すばらしくてNICE CHOICE

暇な時に、
本・音楽・漫画・映画の
勝手な感想を書いていきます。
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2021.02.10 Wednesday | - | - | -
誉田哲也「手紙」

読了。
☆☆/3点中

「小説宝石」2月号掲載。

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警視庁捜査一課殺人犯十係・姫川班を束ねる姫川玲子。
碑文谷署の交通課規制係から一課に引っ張られるきっかけになった、昔の事件を振り返る。
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トリックがどうのというより、人間ドラマが描かれる。
少し説教臭いところもあるけれど、これはこれで、味になっているように思う。
2007.01.31 Wednesday 00:00 | | comments(0) | trackbacks(0)
朝倉かすみ「グッナイ・ベイビー」

読了。
☆☆☆/3点中

「小説宝石」2月号掲載。

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田村がなかなかやってこない、小学生のときのクラス会の3次会の席。
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「田村はまだか!」シリーズは意外に続くようだ。
今回の主役は男子校の保健室の先生をしている40歳独身、加持千夏。

今回は面白かった。
保健室の先生と男子高校生のプラトニックな関係がじつにうまく描かれている。

保健室に入って来て、ベッドで休むために脱がれたブレザーを
ハンガーにかける主人公が、
"汗と、ほんの少し精液のにおいがした。
 それらは生徒に共通するにおいで、埃や日なたのにおいと混合し、
 育ちゆく者たちのその過程を思わせる。"
と感じる場面があるけれど、あの頃の少年たちってそんな臭いをさせているものなのかな。
鋭敏な鼻をもっていると逆に不幸そうだ。
でもいい文章。
"青春の臭いがする"ってやつだ。


ラッキー・ヱビス(右)。
恵比寿さんの後ろのびくにもう一匹いる。
知らなかった。
瓶のヱビスビールにしかないらしい。
数百本に1本の割合らしい。
2007.01.31 Wednesday 00:00 | | comments(0) | trackbacks(0)
森見登美彦「美女と竹林」第2回

読了。
☆☆/3点中

「小説宝石」2月号掲載。

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竹林経営に進出することを決意した森見氏は、友人の明石氏とともに、
竹林の持ち主鍵屋家に向かう。
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相変わらず、クスリと笑わせてくれて、楽しめる。
2007.01.31 Wednesday 00:00 | | comments(0) | trackbacks(0)
宮木あき子「凌霄花」

読了。
☆/3点中

「小説宝石」2月号掲載。

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大正から昭和に変わる頃、父の借金の形に、女学生・泉美は17歳の若さで、
三島章太郎の妾宅に移り住むことになった。
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宮木あき子らしい、時代がかったポルノ小説。
耽美といえば耽美かもしれないが、読んでいて楽しいものではない。


凌霄花(のうぜんかずら)

2007.01.31 Wednesday 00:00 | | comments(0) | trackbacks(0)
高野秀行「怪魚ウモッカ格闘記」第7回

読了。
☆/3点中

「小説すばる」2月号掲載。

ターミナルマンになった高野。
長年の腰痛が消えたのはいいけれど、ついに日本に帰されることになった。
そして、日本では出戻りを人に知られないように潜伏生活へ。

ウモッカはどうなった?
胸躍る冒険探検ノンフィクションを期待しているのに……。
しょぼいルポになりかけている。
2007.01.31 Wednesday 00:00 | | comments(0) | trackbacks(0)
恒川光太郎「神家没落」

読了。
☆☆/3点中

「野性時代」2月号掲載。

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ある春の夜、ぼくは住宅街の路地の奥深くに、一軒の民家を発見した。
迷い込んだ人間を手放すことのない、不思議な家だった。
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相変わらず不思議な気分にさせてくれる著者だ。
怪談ではありがちな設定だけど、最後にそれを破壊するあたりがいいと思う。

元教師が障子を開けたときに、少し垣間見えた
"灰色の人の足と、それに繋がる鉄輪と鎖"
のシーンが印象的だった。
とてもビジュアルが浮かびやすい文章を書く。
2007.01.31 Wednesday 00:00 | | comments(0) | trackbacks(0)
辻村深月「ふちなしのかがみ」

読了。
☆/3点中

「野性時代」2月号掲載。

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午前0時に自分の未来が鏡に映るという占いを教えられたカナは……。
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叙述ミステリー。
少し狙いすぎて、物語としてオチに救いがないのが残念。


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辻村深月(つじむら みづき)
1980年、生まれ。千葉大学教育学部卒業。
2004年、『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞受賞。

2004.06 『冷たい校舎の時は止まる 上・中・下』(講談社ノベルス)
       →講談社文庫
2005.05 『子どもたちは夜と遊ぶ 上・下』(講談社ノベルス)
2005.11 『凍りのくじら』(講談社ノベルス)
2006.04 『ぼくのメジャースプーン』(講談社ノベルス)
2007.01 『スロウハイツの神様 上・下』(講談社ノベルス)
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2007.01.31 Wednesday 00:00 | | comments(0) | trackbacks(0)
原田マハ「天国の蠅」

読了。
☆☆/3点中

「小説現代」2月号掲載。

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娘の詩が掲載された雑誌に、「天国の蠅」という題名の詩が載っているのを見つける。
そして、過去のある出来事が思い出されてきたのだった。
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過去の貧乏話がリアルであまりに辛く、
最後の救いが今一歩なため、読後感が悪いまま。
結構読み手を落ち込ませるのだから、もっと救いがあってもいいのでは。
2007.01.31 Wednesday 00:00 | | comments(0) | trackbacks(0)
野中柊「プリズム」第3回

読了。
☆☆☆/3点中

「小説新潮」2月号掲載。

主人公・波子の異母姉妹、異父兄弟が多く出てくる回。
この鼻がよく利く妹が、面白い性格でもっと活躍して欲しい。
"人を裏切ることは贅沢なことだ"というセリフがいい。
気付けば、いつの間に思わぬ地点にまで来ていた波子はどうなるのか、
ますます楽しみだ。
2007.01.31 Wednesday 00:00 | | comments(0) | trackbacks(0)
ギャンスター・ナンバー1 / Gangster No.1

85点/100点満点中

ラッキナンバー7』のポール・マクギガン監督による2000年の作品。

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ロンドンを舞台に、自分のボスに強い憧れを抱くひとりの若きギャングが、
やがてそのボスを裏切り自ら裏社会の頂点に立つまでを描き、
さらに不安や孤独と戦いながらトップを守り続ける姿を描いたギャングムービー。
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ラッキナンバー7』で株を上げたポール・マクギガン監督の昔の作品。
この人は音楽の使い方もカメラワークも話のつなぎ方もセンスがあり素晴らしいけれど、
この映画に関していえば、最後失速してしまったのが残念だ。

ボスに上り詰めるまでを、ジェニファー・コネリーの旦那、ポール・ベタニーが演じていて、
これはなかなか切れた演技でよかった。
下から上目遣いで睨みつけるのは迫力あるし、何より口を大きく開けるシーンは怖かった。
何だろうな、あれは。あのカットで一気に異世界に持ってかれる感じがした。
冷酷かつクレバーなギャングというかっこよさもあっていい。

あと、殺される側の目から見た視点を手持ちカメラで写すのが面白かったかな。
瞬きする時に一瞬暗くなったりして、臨場感がある。
暗転するたびにまだ死んでないんだと、思える感覚がよかった。

回想シーンから現代に戻り、出獄してきたかつてのボスと会うあたりから、急に腰砕けになる。
もったいないなぁ。
2007.01.30 Tuesday 00:00 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
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