ヴィンチブックス)
       →幻冬舎文庫
2003.08 『廃屋の幽霊』(双葉社)
       →双葉文庫
2003.12 『真夜中の金魚』(集英社)
2004.07 『壊れるもの』(幻冬舎)
2004.08 『再生ボタン』(幻冬舎文庫)
2005.03 『死小説』(幻冬舎)
2005.06 『亡者の家』(光文社文庫)
2006.07 『ピースサイン』(双葉社)
2006.09 『オトシモノ』(角川ホラー文庫)
2006.11 『すじぼり』(角川書店)
2007.08 『黒本―平成怪談実録』(新潮文庫)
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2006.07.31 Monday 00:00 | | comments(2) | trackbacks(0)
69 sixty nine

70点/100点満点中

2004年公開の妻夫木聡主演映画。

もったいない映画。
下手な俳優はひとりもいないのに。
どうしてこんなに面白くない映画になるんだろう。
いやそこそこは面白いのだ。
クラプトンが一番良かった時期のバンド、CREAMの「White Room」が鳴る
オープニングなんて最高だし、007のようなデザインのアニメもかっこいい。

至る所にちりばめられた1969年という時代感には憧れを感じるだけに、
楽しく見ることができた。

けれど、物語の進み方が、すっきりしないというか、
普通に青春ものにすればいいのに、もったいない。
エンドロールでクレジットを見て、クドカンが脚本をやったことを思い出したけど、
これまでクドカンがやってきたレベルで言えば、これは失敗作だ。

原作が良すぎだからしょうがないのかな。

これなら『ぼくらの七日間戦争』の方が面白い。
というか、あの映画は青春映画としては最高の部類に入るな。

しかし、ジャニス・ジョップリンの「Summertime」があんな使われ方をするとは。
大好きな曲なのに。ひどい。

でも、笑えた。


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<妻夫木聡出演映画>
1980年、福岡県生まれ。

1998年 なぞの転校生
2001年 ウォーターボーイズ
2001年 富江re-birth
2002年 Jam Films
2002年 SABU さぶ
2003年 きょうのできごと a day on the planet
2003年 さよなら、クロ
2003年 ジョゼと虎と魚たち
2003年 ドラゴンヘッド
2004年 約三十の嘘
2004年 鉄人28号
2004年 69 sixty nine
2005年 やわらかい生活
2005年 春の雪
2005年 真夜中の弥次さん喜多さん
2005年 ローレライ
2006年 ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT
2006年 涙そうそう
2007年 歌謡曲だよ、人生は
2007年 クワイエットルームにようこそ
2007年 憑神(つきがみ)
2007年 どろろ
2008年 闇の子供たち
2008年 TOKYO!
2008年 パコと魔法の絵本
2008年 ザ・マジックアワー
2008年 ブタがいた教室
2008年 感染列島
2009年 ノーボーイズ,ノークライ
2009年 ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜
2010年 シュアリー・サムデイ
2010年 悪人
2011年 マイ・バック・ページ
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2006.07.30 Sunday 00:00 | 映画 | comments(2) | trackbacks(1)
踊り場ソウル@代々木Bogaloo

代々木Bogalooで行われた「ゴーストタウン vol.3」に行った。

ちょうどminjahのライブから見られた。
仁王立ちのトロンボーンが素敵。

9時10分過ぎから踊り場ソウルのライブがスタート。
やりなれている曲が多いみたいで、演奏は安定していたし、
存分に踊れて楽しんだライブだった。

「光り輝く街」の"ブルース、レゲエ、ヒップホップ、ロック、ディスコ、ジャズ、
ファンク、ソウル、パンク、ポップス達よ"とたたみ掛け、
続けざまギターが唸るところは、すごくすごくかっこよかった。
あと、後半をもっとロングバージョンで聞いていたかった。
気持ちのいいグルーヴがあるのに、結構早めで切り上げるのはもったいないと思う。

「君の瞳はロックステディ」での、ドラムは素晴らしかった。
というか、全体的にこの日のドラムは良かった。
いつもと聞く場所が違ったからかな。
ギターを見ながら、ギターを追い込むようにリズムを刻むドラムと
それに焚きつけられたかのように、エキサイトしていくギター。
このコンビネーションが本当にいい。

「センチメンタルカラー」は前回の時に比べて、早くなった気がした。
自然と体がめちゃくちゃに動く感じで、気持ち良かった。
ドラムの一叩きごとに体が反応していた。

「東京キャラバン」。
これが唯一もったいないと思った曲。
途中、ギターのみで静寂から少しずつ盛り上げていき、
キーボードが入り、そして再び歌が入るという構成は悪くはない。
けれど、そのギターパート直前までの盛り上がりが切れてしまうのが、もったいない。
オーディエンスもすごくのって、楽しんでいるのに、テンションが途切れてしまう。
ギターだけではなく、裏でドラムが微かにでもリズムを刻んでいたりすれば、
静から動への爆発がもっといきるのかなと思った。

「ゴーストタウン」。これぐらいエンディングが長く、グルーヴがあると楽しめる。

ちょっと引っ込んで、すぐに始まったアンコール。
今のメンバーになって、初めて音を合わせた曲だとMCで話した「放物線」だ。
ボーカルの高音で歌うサビは、素晴らしい。
そして、毎回聞く度に思うのは、このポップさはすごいってこと。
ポップすぎるぐらいポップで、アイドルの曲かと思ってしまうが、
この曲を受け入れるメンバーであるならば、もっとこっち側にシフトした曲でも面白いかも。

9時55分終了。
今回も大いに楽しんだ。
ありがとう。



1.Band man
2.光り輝く街
3.君の瞳はロックステディ
4.センチメンタルカラー
5.東京キャラバン
6.夜をおいかけて
7.ゴーストタウン

アンコール
1.放物線
2006.07.30 Sunday 00:00 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
弐瓶勉『アバラ』上・下巻

2006年5月24日刊行。

独特の世界観は『BLAME!』時と変わらず、絵がうまくなっている。
『BLAME!』の時は、何がどうなっているのか分からないシーンが結構あったが、
このシリーズでは、描かれている事態が完全に掴めるし、いい。

遠目のシーンと一気に寄るカットの組み合わせも素晴らしいし、
キャラクターの造形はさらに細かく、気持ち悪くなっている。

残念なのは、オチだけ。
あれは夢オチと同じぐらいなしだと思う。

下巻に収録された『DIGIMORTAL』の構成がきれいでびっくり。
本編もこんな感じで終わらせれば良かったのに。


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弐瓶勉(にへいつとむ)
1971年、福島県福島市生まれ。
1995年、「BLAME」でアフタヌーンの四季(夏)賞審査員特別賞(谷口ジロー推薦)受賞。
その後高橋ツトムの専属アシスタントを5ヶ月ほど務めた後、
1997年より月刊アフタヌーンで『BLAME!』の連載開始。

1998年〜2003年 『BLAME!』全10巻
2001年        『NOiSE』全1巻
2006年        『ABARA』全2巻
2004年〜      『バイオメガ』現在3巻まで
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2006.07.29 Saturday 00:00 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0)
浅野いにお『虹ヶ原ホログラフ』

7月26日刊行。

相変わらず重い。
ぱっと見は、かわいいキャラクターなのに、
内容に閉塞感が充満していて、読むのに疲れる。

なのに、繰り返し読んでしまいたくなる。
この作品は、一度では全てを理解するのは難しい。
元気が回復したら、もう一度読もうと思う。
2006.07.27 Thursday 00:00 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0)
安彦良和『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』第13巻

2006年7月発売。

ルウム編・前。

ギレンの演説は、やっぱりかっこいい。危険な感じ方だけど。

アニメの冒頭であった、地球にコロニーが落下するシーンの内実が描かれる。
この安彦良和版ガンダムが楽しいのは、裏設定がふんだんに表に出てくることだ。

それと、コンスタントに刊行されているのも素晴らしい。
2006.07.27 Thursday 00:00 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0)
waffles『Orangery+』

2006年7月5日リリースのミニアルバム。

タワレコの視聴で気に入り購入。
フィッシュマンズ的な浮遊感のある音に、aikoとまではいかないけれど、
女の子の心情が綴られる歌詞がのり、advantage Lucyのボーカルのような
透明感のある声で歌われるバンド。

悪くない。

2曲目「春 舞 人」のメロの最後の歌詞を歌うときの、
声の出し方がかなりエロティックでいい。

歌詞の情景描写がうまいなぁと思うのもところどころある。

"スカートさらり、ふくらはぎに触れてくすぐったいよ"
"プリーツの隙間に隠す うふふのたくらみ"
等々。

気になるバンド。
時間があれば、過去の作品も聴いてみたい。


【追記】2008.07.03
1999年結成。ピアノボーカルの大野恭子、ギター・シンセのジョナ、ベース・武田真一、ドラム・木村孝という4人組。メンバーの留学により2001年から活動スタート。2005年に木村が脱退し、2006年、奈良部大が加入。


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2002.01.30 1st SG『ボート』
2002.04.17 2nd SG『トウキョウ』
2002.11.27 1st mini AL『one』
2003.02.19 3rd SG『リズム』
2003.07.23 2nd mini AL『pool』
2003.12.17 1st full AL『cinematic』
2005.05.14 3rd mini AL『Orangery』
2006.07.05 mini AL『Orangery+』
2006.10.18 4th mini AL君の魔法
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2006.07.27 Thursday 00:00 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
角田光代『ドラママチ』

読了。
☆☆☆/5点中

阿佐ヶ谷は"ツウカマチ"だった。
オレンジ色の電車は通過していくもんなぁ。

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妊娠、恋愛、プロポーズ……女はいつも何かを待っている。
中央線沿線の「マチ」を舞台に、小さな変化を「待つ」ヒロインたちの物語。
8本が短篇収録。
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「ゴールマチ」「ドラママチ」が比較的明るめの終わり方でよかった。
それ以外は辛くなる展開で、ちょっと悲しくなる。
いわゆる"負け犬"ばかり。
でも、それもこれも角田光代が描く女性がリアルだからだと思う。
改めてうまいなぁと感じた。



「コドモマチ」(西荻窪):浮気する夫と妊娠を待つ女。
喫茶店D(不明)

「ヤルキマチ」(高円寺、荻窪):10年近く不倫している女。

cafe アパートメント(実在)

「ワタシマチ」(荻窪、高円寺):年がいったモデル女。

邪宗門(実在)

ホテル井の頭(実在)

「ツウカマチ」(阿佐ヶ谷、東小金井、西荻窪):彼氏いない歴14年の女。

物豆奇(実在)

「ゴールマチ」(三鷹、国立):奥手な四十女。
        
うさぎ屋のどら焼き(実在)  グレース(西荻窪に実在)    でんえん(国分寺に実在)

TERAKOYA(実在)

「ドラママチ」(中野、荻窪):夫に愛想尽かす女。
ヨーロッパの洒落たお菓子屋みたいなカフェ(不明)

「ワカレマチ」(吉祥寺):お姑にいびられる女。

ボア(実在)

「ショウカマチ」(阿佐ヶ谷):2年間夫とセックスレスな欲求不満女。

西瓜糖(ガラス張りの喫茶店)

「住宅街の中にあるタイ料理屋で、1階が名曲喫茶」は不明だが、
隣り合わせの名曲喫茶とタイ料理屋は実在。それぞれヴィオロン(左)とピッキーヌ(右)。
2006.07.27 Thursday 00:00 | | comments(4) | trackbacks(3)
スピッツ『魔法のコトバ』

2006年7月12日リリースのシングル。

表題作は、映画『ハチミツとクローバー』の主題歌。

スターゲイザー』辺りから、スポンサーの求めに応じたオーダーメイドな
シングルを切るようになったなぁと、ちょっと感慨にふけった。
自分らに求められている作風を、例えこれまでの作品の焼き直しのような、
挑戦も冒険もない曲だとしても、提出できるようになったんだ。

「魔法のコトバ」は、そんな曲。
「渚」のようなシーケンサーで始まり、いつものスピッツのメロディーに、
サビでストリングスが絡む。
いい曲ではあるけど、気合いを入れて作った感じがしない。

それならカップリングの「シャララ」の方が、
「俺のすべて」のような勢いがあり、いいかな。


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1990.03   1st mini ALヒバリのこころ
1991.03.25 1st SG『ヒバリのこころ』
         1st ALスピッツ
1991.06.25 2nd SG『夏の魔物』
1991.10.25 3rd SG『魔女旅に出る
1991.11.25 2nd AL名前をつけてやる
1992.04.25 2nd mini ALオーロラになれなかった人のために
1992.08.26 4th SG『惑星のかけら
1992.09.26 3rd AL惑星のかけら
1992.11.26 5th SG『日なたの窓に憧れて
1993.07.25 6th SG『裸のままで
1993.09.26 4th ALCrispy!
1993.10.25 7th SG『君が思い出になる前に』
1994.04.25 8th SG『空も飛べるはず
1994.07.20 9th SG『青い車
1994.09.21 5th AL空の飛び方
1994.10.26 10th SG『スパイダー』
1995.04.05 11th SG『ロビンソン
1995.07.07 12th SG『涙がキラリ☆』
1995.09.20 6th ALハチミツ
1996.04.10 13th SG『チェリー
1996.09.09 14th SG『
1996.10.23 7th ALインディゴ地平線
1997.01.29 15th SG『スカーレット
1997.04.23 16th SG『夢じゃない
1997.11.27 17th SG『運命の人
1998.03.18 18th SG『冷たい頬 / 謝々!』
1998.03.25 8th ALフェイクファー
1998.07.07 19th SG『楓 / スピカ
1999.01.01 20th SG『99ep
1999.03.25 b-side best AL『花鳥風月
1999.04.28 21st SG『流れ星
1999.12.15 best AL『RECYCLE Greatest Hits of SPITZ』
2000.04.26 22nd SG『ホタル
2000.06.21 23rd SG『メモリーズ / 放浪カモメはどこまでも
2000.07.26 9th ALハヤブサ
2001.05.16 24th SG『遙か
2001.10.11 25th SG『夢追い虫
2001.12.12 26th SG『さわって・変わって
2002.08.07 27th SG『ハネモノ
2002.08.07 28th SG『水色の街
2002.09.11 10th AL三日月ロック
2002.10.17 トリビュートAL『一期一会 Sweets for my SPITZ
2004.01.21 29th SG『スターゲイザー
2004.03.21 b-side best AL『色色衣
2004.11.10 30th SG『正夢
2005.01.12 11th ALスーベニア
2005.04.20 31st SG『春の歌 / テクテク
2006.03.25 best AL『CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection
         best AL『CYCLE HIT 1997-2005 Spitz Complete Single Collection
2006.07.12 32nd SG『魔法のコトバ』
2007.04.18 33rd SG『ルキンフォー
2007.08.01 34th SG『群青
2007.10.10 12th ALさざなみCD
2008.11.05 35th SG『若葉
2009.08.26 36th SG『君は太陽
2010.06.23 37th SG『つぐみ』
2010.09.29 38th SG『シロクマ / ビギナー』
2010.10.27 13th ALとげまる
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2006.07.26 Wednesday 00:00 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
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