すばらしくてNICE CHOICE

暇な時に、
本・音楽・漫画・映画の
勝手な感想を書いていきます。
08 / 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

2021.02.10 Wednesday | - | - | -
ザ・クロマニヨンズ『スピードとナイフ』

2008年8月27日リリースの5枚目のシングル。

まずM2「オレなとこ」とM3「たこあげ大会」は問題外。

M1の表題曲「スピードとナイフ」は、あるブログではブルーハーツ期の名曲に並ぶと絶賛されていたり、本ブログのコメント欄でもお勧めされたので、アルバムを待ちきれずに聴いてみたのだが、う〜ん、リハビリ段階かなという出来だ。

以前になかったキレが歌詞にもメロディにも戻ってきたとは思う。

"心を切るナイフ ためらい知らぬナイフ
 ひとふり ひと太刀で別々の傷をつけた

 変わらないものなんか何ひとつないけど
 変わるスピードが違ったんだなあ"

ただ単に文字通りの意味で捉えてもいいし、あるいは深く読みすることもできる甲本ヒロトの詩はやっぱりすごいなと思える。シンプルなロックビートの上で思わず一緒に歌いたくなるようなメロディに乗せて歌われるわけで、これまでの2枚のアルバムで顕著だった退行現象からの回復の兆しといえるのかもしれない。

でも、ブルーハーツの名曲に並ぶというのはさすがにいいすぎ。
2008.08.31 Sunday 23:59 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
オトナモード『グリーン』

2008年8月27日リリースのサードシングル。

どんどんスピッツになっていく。

表題曲「グリーン」はアコギの響きが爽やかさを加速させ、また映画とのタイアップ曲ということもあってか、少し派手な展開にはなるものの、決して下品なストリングスの導入にはならず、全体の薄い緑色あるいは黄緑色といったトーンは最後まで崩れない。いい曲だ。

M1よりもさらに聴き惚れてしまうのがM2「ノーザンライツ」。こっちは同じ緑系でも明度が低くなり、深緑といった印象。アレンジは最初の2枚のミニアルバムの頃の音に近い。新しいのは歌メロだ。こんな引き出しもあったのかと思うと、いよいよ発表されるであろうファーストフルアルバムへの期待が高まろうってものだ。
2008.08.31 Sunday 23:59 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
古処誠二『アンノウン』

読了。
☆☆/5点中

第14回メフィスト賞受賞作品。

************************************
遠州灘に面した自衛隊のレーダー基地。最も重要な任務に就く監視隊隊長室の電話から盗聴器が見つかった。侵入不可能なはずの部屋に仕掛けられたのだ。本部から派遣された防諜のエキスパート・防衛部調査班の朝香二尉が犯人を暴き出す。
************************************

元自衛官だった著者が描く基地内部の話は、福井晴敏の描く自衛隊よりも生々しくもコミカル。まあ、比べること自体ナンセンスではあるけれど。

丹念に状況証拠を積み重ねて、じわじわと犯人に近づく朝香二尉はシリーズ化して欲しいぐらいに魅力的だ。謎そのものはからくりが分かってしまえば、な〜んだというものだけど、ワトスン役の野上三曹のおかげもあり、最後の最後まで楽しんで読めた。
2008.08.31 Sunday 23:59 | | comments(0) | trackbacks(0)
SATOMI'『One Day』&『Memory -夏色の宝物-』
SATOMI'『One Day』

2008年8月20日リリースの14枚目のシングル(配信限定)。

これまでもSATOMI'は7枚の配信限定シングルを発表してきたが、それらはほぼアルバムに収録されずに終わっている。そのためかちょっとした冒険心が感じられる、毛色の変わった路線の曲が多い。今回は4つ打ちだ。

硬質で均等なビートは彼女を急き立てるように打ち鳴らされ、彼女は幾分不憫な印象を受ける。終盤ようやく歌が力を取り戻し始めても、ビートとの調和は実現されず、最後の最後まで平行線を辿る。



SATOMI'『Memory -夏色の宝物-』

2008年8月27日リリースの15枚目のシングル(配信限定)。

CD版でリリースしてもおかしくない売れそうなメロディ。歌詞も彼女にしてはリスナーの共感を意識したかのような分かりやすい作りで、夏の終わり・恋の終わりをメランコリーに歌い上げる。

決してベストなメロディではないけれど、歌声の切なさで悪くないレベルに持っていった。
2008.08.30 Saturday 23:59 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
コッポラの胡蝶の夢 / Youth Without Youth

86点/100点満点中

フランシス・フォード・コッポラの10年ぶりの監督映画。2008年公開作品。

************************************
1938年、ルーマニア。年老いた言語学者ドミニク・マテイは、最愛の女性ラウラと別れてまで人生の全てを捧げてきた研究が未完に終わることを悟り絶望していた。自殺を決意し、街を歩く彼は雷の直撃を受けてしまう。奇跡的に一命を取り留めた彼は、驚異的な回復をみせたばかりか、肉体的に急速な若返りを始めた。そんな彼に興味を示したナチスドイツの手を逃れるために、スイスへと亡命するのだが・・・。
************************************

原題はミルチャ・エリアーデによる原作『若さなき若さ』のタイトルそのままだけど、邦題は作品中にも紹介される、荘子の代表的な説話でもある「胡蝶の夢」。"コッポラの"は余計だけど、なかなか素敵なタイトルではないか。

で、内容はというとコッポラじいさんがもう好きなように撮った幻想譚。まさに「胡蝶の夢」。雷の直撃を受けて、肉体的にも精神的にも変調をきたした男が、自身の研究成果をまとめたいという夢と若いときに手放してしまった最愛の人ともう一度結ばれたいという願望を実現すべく頑張る話。

奇想天外な展開ではあるが、親切な説明も多く、ついていけないことはない。そのあたりはさすがコッポラ。それと、ティム・ロスとヴェロニカ役のアレクサンドラ・マリア・ララが完璧な演技を披露し、また豪華にも各国でのロケによりリアリティが増し、荒唐無稽の物語は力強く補強されている。そう、コッポラの作り出した物語世界に体全体で浸って見られるので、賛否両論だろうなとは思いながらも、私は楽しめた。

初日の最終の回で見たのだけど、観客はまばらで、引けも早かった。


「Q-AXシネマ」よ、さらば。
この日から館名が「渋谷シアターTSUTAYA」になった。もともとQ-AXもツタヤ系列だったらしいが、経営がふるわず、駅前の大型店と劇場を結び付けられるような運営ができないかということで、変更になったようだ。大嫌いなツタヤが館名になるとは最悪だ。居心地のいい空間だったのに、段々壊されていくのかしら。会員カードでのコーヒーサービスはなくなっていたし、Tポイントカードなんて知るかよ。
2008.08.30 Saturday 23:59 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
JAY'ED『ずっと一緒』

2008年8月27日リリースのサードシングル。

大阪府出身、ニュージーランド・オーストラリア育ちの1981年生まれ。ポリネシア系ニュージーランド人の母と日本人の父を持つ。2002年から2006年まではDOBERMAN INCのD-ST.ENT.に所属。(ウィキペディア参照)

ポップミュージックにギリギリ寄り添ったR&B。血肉はそっち寄りでも魂だけはR&Bということか。でもいい声だ。雰囲気がある。

メジャーで発表するシングルなわけで、A面はそれでも致し方ないとしても、カップリングはBACH LOGICトラックだし、アルバムのようないい感じのR&Bを期待したものの、あからさまな手抜きトラックに萎える。特に"エーエー"はもうあり得ない。

M3「Missing」は完コピに近いのかな。もちろんオリジナルは久保田利伸。

JAY'EDは作詞も手掛けるのだけど、いささか安っぽいのがマイナスだ。


**************************
2005.03.14 1st SG『Why?』
2006.05.10 1st AL『The Gift: just let me know』
2008.08.27 2nd SG『Superwoman』
2008.08.27 3rd SG『ずっと一緒』
2009.02.04 4th SG『最後の優しさ / Sunlight
2009.07.22 5th SG『CRY FOR YOU / Can't Let Go
2009.10.14 6th SG『Everybody
2009.10.28 2nd ALMUSICATION
2010.05.26 7th SG『PRAY』
2010.09.15 8th SG『Shine』
2011.08.11 【JAY'ED×若旦那】9th SG『Toy box』
2011.10.19 【JAY'ED×JUJU】10th SG『永遠はただの一秒から』
2011.11.16 3rd ALYour Voice
2013.05.29 cover AL『JAY'EDISCO
**************************
2008.08.30 Saturday 23:59 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
TAK THE CODONA『RED EYE CONTACT』

2008年8月23日リリースのセカンドアルバム。

TAK THE CODONAがくゆらす言葉の数々は、瞬間の強い印象を放ちつつ上方へと螺旋を描き、そのままふと消えてしまうこともあれば、反対に、深く深く体の内に潜り、日々の生活の中で、ある日ふとこの気持ちを表現する言葉があのラインなんだなと浮上してくることがある。

フルアルバムとしては2作目となる、約1年半ぶりの今作でもラップされる主たるテーマは変わらない。ラップを続けていくことと、生きていくことの両立についてだ。時々葉っぱ関係もあるけれど(だってタイトルからしてねぇ)。手を代え品を代え、正面からバックから斜めから語り尽くす。語彙の豊富さと比喩のうまさがあるから、少しも飽きさせない。

ジャズの高貴な香り漂う上音の裏で、ジャンクなビートがとっちらかるOlive OilトラックのM2「きせかえカメレオン」では、"ハズレくじなら山ほど引いた これからもずっと引かされていくけど"のラインだったり、"きびだんごがなくてもついてくるバカはせいぜいお前だけ"というフックが耳にこびり付いて離れないM3「きびだんご」だったり、もっと挙げれば、M15「アップリケ」での、"心を許すと裏切られたとき立ち上がれない / アップリケで塞げ 心の隙間"もそうだ。生きていくことの辛さを根底に滲ませ、だけれども人は生きていくしかないわけで、後ろ向きになりつつも仕方なく立ち上がり、どうにかこうにか前を向く。タクザコドナのラップにはそのいやいやの八起き目が活写されている。

ファーストアルバムがあまりに傑作だったために、超えられるのか不安だったが、なんなく飛び超えてしまった。音の幅が広がったことが大きい。インストのM1「CHILL STEP」からしてこれまでのタクザコドナにはない音──弦楽器の旋律に民族っぽい音が乗る──で始まり、オリーブ・オイルの格好良く決まった音に引き継ぎ、M3ではエミール・クストリッツァ監督の映画音楽で聴けるような旋律が耳を楽しませる。

もちろん、これまでのようなブロークンなビートもたくさんあるし、いかにもなアングラ臭は濃厚だ。仙人掌が参加したM6「パパのお仕事」での管楽器のループ、そしてshowhachiトラックのM7「NIGHT CLUB, NIGHT MARE」でのホーンのサンプリングにはやられてしまった。ちょっと派手な音にもタクザコドナは合うようだ。自作トラックのインスト曲M8「GREEN DAYO!」では今度は不穏なホーンが鳴り渡り、またまたしびれてしまう。


聴けば必ず分かる声質とフロウ、抜群の語彙の多さ、表現のうまさ、さらにはトラックメイカーとしての才も併せ持つラッパー・タクザコドナ。発売から1週間以上経ったけれど、ネット検索をかけてもほとんど記事がない状況。この才能を放置してするのは本当にもったいない。でも、彼はM10「Marking Here」のリリックにあるように戦い続けるのだろう。CD-Rでのリリース共々、新たな"新大陸"を楽しみに待ちたい。

"1ヶ月分の水と食料買い込んで籠城 数値は大事 でもそこじゃねぇ 俺の365日間戦争
 尻尾の先まであんこの詰まった一生を送りたい 合理的に生き延びるより情熱的にくたばりてぇ
 大小かかわらずその代償を惜しまねぇ生き方に憧れる
 休日返上終日迷路にさまよいこんだまま衰弱していく意識 飛ぶ鳥落とす 目論見通り
 怖いもの知らずだったあの頃に原点回帰 もう一度振り立たせる脂ぎった野心
 週日に書き込むしわくちゃな地図に俺の位置付けマーキング

 おねしょで縄張り闘争 人気(ひとけ)のない島がシーツに浮かぶ
 おねしょで新大陸創造 世界地図にない島がシーツに浮かぶ"
M10「Marking Here」から
2008.08.29 Friday 23:59 | 音楽 | comments(4) | trackbacks(0)
森絵都『カラフル』

読了。
☆☆/5点中

第46回産経児童出版文化賞受賞作品。

************************************
いいかげんな天使が、一度死んだはずの僕にいった。「おめでとうございます、抽選にあたりました!」ありがたくも、他人の体に"ホームステイ"することになった。前世の記憶もないまま、借りものの体で僕は下界生活に舞い戻り…気がつくと、僕は小林真だった。
************************************

画数の多い漢字にはふりがなが振られ、紹介文には対象年齢が"小学校高学年〜中学生"ともある。確かに、生きていくのをつらく感じ、ひと思いに死んでしまおうかと極端に考えがちな年頃の子供たちにこそ読んで欲しい内容ではある。でも、思春期にこの本を勧められても読まなかったろうなぁ。大人になってしまったからこそ、この作品の良さが分かるように思う。

ほんの少し見た方を変えるだけで、生きているのが多少楽になる。当たり前のことだけど、そんな時期にいるときには不思議と忘れてしまう秘訣であり、本作はそんなことを口の悪い天使とちびの男の子が教えてくれる。
2008.08.29 Friday 23:59 | | comments(0) | trackbacks(0)
Mic Jack Production『ExPerience the ill dance music.II』

2008年8月15日リリースのセカンドミニアルバム。

アナログで発表(2007年5月)され、その後コンピ盤『KAIKOO PLANET』にも収録されたDJ BAKUとのコラボレーション作「I AIN'T GANGSTA」を、ロックバンド・FACE OF CHANGEを招き完全に生まれ変わらせたM2「I AIN'T GANGSTA -REMIX-」。

3曲目はアナログで発売済み(2007年7月)の「SPEED CITY」、そのB面だったリミックスバージョンの「HI-SPEED CITY」もボーナストラックとして収められている。

セカンドアルバム『UNIVERSAL TRUTH』からは「SOUL BROTHER」と「LAST DAY」をDJ DOGGがリミックス(M6とM7)。

完全に新曲といえるのは、M4「COMIX」とM8「BIRTHDAY」のみ。M5「LOOP -REMIX-」は同郷のロックバンド・SLEEPY.abの「ループ」をリミックスした曲で、完全に別な曲ではある。
(【追記】2008.09.20 M4はセカンドアルバムのアナログ盤で収録されていた曲で、新曲ではない)


さて、1曲ずつ見ていく。B.I.G JOEの語りM1「INTRO」に導かれて始まるM2は、オリジナルにあったDJ BAKUの繊細な音の粒は彼方に飛び散り、腰の重いリフがひたすら曲をビルドアップしていく。どのヴァースも上っ面だけのヒップホップをぶった切っていく爽快感があるのだけど、小気味いいチョッパーに乗せるJFKのヴァースが素敵すぎる。

"見た目の矯正や陰口ばかりの奴等がHIPHOPの質を落としているんだ / 価値観の違いじゃないよ お前の勘違い求める場所が違うだけの見解 / フィジカルを強化 メンタルを磨けば飾りは無くても輝ける / 派手や楽に転がり汚れたMONEY数えた汚ぇ手で触るなM.I.C"

生でこのラップを聴いたら、絶対に"汚ぇ手で触るなM.I.C"のところで拳を突き上げるだろうなぁ。北の男は相変わらず歯に衣着せぬ物いいで、気持ちいい。

ドラムンベースなM3は確かにかっこいいのだけど、JFKのフロウがどうも深夜にやっている若手のお笑い番組「コンバット」のオタ芸を思い出してしまって、踊る気が失せてしまう。

で、新曲のM4「COMIX」。現代社会を風刺するコミカルなリリックにトラックなのだけど、マイク・ジャック・プロダクションの常で曲が長いから、折角の面白味が間延びしてしまっている。こういうのは短くしてギュッと凝縮する方が笑いが立つと思うのだけど。ビッグ・ジョーのネタが2〜3年遅いのはオーストラリア(それも刑務所)に日本の情報が伝わる早さがそんなものだからか。
(【追記】2008.09.20 上でも書いたがこの曲は新曲ではなく、2006年の曲)

M5はオリジナルを知らないので比較できないのだけど、何でもSleepy.abはシュゲーザーバンドらしい。まあそんなバンドのファンが聴いたら、怒りそうな気もするけれど、完全にマイク・ジャック・プロダクションの音になっている。

力作だったセカンドアルバムからのリミックス2曲。M6「SOUL BROTHER -REMIX-」はうっすらとコーラスが入ったことにより、さらに厳かに友情が綴られている印象。オリジナルを聴いたときも感じたことなのだけど、ここで描かれる友情の熱さにどうも聴いてはいけないものを聴いてしまった気にさせられる。特にJFKのヴァースでの高まり具合に寒気が走る。M7「LAST DAY -REMIX-」は情緒さが2割増しになった分、演技臭い家族の語りがなくなりいい調子だ。2曲とも総じてビートの強度が上がっているのがいい。

本編の最後を飾るのがM7で死んだ人間が魂となって宇宙にさまよい出て、再び人として転生するまでを描いたM8「BIRTHDAY」。死生観は人それぞれだと思うし、こういう曲を書くときって、みんなでミーティングをするのかしら。INIで始まり、LARGE IRON、JFKと輪廻転生の流れがきれいかつ壮大に紡がれていて、彼らならではのテーマで結構な曲だ。特にいいのは、生まれてきた新しい子供に祝福の言葉を授けるビッグ・ジョーの歌だ。アコギのやさしい響きをバックに歌うようにラップするためか、どことなくドラゴンアッシュっぽいのだけど、これがいい。


本作のVol.1に当たる『ExPerience the ill dance music』では、「JAIL BIRD」や「SEVEN SEAS VOYAGE」といったドラマのある曲があったけれど、今作ではそこまでインパクトのある曲が収録されていないのは残念。M2にしろM8にしろ悪くはないのだけど。M8のような気宇壮大な曲は彼らの得意とするところであり、ラッパーとは思えない語彙や世界観はなかなかのものだとは思うものの、トラックほどにはそのラップから情景が浮かばず、ちょっともったいないように思う。そこを克服できたときに、もっと鮮明な世界を生み出すことが出来、すごいことになってしまうのでは夢想してしまう。


1.INTRO
  (produce:HALT)
2.I AIN'T GANGSTA -REMIX-
  (lyrics:B.I.G JOE, LARGE IRON, INI & JFK / produce:HALT
3.SPEED CITY                             & FACE OF CHANGE)
  (lyrics:INI, LARGE IRON & JFK / produce:KEN)
4.COMIX
  (lyrics:LARGE IRON, INI, JFK & B.I.G JOE / produce:HALT)
5.LOOP -REMIX-
  (lyrics:INI, JFK & LARGE IRON / produce:KEN & ANARCHYSTAKLASTA)
6.SOUL BROTHER -REMIX-
  (lyrics:INI, LARGE IRON, JFK & B.I.G JOE / produce:DJ DOGG)
7.LAST DAY -REMIX-
  (lyrics:B.I.G JOE, LARGE IRON, JFK & INI / produce:DJ DOGG)
8.BIRTHDAY
  (lyrics:INI, LARGE IRON, JFK & B.I.G JOE / produce:B.I.G JOE & KEN)
ボーナストラック
9.HI-SPEED CITY
  (lyrics:INI, LARGE IRON & JFK / produce:HALT)
2008.08.28 Thursday 23:59 | 音楽 | comments(2) | trackbacks(0)
森見登美彦『四畳半神話体系』

読了。
☆☆☆☆/5点中

************************************
大学3回生の春までの2年間を思い返している"私"。"薔薇色のキャンパスライフ"を想像していたのに、現実はほど遠く、悪友の小津に振り回され、下宿先の上の階に住む樋口師匠には無理な要求をされ、孤高の乙女・明石さんとは、なかなかお近づきになれない。もし1回生の春、違うサークルに入っていれば・・・。
************************************

これは面白い。上下2段組におののきつつようやく読んだのだけど、楽しい時間を過ごせた。"もちぐま"が欲しくなる。鴨川は遠いので、どこかのUFOキャッチャーにでも入っていないかしら。それともやっぱりコインランドリーでの出会いを期待した方が早いのか。

映画サークル「みそぎ」に入っていたパターン、弟子求ムというビラにつられて樋口師匠の弟子になってしまうパターン、ソフトボールサークル「ほんわか」パターン、そして最後が秘密機関・福猫飯店に所属するパターン、と4種類の違った人生が描かれる。そこには多少の差異はあるものの、強く求めるものがあれば、その願いは叶えられることを描いているのがいい。でも、その叶ったことについては恥じらいからか、ほんの1行で済ましてしまうのだけど。

微妙にパターンを変えつつ、キッチュなエピソード、決まり文句、破天荒な事件、ラブドールと森見登美彦ワールド全開のまま、最後の章で一気にふかーい話に持っていく辺りが心憎い。
2008.08.28 Thursday 23:59 | | comments(0) | trackbacks(0)
Profile
Search This Site
Category
New Entries
Comment


Archives

今日も愚痴り中