すばらしくてNICE CHOICE

暇な時に、
本・音楽・漫画・映画の
勝手な感想を書いていきます。
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2021.02.10 Wednesday | - | - | -
2006年ベスト映画
2006年は劇場の大スクリーンで見た映画が23本。
そこからベスト10を挙げようと思っても、頑張って5本しか挙げられなかったので、
今年見たビデオをも含めた映画作品のベストに変更。

第1位:
V フォー・ヴェンデッタ / V For Vendetta
テーマもビジュアルも完全にツボ。作品の芸術性という点からは
クラッシュ』の方がすごいが、エンタメ指向の私はこっちがベスト。


第2位:
クラッシュ / Crash
ポール・ハギスは今年一番活躍した映画人ではないだろうか。
この名前がクレジットされただけで、要チェックだ。


第3位:
硫黄島からの手紙 / Letters From Iwo Jima
何だかんだ言って、日本人が描かれた側の方がグッときた。
ホントにクリントじいさんはすごい。


第4位:
父親たちの星条旗 / Flags of Our Fathers
戦争映画をそれほど見ていないので比較できないが、
敵をはっきりと映さずに撮られた映画ってないのではないか。
だから日本人でもここまで評価できるのだ。


第5位:
キング・コング / King Kong
バカバカしいまでのエンターテイメント。
それはとても大事なことで、どこか気取るからつまらなくなるのだ。


第6位:
アンダーグラウンド / Underground
ここからはビデオで見た作品。
この監督の祝祭のシーンは素晴らしい。


第7位:
世界でいちばん不運で幸せな私 / Jeux D'enfants
劇場で見たかった。
ここで描かれるユーモアを持って、このブログを書ければ最高だ。


第8位:
ジャッカス・ザ・ムービー 日本特別版 / Jackass: The Movie
日本のお笑いが、とてもつまらなく思えてくるお馬鹿映画。
喋る才能がないつまらん芸人を集めて日本でもやればいいのに。


第9位:
ヴィレッジ / The Village
新作は駄作だったけれど、これは良かった。
見せ方を知っている監督だと思っていたのだけど。


第10位:
デッドコースター / Final Destination 2
久し振りにヒットしたホラー映画。
こういう手があったのねと驚いた。新作はまあまあの出来。


選外

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ / Lock, Stock & Two Smoking Barrels
殺人の追憶 / Memories Of Murder
クライシス・オブ・アメリカ / The Manchurian Candidate
ブラックホーク・ダウン / Black Hawk Down
トルク / Torque
2006.12.31 Sunday 23:59 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
2006年ベストアルバム
2006年にリリースされた作品の中で、最も素晴らしかった10枚とプラス5枚をピックアップ。
オリコンチャートに入るような作品はあまり聴いておらず、独善的なランキングだけど、
iPodの再生数なども考慮して、こんな順位になった。

順位をつけてはっきりしたのが、今年はヒップホップよりもギターポップ勢が頑張った。
一時期私の中では、ロックバンドに飽き飽きしていたところがあったけれど、
最近いいバンドが増えているなと思う。
言葉は悪いけれど、フィッシュマンズ・チルドレンな音を出すバンドが増えて嬉しい。

ラップは降神以降の才能がまだいない。
DEV LAEGE、TWIGY、ZEEBRAなどのベテランも頑張ってはいたが、まあそれなりの作品で、
次の世代がいろいろと切磋琢磨しているJUNK BEAT TOKYOやダメレコに期待したい。

第1位:
踊り場ソウル『ゴースト・タウン
シングルをランキングに入れるのは反則かもしれないけれど。
とてもいい3曲が収録された作品。次が楽しみ。期待を込めて。


第2位:
pygmy with bitter ends『Bitter acoustic & Small songs Vol.1
2枚目にしてすでに完成されている感があるほど、完璧。
音のバランス、メロディの気持ちよさ、演奏のうまさ。ライブが見たい。


第3位:
APOGEE『Fantastic
アルバム1枚目にして、この完成度はなんだろう。
pygmy with bitter endsと共に今年最も驚愕した才能。その差はメロ。


第4位:
tobaccojuice『Happy Birthday
インディーズに戻って大正解な音。復活した感じ。
ライブもよかった。タワレコのフリーライブが楽しみ。


第5位:
ダースレイダー『CHANGE YOUR WORLD
ようやくヒップホップが5位に。ここからダメレコを聴き始める。
ダメレコはいろいろだが、ダースレイダーのセンスは買いたい。


第6位:
キリコ『僕は評価されない音楽家
この人を評価しないと、ラップは駄目になると思う。
馬鹿な言葉しか羅列しないラッパーは心して聴くべきだ。


第7位:
Mic Jack Production『UNIVERSAL TRUTH
じわじわ来た作品。


第8位:
二階堂和美『二階堂和美のアルバム
声という才能に圧倒された。周りのプロデュースがどうのというより、
この人ひとりの声にやられた。


第9位:
安藤裕子『Merry Andrew
このボーカリストも声がいい。艶やかで微妙に淫靡な感じが特に素晴らしい。
またプロデュースの妙もあり、楽しめた。


第10位:
PaperBagLunchbox『PaperBagLunchbox
この浮遊感をライブで再現できるなら、聴いてみたい。
ボーカルのブログを読んでいるとすぐにも死にそうだけど、大丈夫なのか。


選外

bonobos『あ、うん
JUNK BEAT TOKYO『J.B.T. WALKER VOL.1
DEV LARGE『THE ALBUM(ADMONITIONS)
TWIGY『TWIG
般若『内部告発
2006.12.31 Sunday 23:59 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
Art Blakey and The Jazz Messengers『Moanin'』

Art Blakey and The Jazz Messengers / Moanin' 【BLUE NOTE4003】

Lee Morgan - trumpet
Benny Golson - tenor sax
Bobby Timmons - piano
Jymie Merritt - bass
Art Blakey - drums

1958年10月30日録音。

1.Warm-Up And Dialogue Between Lee And Rudy (0"35)
2.Moanin' (Bobby Timmons) (9"35)
3.Are You Real? (Benny Golson) (4"50)
4.Along Came Betty (Benny Golson) (6"12)
5.The Drum Thunder Suite (Benny Golson) (7"33)
   1st theme: Drum Thunder
   2nd theme: Cry A Blue Tear
   3rd theme: Harlem's Disciples
6.Blues March (Benny Golson) (6"17)
7.Come Rain Or Come Shine (H.Arlen - J.Mercer) (5"49)

ボーナストラック
1.Moanin' (Alternate Take) (9"19)
2006.12.31 Sunday 00:00 | ジャズ | comments(0) | trackbacks(0)
藤野千夜「声を聞かせて」

読了。
☆/3点中

「小説宝石」1月号掲載。

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女子大生・山本さやかは、校内でかつてのライバル・海野かつ子のポスターを見つける。
それを見ていると、杉山という映像関係のクリエイターに声を掛けられた。
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連作短篇なのかな。
やたら改行のあるスカスカの文章。
筋のような筋があるわけでもなく、女子大生のキャンパスライフが描かれる。


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藤野千夜(ふじの ちや)
1962年、福岡県生まれ。千葉大学教育学部卒業。
1995年、「午後の時間割」で第14回海燕新人文学賞受賞。
1998年、『おしゃべり怪談』で第20回野間文芸新人賞受賞。
2000年、「夏の約束」で第122回芥川賞受賞。

1996.03 『少年と少女のポルカ』(ベネッセコ−ポレ−ション)
       →講談社文庫
1998.09 『おしゃべり怪談』(講談社)
       →講談社文庫
1999.07 『恋の休日』(講談社)
       →講談社文庫
2000.02 『夏の約束』(講談社)
       →講談社文庫
2002.01 『ルート225』(理論社)
       →新潮社
2003.10 『彼女の部屋』(講談社)
       →講談社文庫
2005.04 『ベジタブルハイツ物語』(光文社)
       →光文社文庫
2006.06 『主婦と恋愛』(小学館)
2007.05 『中等部超能力戦争』(双葉社)
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2006.12.30 Saturday 00:00 | | comments(0) | trackbacks(0)
森見登美彦「美女と竹林」第1回

読了。
☆☆/3点中

「小説宝石」1月号掲載。

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作家・森見登美彦氏が小説だけに打ち込んでいることに不安を覚え、
竹林に手を出すことを決意する。
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ブログと同じ文体で、実に楽しい。
あのブログも書籍化してほしい。
2006.12.30 Saturday 00:00 | | comments(0) | trackbacks(0)
豊島ミホ「やさしい人」

読了。
☆☆/3点中

「小説宝石」1月号掲載。

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28歳の落川歩は高校3年生の時の同級会の幹事をやることになった。
久し振りに会うことになった木田芙見と待ち合わせることに。
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キャラクターの説明はしっかりされているのに、その顔が見えてこない。
落合と木田の不思議な繋がりがあったのに、現在ではうまくいかない。
そこをもっともっと掘り下げたものを読みたい。
高校を卒業して、社会に出て頑張っている28歳の女性のレポートみたいだ。
2006.12.30 Saturday 00:00 | | comments(0) | trackbacks(0)
三崎亜記「校庭」

読了。
☆/3点中

「小説宝石」1月号掲載。

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保護者参観日に娘の小学校に行くと、校庭の真ん中に築30〜40年は経っていそうな、
木造住宅があった。
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恒川光太郎が「野性時代」の2月号でやっていた「神家没落」と同じ話で、
"迷い家"ものといっていいのかな。
こちらもホラー仕立てになっている。
校庭の真ん中に建つ一軒家という一発ネタに無理矢理オチをつけさせたという印象は拭えない。

ただ、そのネタをひねり出す三崎亜記はやっぱすごい。
導入部だけで、その世界観に引き込まれるからなぁ。
そして期待させるのだけど、今回は失敗しているように思う。
2006.12.30 Saturday 00:00 | | comments(0) | trackbacks(0)
島本理生「ゆうなぎ」

読了。
☆☆/3点中

「小説宝石」1月号掲載。

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"私"は、肌に大きく残る火傷跡を気にして、肌の露出が少ない着物を趣味にしていた。
素敵な男の人と知り合うが……。
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ラストでそれまでの殻を少しだけ破るけれど、全くといっていいほど、
気持ちのいい終わり方ではなく、
主人公の経てきた悲惨さが切々と綴られるがゆえ、ひたすら沈んでいく気分になった。
馬鹿みたく明るい作品を求めているわけではないけれど、
これは暗すぎて救いがなくて、やりきれなくなる。
2006.12.30 Saturday 00:00 | | comments(0) | trackbacks(0)
松井雪子「R・D」

読了。
☆☆/3点中

「小説現代」12月号掲載。

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ふたりの幼稚園児の想像によって創り出された、"R・D"と呼ばれる恐竜。
やがてふたりは別れて成長し、会うことはなかったけれど、
時々R・Dのことを思い出し、その気配を感じていた。
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ファンタジックな世界と、現実世界の融和のさせ方がとてもうまくていい。
男子と女子の記述が交互になっている。
ふたりとも未来があまりいい方向に進んでいないようで、
だからこそ、再び"R・D"を思い出したのだろうけれど、
このふたりがもう一度出会うところまで読みたかったな。


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松井 雪子(まつい ゆきこ)
1967年、東京都武蔵野市生まれ。共立女子大学家政学部生活美術科卒。
1988年、大学在学中に「ASUKA」で漫画家デビュー
2001年、「群像」で「私のフジサン」を発表し、小説家としてもデビュー。
2002年、「イエロー」で第128回芥川賞候補。
2004年、「日曜農園」で第131回芥川賞候補。
2005年、『恋蜘蛛』で第133回芥川賞候補。

2003.01 『チル☆』(講談社)
2003.07 『イエロー』(講談社)
2004.07 『奇跡でも魔法でもない犬語の話し方』(幻冬舎)
2004.11 【絵本】『クウとポーのクリスマス』(平凡社)
2005.02 『犬と楽しく旅するQ&A』(幻冬舎文庫)
2006.02 『刺繍天国』(文藝春秋)
2006.07 『男子はじめて物語―それゆけ、映画スタァ「局部」探訪隊』(文藝春秋)
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2006.12.30 Saturday 00:00 | | comments(0) | trackbacks(0)
鏑木蓮「あめっこ」

読了。
☆/3点中

「小説現代」12月号掲載。

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岩手県遠野を舞台に、幼なじみを逮捕した警察は、その真相に迫るが……。
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正しいのか知らないけれど、方言が当然のように多用されていて、雰囲気にはひたれる。
この作品もトリックよりも動機が大事なミステリだと思うけれど、
それがイマイチかなぁ。
盛り上がりに欠ける。


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鏑木蓮(かぶらぎ れん)
1961年、京都市生まれ。佛教大学文学部国文学科卒。
塾講師、教材出版社、広告代理店などを経て、
1992年、コピーライターとして独立。
2004年、「黒い鶴」で第1回立教・池袋ふくろう文芸賞受賞。
2006年、『東京ダモイ』で、第52回江戸川乱歩賞受賞。

2006.08 『東京ダモイ』(講談社)
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2006.12.30 Saturday 00:00 | | comments(0) | trackbacks(0)
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