すばらしくてNICE CHOICE

暇な時に、
本・音楽・漫画・映画の
勝手な感想を書いていきます。
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2021.02.10 Wednesday | - | - | -
ダイ・ハード4.0 / Live Free Or Die Hard

85点/100点満点中

「ダイ・ハード」シリーズ、12年ぶりの新作。2007年公開作品。

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デジタル制御された全米のインフラ機能を襲うサイバーテロの脅威に、
不運なアナログ刑事ジョン・マクレーンが立ち上がる。
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何だかんだいって、今年一番楽しみにしていた映画。
監督は、後から知ったのだけど、『アンダーワールド』シリーズのレイ・ワイズマン監督。
だけど、思ったよりも健闘していた。
期待の高いシリーズで、最高に面白いわけではないけれど、
ドッカンドッカンも盛り沢山だし、お腹いっぱいにはなった。

ビルという縦の空間を生かした1作目、飛行場という面で展開する物語になった2作目
3作目では、ついに"クリスマスの悪夢"ではなくなり、
ニューヨークという巨大な街を舞台に、しかもバデイものになった。
この4作目も、やはりクリスマスではなく、国やネットと広がりを見せ、
3作目同様バディものだった。
確かに面白ければいいと思うけれど、最初にあった縛りを生かすことで、
シリーズのクオリティが上がった方が最上なわけで、ちょっと残念だ。
政府にまったくマークされていなかった凶悪犯集団が出てきたり、
どでかいトレーラーが出てきたりという伝統を大事にした点は良かったけれど。

同居人は"奇跡が多すぎ"と言いながら寝てしまった。
身も蓋もない言い草だが、まあ事実ではあった。

好きなシリーズなので、最新作も肯定できるが、
ヘリを墜とすところまでは笑えた。
2回とも実にDIYはやり方で愉快。
でも戦闘機はやるすぎかなと思ってしまう。
開いた口がふさがらない。無茶だろう。
やはり『アンダーワールド』の監督だからか。

ラストの機転は良かったけれどね。

ケヴィン・スミス。
あまりにでぶっていて、似ているなとは思ったけれど、
クレジットを見るまで信じられなかったよ。
新作を撮って欲しい。
『ドグマ』のように最高に毒のあるやつを。


それと、パール・ジャムってもう過去のバンドなんだ、というのがこの映画で学んだことかな。
10年前か。確かにそうだけどさ。
2007.06.30 Saturday 23:59 | 映画 | comments(0) | trackbacks(1)
Da.Me.Records『月刊ラップ 2007年6月号』

2007年6月23日リリースの6月号。

小雑誌が付き再スタートが図られた月刊ラップ。
どんな形態になるのか想像もできなかったが、蓋を開けてみれば、
DVDに使われることが多いプラスティック・ケースに、32ページの小冊子付き。
全ページ、カラーというのは立派だ。

で、CD、小冊子の中身はというと、非常に微妙。
どっちつかずになってしまった感がある。
特にCDの方は8曲と少ないのは残念だ。
しかも録り下ろしは4曲だけ。

KEN THE 390やはなびはいつも通り。
アルバムの宣伝でしかないし。
ダースレイダーの新曲はやっつけっぽい。時間がなかったのか。
太華の「Special beat box」は単調な人力ビートボックスを1分半続ける曲で、
小冊子のインタビューの語りの方が面白かった。
ガッツキマン率いるT-city boyzは、"忘れ去られた街"を打ち出していくなら、
それなりの独自の音を出していかないと、それこそ本当に忘れられるだけだと思う。
リリックは聴きやすい(中身は趣味ではないけれど)し、音も分かりやすいけれど、
他と違うというのがない。
この1曲しか聴いたことがない者がいうのもなんだけど。

ダースレイダーのブログでちょくちょくその活躍を読んで気になっていた磯友。
う〜ん。
フリースタイルを音源にされてもなぁ。
フリースタイルはあの場でやるから評価されるのであって、
レコーディングされても少しも面白味がない。
作品として出すにはリリックを練らないと駄目だろう。
曲の中で面白いのが、レコーディングで少しエフェクトをかけたフックだけ。
でも、このフックが今月号で一番印象に残ったのは確か。

ダースレイダー、コマメ、チャカパーンが参加したDMRの「ドアドア」。
チャカパーンのフロウがいいなぁ。

さて、小冊子。
後半、字が小さく、だんだん学級新聞を読んでいる気分になる。
だけど、KEN THE 390のインタビューは面白かった。
特に志人との昔話。"あの頃の話"だけをふたりでやってほしい。
ぜひ聴きたい。
どんなテープを出していたのかも気になる。
それと、最後のひと言。
"ヒップホップはやっぱりすごいバカだと思われてるし"
こういう現状認識がしっかりできている人であるなら、もっと深いラップを聴きたいな。
期待します。

ライムスターの武道館ライブはまったく興味なかったけれど、
インタービュアのダースレイダーの語りが熱く、行かなかったことを後悔してしまったほど。
DVDで出るなら、コメンタリー機能でダースレイダーとライムスターの解説があったら、
見てみたいな。

DJ Kazz-Kが書いたリブロ『胎動』のレビューも良かった。
1ページ丸々使って、数枚分書かれたものを読みたいと思った。

以前あったコーナー「月刊FRESH」がなくなってしまったし、
このまま買い続ける魅力が薄れているのは事実だけど、
まだまだ再始動し始めたばかりだ。
もう少し様子を見ようと思う。


全8曲:24分31秒
1.KEN THE 390「Touch The Sky」
2.はなび「マグロ」
3.DARTHREIDER「Xtra xtra」
4.太華「Special beat box」
5.CMタイム!!
6.T-city boyz「T-City Boooyz!」
7.磯友「五体満足」
8.DMR「ドアドア」
2007.06.30 Saturday 19:28 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
鉄コン筋クリート

85点/100点満点中

松本大洋の同名漫画をアニメ化した2006年の作品。

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義理と人情とヤクザの街・宝町。そこを根城として自由に飛び回る"ネコ"と呼ばれる
ふたりの少年、クロとシロ。不穏な再開発計画に反逆する姿を描く。
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こちらは原作を読んでいるので、どうも微妙。
健闘はしているけれど、やはり原作の説得力にはかなわない。
映画の方がいいところもあったけれど。

良かったシーンは、原作でも思わず泣いてしまった、シロがクロと引き離されるところ。
蒼井優がとても良かった。
半泣きで見てしまった。
シロ役をやった蒼井優と、クロ役の二宮和也。
どちらも話すたびに、ふたりの顔が頭の片隅でちらついてしまったけれど、悪くはなかった。

ダメだったのは、木村をやった伊勢谷友介と、沢田役のクドカン。
ネズミと木村の別れのシーンも原作とは趣を若干変えたものの、
同じように素晴らしい場面だった。
木村のやるせなさが出ていないのがもったいない。
ネズミはいい味を出していたのに。

街並みとイタチに取り込まれるイメージのふたつは、原作を越えた絵だった。
街の細かい風景があるから、この作品が嘘くさくならないで、しっかりしたものにしていたし、
原作を丁寧になぞり過ぎ、111分という尺ではクロが変わっていく流れに
少し違和感を感じさせたものの、それがあのシーンで少し解消された。

でも、一番の違いは、キャラクターデザイン。
ネズミだけは、ちょうどデザインをした人の絵と合っていたのか、そっくりだった。
けれど、全体的に撫で方のあの造型や、目の小ささが、原作があるだけに、気になってしまった。
2007.06.29 Friday 23:59 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
パプリカ

90点/100点満点中

『千年女優』の今敏監督が筒井康隆の同名小説をアニメ映画化した2006年の作品。

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他人の夢に侵入できる最新のサイコセラピー機器を悪用して他人の精神を破壊する
正体不明の敵に立ち向かう"夢探偵パプリカ"の活躍を描く。
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多分原作を読んだことがないのが良かったのかもしれない。
アニメという特性を120%出し切った、かなり面白い映画だった。
実写ではとてもではないが、無理だろう。

若干『AKIRA』のバッドトリップのシーンに似ていなくもない、
冷蔵庫や扇風機、人形たちの行列はやはりインパクトがあるし、楽しい。
(ハマーン・カーンに似た女性がいたのは気のせいか)

ガンダムネタをいえば、アムロがあんなデブキャラになっていてびっくり。
アムロなのに、と思いながら見ていた。
"想像力の肥満はダイエットいらず"というセリフは良かったけれど。

最後にパプリカがどうして、ラスボスに勝てたのかイマイチ分からなかった。
それ以外は最高に面白かった。


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<今敏作品>
1991年 ワールド・アパートメント・ホラー【原案】
1995年 MEMORIES【脚色】
1998年 PERFECT BLUE【監督】
2001年 千年女優【監督/原案/脚本】
2003年 東京ゴッドファーザーズ【監督/原作/脚本】
2004年 妄想代理人<TV>【総監督/原作】
2006年 パプリカ【監督/脚本】
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2007.06.29 Friday 23:59 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
くるり『ワルツを踊れ Tanz Walzer』

2007年6月27日リリースの7枚目のアルバム。

驚くほどパワーアップした、ポップなメロディに溢れる作品。
すごいね。
前作『NIKKI』でもメロ重視の方向になっていたけれど、さらに磨きがかかった。
音楽の都ウィーンでレコーディングされたアルバムらしく、
ほとんどの曲でストリングスが使われ、無邪気に影響をうけているのが実にくるりだ。
「ブレーメン」などは音楽の教科書に載ってもいいような曲だし。

"ハム食べたい あぁ ハム食べたい 桃色のハムを食べたい"
と子供に戻ったかのように歌われる、まんまなタイトルの「ハム食べたい」。
これはスピッツの「うめぼし」のような曲なのか。
にしても、ハムって。

特に良かったのは、「ブレーメン」はもちろん、先行シングルだった「ジュビリー」、
シンプルなラブソングの「スロウダンス」、
コーヒーが飲みたくなってくる、異国情緒風味の「ハヴェルカ」、
今回の作風とはずれた印象があるけれど、いいものはいい「言葉はさんかく こころは四角」。
それと、アレンジをレゲエにする一歩手前で止めたような、
初回限定版にのみ収録された「ブルー・ラヴァー・ブルー」。

絶好調だな、くるり。

でも、一番良かったのは、「アナーキー・イン・ザ・ムジーク」か。
このロックなくるりはかっこいい。
ストリングスを使いながらも攻撃的で、同時に隙間があるアレンジに、
語るように歌うメロ、
"当然 滑る手は真ん中セクシーランジェリーへ"などの歌詞も、
どれもロックバンド然とした佇まいのくるりがいて、嬉しくなる。
ジャンクな演奏ではあるけれど、各種の弦楽器が入ることで、品さえ感じられた。

続く岸田だけで作られたやや弾き語りの「レンヴェーク・ワルツ」。
メロはもちろん、歌詞もいい。

"左足から歩き出したら / 地球は重い 空は真っ青
 季節はずれの 土曜日の夜 / サンダルが濡れた 急ぎ足"

これからも長い付き合いになりそうなアルバムだ。
すごいぞ、くるり。


2007年5月30日リリースの18枚目のシングル。
1.Jubilee gemischet von Dietz
2.ヘイ!マイマイ!! →アルバム未収録
3.Jubilee mixe par Alf
2007.06.28 Thursday 23:59 | 音楽 | comments(2) | trackbacks(0)
くるり『アンテナ』

2004年3月10日リリースの5枚目のアルバム。

THE WORLD IS MINE』のツアー後にドラマー森信行が脱退。
2003年11月にクリストファー・マグワイアがドラマーとして正式加入して製作された本作。

1曲目はいきなりメロウな曲で始まる。
メロディはたいしたことないが、久し振りに歌詞が素敵だ。

"白い息は道標にもなりゃしない / やけに広い横断歩道手を引き渡る / 何処へ向かう
 早朝喫茶は夜の香り / 男女は音楽の話 女の方が趣味がいいね / 早朝喫茶夜が明けて
 街を見下ろすコートの群れは色とりどり / 行き交う電車の渋滞
 君は眠る不安残るまなざしで / 僕の上着を枕にして 手があたたかい / 口づけをした"

2曲目「Morning Paper」からは、力強くなったビートを聴くことができる。
ギターとベースにいい影響を与えている。
ベースが生き生きしている。後ろからの後押しが利いているのだろう。
「ロックンロール」のオープニングはまるでオアシスのよう。
どうしても無機質な音であることを否めなかった前作までの音作りから、
脱却した有機的な音の結合が楽しめる。
「Hometown」や「花火」なんてブルージーなロックをしているけれど、結構様になっている。

「花火」は歌詞もいい。
"そういう話をふくらませるほど / 未来はまぶたの裏泳いでる
 そういう花火のふくらんで消えた / 花火は全て消えてゆく"

3曲目「Race」はキャッチーなメロが少し戻ってくる。
間奏部分のアンサンブルも楽しめる。
長尺の「黒い扉」もまた、もっと長く聴いていたいと思うような曲だ。
骨格がしっかりしているからだろう。
「バンドワゴン」もいい曲だ。

ロックバンドとしてのくるりが帰ってきた。
本人評価が非常に低いアルバムのようだけど、久し振りに聴いたら楽しめた。
いいアルバムだと思うけどなぁ。
人力で作っているから、音に飽きがこない。


2003年9月17日リリースの11枚目のシングル。
1.HOW TO GO →このシングルバージョンはベストアルバムに収録。
2.すけべな女の子 →アルバム未収録。題名ほど面白くはない。
3.地下鉄 →アルバム未収録。ベースってこんなに良かったかな。メロも
         悪くないけれど、弾むベースが気持ちいい。
             4.HOW TO GO (Original) 
2004年2月11日リリースの13枚目のシングル。
1.ロックンロール
2.さよなら春の日 →アルバム未収録。グラスゴーで録音された曲。微
             妙かな。
2007.06.27 Wednesday 23:59 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
アポカリプト / Apocalypto

80点/100点満点中

メル・ギブソン監督による2007年公開作品。

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マヤ文明後期の中央アメリカのジャングルを舞台に、狩猟民族の青年が
過酷な運命に翻弄されながら家族を救うため奔走する。
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公開が同時期だった『300<スリーハンドレッド>』との比較で語られることが多いらしい本作。
CGは一切使用しないで、すべてリアルな映像らしい。
確かに生々しい描写が多い。

だけどなぁ、のめり込めない。
マヤ族は正直どうでもいいし。
古今東西、少数民族は虐げられてきたわけで、
主人公たちも中央アメリカの消え去った民族のひとつなのだろう。
で、それがどうしたのだ。
家族愛を謳うにも、歴史の流れを描くにも、ましてやアクションだろうと、中途半端。

後半のひたすら逃走する展開は飽きる。
走って走ってときおりジャンプ。で、走って走って一息ついて、また走って。
途中から笑いながら見ていた。

主人公へのジャガーの視点は微妙にピントがずれているし、
しかもちんたらと追いかけてくる(本気出したらもっと速いだろう)し、
でかいアゴを持ったアリで、切り傷を縫合してしまうし、
敵のリーダーは部下を大瀑布に飛び込むよう強制するし、
飛び込んだはいいけれど、滝つぼで頭を岩にぶつけて死ぬ奴も出るし、
息子もびっくり、水の中から弟(妹?)が出てくるし、
意外に早く村に帰れちゃうし。

上映時間が長い(138分)から心配だったけれど、
最後まで見られたのは、主人公の迫力のある眼光のおかげだろう。
いい目をしていた。
それとスライディングで敵の一撃を交わすシーンの脚の描写がかっこ良かった。
あと、主人公の父親を殺した敵のモヒカンの奴を始め、俳優陣も素晴らしかった。
だから最後まで見られたのだと思う。
2007.06.27 Wednesday 23:59 | 映画 | comments(2) | trackbacks(0)
くるり『ジョゼと虎と魚たち』

2003年11月5日リリースのサウンドトラック。

妻夫木聡、池脇千鶴主演映画『ジョゼと虎と魚たち』の音楽をくるりが監修。

新作『ワルツを踊れ Tanz Walzer』のマスタリング作業直前に行われたインタビューで、
岸田は今回のアルバムを自己評価で187点と話していた。
他の作品はといえば、ファーストが18点、『図鑑』は45点、『TEAM ROCK』20点、
THE WORLD IS MINE』−53点、『アンテナ』−80点、『NIKKI』5点。
そんな中で、このサントラが過去の作品の中では一番の高得点で、72点だった。

聴いたことがなかったので、慌てて聴いてみた。

M1「ジョゼのテーマ」が流れた途端、オープニングの映像が頭をよぎる。
ついでにあのつまらない佐内正史の写真も。
いかにもロックバンドがテーマ曲を作りましたって感じの音ではあるけれど、
耳に残るし、とてもいい。

もっといいのは、M2「乳母車」とM3「別れ」。
どちらも短い作品ではあるけれど、ギターや弦楽器のアンサンブルが非常に気持ち良く、
耳をくすぐる。
前作の「ARMY」やシングル『男の子と女の子』のカップリング曲「踊りませんか次の駅まで」
でも思ったけれど、確実に演奏力が上がっている。

「サガン」は映画を見た人にはすんなりと受け入れられるけれど、
見ていない人は訝しく思うような気がする。
池脇千鶴は不思議な抑揚で話すなぁ。

ボーカルの入った曲が2曲収録されている。
ベストアルバムにも入っている「飴色の部屋」とバージョン違いの「ハイウェイ (Alternative)」だ。

「ハイウェイ」はともかく、やはりこの作品ではインストがすごく良かった。
「ジョゼのテーマ II」も「恒夫とジョゼ」も映画を見た時に感じた、
やるせない気持ちに再びさせられた。

インストだからこそ難解な方向に行くのではなく、分かりやすいメロディの盛り込みと、
打ち込みが減り、楽器の手触りが戻ってきたのが良かったのだろう。
自己評価72点は納得できる。


2003年11月5日リリースの12枚目のシングル。
1.ハイウェイ →このシングルバージョンはベストアルバムに収録。
2007.06.26 Tuesday 23:59 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(1)
くるり『THE WORLD IS MINE』

2002年3月20日リリースの4枚目のアルバム。

ずぶずぶと自我の海に溺れていくくるりを見ているよう。
歌詞は酷くなっているし、メロディにも輝きが失せ始めている。

良かったのは、「WORLD'S END SUPERNOVA -Mix"Matuli"-」と「「男の子と女の子」だけ。
シングルになった曲だけか。

他は部分部分できらめきを見せる。
M3「GO BACK TO CHINA」は、メロは及第点。ギターソロとグイグイ来るベースも良かった。
(M1「GUILTY」もベースだけは良かった)
M7「ARMY」は、メロディはダメダメだけど、演奏がかっこいい。
M8「MIND THE GAP」は、コンピューターボイスの所以外はいいと思う。

それぐらいか。
ほとんど聴かないアルバムだ。聴いても楽しくない。

サードアルバムから取り入れ始めたダンスミュージックの影響からか、
言葉の意味性よりも音の快楽に身を委ねる方向にシフトしているのが、合わないのだと思う。
"重なる夢 重なる嘘 重なる愛 重なるリズム"
「WORLD'S END SUPERNOVA -Mix"Matuli"-」もその歌詞よりも、
深く打ち込まれるビートが本当に気持ち良く、だから好きなのだ。

M10「男の子と女の子」は唯一といっていいぐらいに歌詞が詩として生きている曲で、
かなり好きだ。
"僕達はみんなだんだん歳をとる
 死にたくないなと考えたりもする
 愛する人よ もうすぐ気付くだろう
 僕のやさしさもだんだん歳をとる"

改めてこのアルバムを聴いてみると、右から左に耳をすぅーと通り抜けていく曲だらけで、
これがくるりかと悲しくなる。


2002年2月20日リリースの9枚目のシングル。
1.ワールズエンド・スーパーノヴァ →このシングルver.はベストに収録。
2.ばらの花 remixed by REI HARAKAMI →原曲には敵わない。
3.惑星づくり remixed by Co-Fusion →原曲に軍配。
4.ワンダーフォーゲル remixed by TSUTCHIE →意外に健闘。
2002年5月9日リリースの10枚目のシングル。
1.男の子と女の子
2.踊りませんか次の駅まで →アルバム未収録。インスト。面白い。
3.WORLD’S END SUPERNOVA -Break Beat Mix- →アフリカ・バ
  ンバータによる傑作リミックス。下手すると原作よりものれる。古き良き
               ヒップホップの香りがする。
             4.ハローグッバイ →アルバム未収録。ベストに収録。
2007.06.25 Monday 23:59 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
いくえみ綾『潔く柔く』第5巻

2007年6月発売。

新シリーズ「ACT6」がスタート。
東京から祖母の住む田舎に越してきた「禄(ろく)」は、
交通事故で大怪我を負う小学4年生までこの町で暮らしていた。

一緒に事故に遭い亡くなってしまった女の子が、全編に亘り、
ふわふわと主人公を上空から見守っている設定が意外にいい。
嘘くさくなっていないのが、この作者の素晴らしいところだ。
このシリーズ(他のACTと繋がるのか)はまだまだ期待できそう。
2007.06.25 Monday 23:59 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0)
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