すばらしくてNICE CHOICE

暇な時に、
本・音楽・漫画・映画の
勝手な感想を書いていきます。
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2021.02.10 Wednesday | - | - | -
2007年ベスト映画
2007年は劇場の大スクリーンで見た映画が63本。
昨年が23本だったからどんだけ見てんだって話だけど。
リバイバル上映は抜いた2007年公開作品から10本とプラス5本をピックアップ。
映画は誰かが死ななきゃ面白くないと考えるタイプなので、ドンパチものが多いです。
映画の中で死ぬシーンがないのは、2位の『天然コケッコー』ぐらいでは。
1位から5位は選ぶのが容易だった。


第1位:
グラインドハウス / Grindhouse
完璧。
大好きなタランティーノとロドリゲスがタッグを組んだら間違いはない。ストーリー、映像、音楽、キャラ、エロ、小ネタ。
両作品とも完全に好みのツボを押しまくりで、見終えた瞬間から今年のナンバー1映画だった。タランティーノは復活したし、次の作品も楽しみ。ロドリゲスは『シン・シティ』の続編。ワクワクが止まらない。


第2位:
天然コケッコー
淡い青春モノって、結構細かいところで好みと違う展開があったりするけれど、これはドンピシャ。本当にすばらしい作品でした。


第3位:
スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ
これはすごい映画だった。ほっとんど客がいない初日のレイトショーで、大笑いした作品。面白くてかっこいいという、ほとんど理想のような出来だった。


第4位:
ボーン・アルティメイタム / The Bourne Ultimatum
続編になるほど面白くなるという信じられないシリーズの最終作。スーパーマンな主人公なんだけど、ワクワクさせられるという演出のうまさが際立っていた。


第5位:
明日、君がいない / 2:37
悲しみをぶれずに、真っ向から描いた映画。実直に描かれるので、見ている側はどこにも逃げ場がなく、ずっしりと監督の気持ちを受け止めるしかなくなる


第6位:
ヴィーナス / Venus
ピーター・オトゥールが本当にすばらしい演技を見せる。結構長く余韻にひたれる映画だった。



第7位:
ブレイブ ワン / The Brave One
感想でもグダグダと書いたけれど、各人の演技や撮影、編集、音楽など映画の技術としては最高。ジョディ・フォスター、復活!



第8位:
スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい / Smokin' Aces
おバカ映画は大好き。暗殺者チームがいっぱいいるために、収拾がつかなくなりかけギリギリのところで踏ん張った作品。



第9位:
キングダム 見えざる敵 / The Kingdom
エンタメと社会派をうまく融合させた作品。ベン・アフレック繋がりの人脈には才能豊かな人が多いように思う。ベンの初監督作品も早く見たい。



第10位:
ラッキーナンバー7 / Lucky Number Slevin
ひさびさにかっこいいジョシュ・ハートネットが見られた映画。それだけでも十分評価できるけれど、作品としても結構な完成度で、満足のいくクライム・ムービーだった。



選外
主人公は僕だった / Stranger Than Fiction
レミーのおいしいレストラン / Ratatouille
リトル・ミス・サンシャイン / Little Miss Sunshine
デジャヴ / Deja Vu
それでもボクはやってない



昨年は実際に映画館のスクリーンで見た作品だけでは10本を選べず、
DVD・ビデオで見たものもランキングに入れたのだった。
で、逆に2007年はDVDデッキが壊れたため、ほとんどレンタルで映画を見ていない状況で、
上のように年間63本という鑑賞本数になったわけだ。
でもまあ、過去の作品でもいいものはあったわけで、見た本数が少ないけれど、
敢えて5本を挙げてみた。


第1位:
ダークシティ / Dark City
この映画は大きなスクリーンで見たかったなぁ。すばらしい映画だ。小さなテレビの画面で見てもいいのだから、でかいスクリーンで見たらどうなるのだろう。


第2位:
キスキス、バンバン -L.A.的殺人事件 / Kiss Kiss, Bang Bang
邦題があんまりなので、しばらく敬遠していた作品だけど、思い切って手に取ってみて大正解だった。小粋な会話だけでも映画になる見本のような作品だ。


第3位:
ブラッドシンプル ザ・スリラー / Blood Simple
コーエン兄弟が撮るノワールものに失敗はないね。最初からすばらしい映画を撮っていたことを確認した作品。春に公開される最新作『ノーカントリー』もすごく楽しみだ。



第4位:
16ブロック / 16 Blocks
ブルース・ウィリスって演技派だね、と確認できる映画。大味な作品に出演することも多いけれど、この人はやっぱりうまいよ。モス・デフもコミカルないい味を出していて、楽しめた。



第5位:
NARC ナーク / NARC
男の映画。じっくり演技と脚本の良さを堪能できる作品だった。この映画にもラッパーが出てた。向こうのヒップホップ界は才能の宝庫なのか。トリッキーはアレだけどさ。

2007.12.31 Monday 23:59 | 映画 | comments(1) | trackbacks(0)
2007年ベストアルバム
2007年にリリースされた作品の中で、最も素晴らしかった10枚とプラス5枚をピックアップ。
ブログを始めてからは2005年2006年と年末にランキングを作ってきたけれど、
ジャンルの違う作品に順位を付けるのはさすがに難しい。
今さらだけど。でもまあ、恒例のお遊びということで。

今年はチャートに入る曲も積極的に聴いてきたし、それなりに楽しんだけど、
結局1位から4位まではインディーズからの作品になってしまった。
インディーズかメジャーか、という括りは聴き手には関係のない話で、
すばらしいと思えれば、それは大切な作品になるわけだ。

今年もiPodの再生回数を参考にしたけれど、去年とは逆でヒップホップが上位にきた。
2006年の反動かな。


第1位:
小林大吾『詩人の刻印
アンジェリカに恋に落ちた、素敵すぎる一枚。"可愛くなければ意味なんてないの"なんていう考えにも同意しそう。



第2位:
TAK THE CODONA『MINORITY REPORT』
今年の前半に聴きまくったアルバム。作品リリースも早いし、年間を通して楽しめたアーティストだった。来年も楽しみ。



第3位:
MEISO『Jitensya
シングルだからこの位置だけど、iPodの再生回数ではダントツだった一枚。10月、11月って、ほぼ毎晩聴きながら寝ていたからなぁ。アルバムを聴きたい。



第4位:
THA BLUE HERB『LIFE STORY
重い一枚。サードアルバムが出たことは嬉しいし、ラップの技術は最高だけど、ボスのキャラがだんだんつらくなってきた。



第5位:
Cocco『きらきら
期待しなかった分、喜びが大きかった一枚。メロディがやさしいんだ。デビューの頃は生きるのが大変そうだったけれど、今は幸せそうで他人だけど嬉しい。



第6位:
スピッツ『さざなみCD
ここ数年のスピッツ作品のなかでも一番いい。この路線でずっと行って欲しいけど、またハードロック路線に転ぶのかな。



第7位:
RIP SLYME『FUNFAIR
7枚目でこんな作品が出てくるとは思わなかった。すげえや。これまでの作品のなかで一番いいかも。



第8位:
WAQWADOM『WAQWADOM
ラップ曲が少ないという寂しさはあるものの、ラップの技術はやはりすごいものがある。解散したという話もあるけれど、このメンバーで続けて欲しい。



第9位:
Alicia Keys『As I Am
唯一の洋盤。1位でもいいぐらいの素晴らしさ。歌詞を理解できればいいのだけど、英語はさっぱりだからこの位置。



第10位:
くるり『ワルツを踊れ Tanz Walzer
さらなるポップ路線。大好き。次の展開が今から気になる。今度は何に飛びつくのだろう。




選外

テイントン『バイバイハミングバード
TWIGY『AKASATANA
安室奈美恵『PLAY
SOUR『rainbow under the overpass
E.H.H project『Bad Boyz Be Ambitious 〜B.B.B.A〜
2007.12.31 Monday 23:59 | 音楽 | comments(3) | trackbacks(0)
Hi-Tek『Hi-Teknology 3: Underground』

2007年12月11日リリースのサードアルバム。

傑作だった前作と比較するとどうしても前半の曲には物足りなさが残るけれど、
M7「Back On The Grind」に大満足。
この曲を聴けただけで十分とすら思えてきた。

作り手の温もりが感じられるHi-Tekのトラックは本当にすばらしい。
音楽への深い愛情を感じる。
M11「Come Get It (Tekstrumentals)」の調べから伝わる幸福感は例えようもない。
このM11からの4曲はセカンドにあった空気感そのままで、嬉しい。

今作はアーティストとして、引き出しの多いことを証明した作品なのかもしれないけれど、
前作以上のものを提示するならまだしも、そうでないなら、
前の作風のバリエーションでいいから、と思ってしまう。
CommonやQ-Tipがいたらもっと良かった。

今作でも4曲で歌声を披露したDion。
特にM12「Step Ya Game Up Remix」での客演は前作の「Keep It Moving」に匹敵する。
「Aftermath」と契約をしているらしいので、ソロ作品も楽しみだ。


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2000.10.17 【Reflection Eternal】1st AL『Train Of Thought』
2001.05.08 1st AL『Hi-Teknology』
2006.10.17 2nd AL『Hi-Teknology 2: The Chip』
2007.12.11 3rd AL『Hi-Teknology 3: Underground』
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2007.12.30 Sunday 23:59 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
計画性の無い犯罪 / Disorganized Crime

78点/100点満点中

1989年のアメリカ映画。

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田舎の銀行を襲撃する計画を立てた犯罪者は腕利きのメンバーを招集したが、
その直後に逮捕されてしまう。そんなこととは知らない残りのメンバーたちは、
アジトに集結するものの、呼び出した本人がいないため内輪もめの連続。
しかし、アジトに残された資料と道具から襲撃目標が判明した彼らは、
リーダー不在のまま着々と準備を進め、ついに計画を実行してしまう。
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深夜にやっていた映画。
ビデオスルーになった作品で、ビデオにしても17年前に発売されただけだし、
めったに見られないだろうと眠い目をこすって、鑑賞したみた。

大失敗。
allcinemaには、笑える映画として自信を持ってお勧めできるというコメントもあったし、
それなりに笑う準備をしてみたけれど。
う〜ん。
これで笑うほど、私の笑いに対する敷居は低くない。
どたばた銀行強盗もの。

成功して良かったねとしかいえないな。

後から調べたら、『ナショナル・トレジャー』の脚本家が監督・脚本をした作品だった。
それは面白くないわけだ。
納得。
2007.12.30 Sunday 23:59 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
やなわらばー『歌ぐすい』

2007年8月29日リリースのファーストアルバム。

固くなった脳みそにはなかなか放り込めない名前のふたり組。
当然、沖縄は石垣島の出身。
出したレーベル名が素敵すぎる。
「パパイヤれこーど」。
いいなぁ。夏になるといつでも青いパパイヤが実ってるのかなぁ。
ウィキペディアによると、「やなわらばー」とは「いたずらっ子・やんちゃな子供」、
という意味らしい。

"歌を唄う事を続けて来たけど BEGINの様に上手く唄えなくて"
と歌詞にも出てくる島の先輩、BEGINは高校の先輩でもあるらしい。
BEGINはブルースに拠っていたけれど、彼女たちはポップス。
すがすがしいまでにまっすぐな歌声とエバーグリーンなメロディ。

普通のポップスとして歌われるM3「いちごいちえ」、M4「愛してる」、M5「心音」も
悪くはないけれど、琉球独特の歌い方を取り入れたM8「君にサヨナラ」や
M10「空をこえて 海をこえて」、M11「大好きな人」、M12「夢を見た」がやはりすばらしい。

沖縄好きというのもあるのだろうけれど、三線の音色が流れてくるだけでワクワクする。
息の長い活動をして欲しい。

こんな真冬に聴くのもなんだけど、しょうがない。
大掃除のバックにでも流そう。
元気が出そうだ。


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2003.12.10 1st SG『変わらぬ「青」』
2004.04.21 1st mini AL『青い宝』
2004.12.08 2nd SG『ありの歌』
2005.08.31 3rd SG『空をこえて 海をこえて』
2006.07.05 4th SG『唄の島』
2006.11.15 5th SG『「拝啓○○さん」』
2007.05.23 6th SG『夢を見た』
2007.07.25 7th SG『いちごいちえ』
2007.08.29 1st AL『歌ぐすい』
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2007.12.29 Saturday 23:59 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
Black Milk『Popular Demand』

2007年3月13日リリースのセカンドアルバム。

J Dillaの後を継いで、Slum Villageのトラックを作ってきたBlack Milk。
サンプリング主体で作り出されるそのビートは、ありふれた表現ではあるけれども、とても温かい。
特に1曲目「Popular Demand」の上へ上へと描かれる音の螺旋は気持ちいいものがある。
どのビートも人が作っているという温もりが感じられて、聞き飽きることはないけれど、
決定的に華がないのが残念。
人にトラックを提供するのは良くても、ラッパーあるいはトラックメイカーとして、
ソロで作品をリリースするには何かが欠けているように思う。


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2004.06.24 【B.R. Gunna】1st AL『Dirty District: Vol.2』
2005.11.01 1st AL『Sound of the City, Vol.1』
2006.11.21 1st mini AL『Broken Wax』
2007.03.13 2nd AL『Popular Demand』
2007.11.03 【Bishop Lamont & Black Milk 】mixAL『Caltroit』(free download)
2008.01.15 【VA】AL『Black Milk Presents... Caltroit』(『Caltroit』の製品版)
2008.03.11 【Fat Ray & Black Milk】AL『The Set Up
2008.10.08 mixAL『ELEC』(free download)
2008.10.28 3rd ALTronic
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2007.12.29 Saturday 23:59 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
浅野いにお『おやすみプンプン』第2巻

2007年12月発売。

下手くそな小説を読むぐらいなら『おやすみプンプン』を読むってなぐらい、内容が濃い漫画。

絵もいいしね。
愛子ちゃんの涙シーンでの大コマの使い方にはしびれた。
昔、江口寿史が『すすめ!! パイレーツ』で見せた犬井のブリッジと同じような理由からだったら、
とても悲しい。
でも、いい顔をしていた。
それと、もう一コマ。
廃工場から出てきた彼らが流れ星を見上げるシーン。
いいねぇ。
まさに行間ってやつだ。
2007.12.29 Saturday 23:59 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0)
Timbaland『Shock Value』

2007年4月3日リリースのセカンドアルバム。

何回目の絶頂期なのか知らないけれど、どのR&Bアルバムにもクレジットされている、
大人気続行中のティムバランドのソロ作品。

1曲目「Oh Timbaland」からハンドクラップとピアノのけったいなイントロにやられる。
ティムバランドに求める音をそのまんまを体現しているような曲。
いいなぁ。頭の中をグチャグチャにしてしまうかのようなプロダクションは大好きだよ。

そして、M2「Give It To Me」。
家来というか子分というか弟子のJustin TimberlakeとNelly Furtadoを呼んだ曲。
これもイントロのシンセの入る瞬間がたまらん。
怪しげというより、卑猥といってしまった方が正確なネリー・ファータドの声はもう。

続くのは同じくジャスティンが客演した「Release」。
ジャスティンは声の細い感じがいまいちに思えるけれど、この曲の勢いにはあまり関係ない。
短いし。

で、M4「The Way I Are. feat.Keri Hilson & D.O.E.」は見なかったことにして、
飛ばして、M5「Bounce」へ。
Dr. Dreに、Missy Elliott、ジャスティン参加の重量級な曲。
バウンスというには弾んでいないし、地を這いずるように不穏が脈打つ。
男どもの中に突然割り込んでくるミッシーのフロウ。
いいねぇ。
女性のラッパーで好きな人ってほとんどいないけれど、ミッシーだけは別格。
だいたい女だと思えないし。

ここまで聴けば、もうアルバムをストップさせた方がいい。
あとは時間の無駄。
50 CentやTony Yayoの声が追いかけてくるけれど、敢えて無視。
普通のヒップホップをやっていて退屈極まりない。
ヒップホップサイドから、R&Bサイドに移った辺りのM10「Scream」は少し聴ける曲だけど、
その後のロックサイドに至ってはどうしようもない。

Kanye Westのアルバムと違って、こっちは前半だけすばらしいアルバムだった。


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1997.10.28 【Timbaland & Magoo】1st AL『Welcome to Our World』
1998.11.24 1st AL『Tim's Bio: Life from da Bassment』
2001.11.20 【Timbaland & Magoo】2nd AL『Indecent Proposal』
2003.11.18 【Timbaland & Magoo】3rd AL『Under Construction, Part II』
2007.04.03 2nd AL『Shock Value』
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2007.12.28 Friday 23:59 | 音楽 | comments(2) | trackbacks(0)
再会の街で / Reign Over Me

87点/100点満点中

アダム・サンドラーとドン・チードル共演の2007年公開作品。

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9.11テロで妻子を失い、心に深い傷を負って殻に閉じこもってしまったチャーリーと、
彼の大学時代のルームメイトで仕事も家庭も恵まれた生活を送りながら、
どこか満たされない感情を抱えるアラン。そんな2人がニューヨークで再会し、
再び友情を育んでいく中、少しずつ互いの心を癒やしていく姿を描く。
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ネタ的には悪くなるはずがない作品で、
アダム・サンドラーもいい演技を見せていた(自ら殻を破る場面は涙なしには見られない)し、
ドン・チードルも相変わらずのうまさだった。
脇の俳優もよくやっていた。
ウィル・スミスの奥さん(知らなかったけど)でもあるアランの妻役の、
ジェイダ・ピンケット=スミスも美人で完璧であるがゆえに、
夫が窮屈に感じてしまうという役どころをしっかりこなしていたし、
サフロン・バロウズのおかしな女役も面白かった。
ああ、あとドナルド・サザーランドの迫力はすごいね。
あれでは息子も大変だ。どら息子のネタバレで激怒したという話だけど、本気で怖そう。

で、まあ映画終了後に泣き顔を見られてもいいよと思いながら見に来ているというのに、
そうさせてくれなかったのは、脚本のせいだろう。
マイク・バインダー。
出演している場合(会計士シュガーマン役。知らなかったけれど)じゃないよ。
劇中でもドナルド・サザーランドに叱られていたけれど、
せっかく9.11を正面から捉えた感動作品で、爪の甘さを露呈させてどうする。

映画を陸上トラック一周分を走る競技に例えるとするならば、
直線コースでのドラマは申し分ない。
いくつも名場面はあった。
先に挙げた家族について話すシーンはすごく良かった。
チャーリーを励ますように耳元で歌い続けるボス(でよかったかな?)もいい演出だった。
義理の両親にしっかりと自分の気持ちを伝える場面も感涙モノだ(予告編には入れるなよ)。

それなのに、カーブにさしかかると、どうも急に直角に曲がってしまうのだ。
伏線が全くなく、ひょいとチャーリーの心情が変わったりする。
直線と直線を繋ぐコーナリングがとても下手だから、見ている方はしばらく取り残されてしまう。

なんだかもったいない映画だった。

残念といえば、リブ・タイラーも。
頼りない精神科医役で出てくるけれど、顔がムーミンになっていて驚いた。
どうしちゃったのだ。
誰もがクソだと認める『アルマゲドン』だけど、彼女の眉毛のラインの美しさに、
ラストシーンで涙を流したファンとしてはびっくりだ。

予告編を見ていて、アダム・サンドラーがボブ・ディランに見ているなぁと思っていた。
映像も『The Freewheelin' Bob Dylan』のジャケットそのものだし。
けど、エンドロールでテーマ曲をPearl Jamが歌っているのを知って、
ああ、エディ・ベダーの方が似ているかもと思った。
Pearl Jamなんてひっさし振りに聴いたけど、あんな高い音を出せたんだ。

エンジン付きのキックボード。
あれだけ映画の中で登場すると欲しくなる。
だけど、『ワンダと巨像』は鬱陶しいな。
いくらソニー出資の作品だからって、いい加減にしろといいたくなるね。
2007.12.28 Friday 23:59 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
Lucky13『コードネーム"男の子"』

2007年11月7日リリースのファーストアルバム。

最近若手のバンドを衝動買いするような余裕がなく、
視聴機で済ませてしまうことが多いのだけど、このバンドは聴いてすぐに買おうと決めた。

何がすばらしいってメロディがいい。
弾むような楽しさに満ちている。
"るるるりられらりるれれらら"が耳にこびり付いて離れない。

歌詞もメロディの良さに比べれば若干落ちるけれど、悪くはない。

"僕はときどき自分に電話するのさ 誰か出るとまずいから適当な番号で
 ピポパパパポ 寂しげな空に"
M2「東京ライフ」

ギターバンドというより、ピアノがメイン。
誉め言葉でないのかもしれないけれど(私の中で最上級の誉め言葉)、
槇原敬之のようなメロディセンスを感じる。
丁寧なんだけど、どこかか細いボーカルが歌うと歌詞に説得力がより増して、
M3「さよなら未来」なんて悲しく暗く落ち込んでしまう。

まあただ曲に当たり外れが多いのも確かで、メロディの良さをそのまま出せばいいのに、
アレンジで変にこねくり回している曲があったりして、その辺りはもったいないと思う。
でも、ライブを見てみたいし、次の作品も聴いてみたいバンドではある。


********************
2003    1st mini AL『最初のミニ』
2005    1st SG『ワンダー / つながる夜空』
2005    2nd SG『東京ライフ / 改札口の恋』
2006.10.18 2nd mini AL『カラスの色は』
2007.07.19 3rd SG『東京ライフ』
2007.11.07 1st AL『コードネーム"男の子"』
********************
2007.12.27 Thursday 23:59 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
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