すばらしくてNICE CHOICE

暇な時に、
本・音楽・漫画・映画の
勝手な感想を書いていきます。
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2021.02.10 Wednesday | - | - | -
Guilty Simpson『Ode To The Ghetto』

2008年3月25日リリースのファーストアルバム。

長らくソロ作品を待ち望まれていたデトロイト出身のラッパー・Guilty SimpsonがStones Throw Recordsから出した処女作。訳せば、"ゲットー賛歌"とでもいうのかな。タイトルもあれだけど、この芸名もインパクトがある。英ウィキによると、O.J. Simpsonから来ているらしい。

プロデューサー陣はストーンズスローからMadlibが16曲中5曲を手掛け、Oh Noも2曲、デトロイト勢からはお馴染みBlack Milkが3曲、Mr.Porter(D12)が3曲、そしてJ Dillaが1曲といった具合にバランス良く配分されている。

Madlibの音を聴くのは初めてなのだけど、あまりピンとこなかった。耳を圧する低音は気持ち良かったものの、上音が退屈。Oh Noもストイックすぎた。

期待のBlack Milkは本作でもこれまでのトラックメイクとは違うアプローチで攻めていて、改めてすごい人だなと思ったが、出来としては少し首を捻ってしまう。ただ、Heltah SkeltahのSean Priceも参加したM11「Run」は疾走感のあるトラックに乗るふたりのラップが楽しめる1曲でなかなか良かった。この3人は「Random Axe」というグループ名で今度作品を出す予定らしい。ちょっと期待。

で、なんだかんだといってトラックで一番楽しめたのが、J DillaによるM7「I Must Love You」。Jディラだからというのではなく、多分クレジットを見なくてもこの曲には惹きつけられたと思う。コーラスの不思議な響きと、重く楔を打つようなベースラインが特徴的な曲なのだが、肝心のラップが不満か。

このアルバムに足りないのはラップの魅力だと思う。私は英語が聴き取れないので、どうしてもフロウだとか声質だとかに魅せられて好きになるパターンが多いのだけど、ギルティ・シンプソンのフロウは結構愚直な一本調子のものが多く、どうも面白味に欠ける。ラップが主役だといわんばかりにシンプルなビートが並んだ前半が特に辛い。リリックが分かれば、ゲットーで暮らす苦難等に想いを馳せながら聴くことができるのかもしれないが、そうではないので、イマイチ楽しめなかった。
2008.09.30 Tuesday 23:59 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
角田光代『まどろむ夜のUFO』

読了。
☆☆/5点中

表題作は第18回野間文芸新人賞受賞作品。

他に、中篇「もう一つの扉」と短篇「ギャングの夜」を収録。

「まどろむ夜のUFO」は、夏休みを利用してひとり暮らしの主人公・"私"のところに遊びに来た高校生の弟・タカシと、そのタカシが電車の中で知り合った、魂の前世を信じる怪しげな男・恭一、きっちり5日おきにデートする几帳面な同級生・サダカを巡るひと夏の話。

序盤はタカシの奇妙な言動だけが目に付くけれど、次第に恭一もやっぱりおかしいし、やがてサダカこそが一番病んでいるのではないかという、角田光代らしい歪んだ浮遊感のある展開のなか、主人公と共にあっちとこっちをさまよい始める。

もう1本の中篇「もう一つの扉」はさらに浮遊感が強烈になり、徐々に浮世離れしていく展開が辛くてなかなか読めなかった。いかにも文学でございといった趣もあり、投げ出そうかと思ったほど。
2008.09.30 Tuesday 23:59 | | comments(0) | trackbacks(0)
くるり『Philharmonic Or Die』

2008年2月20日リリースの2枚組ライブアルバム。

1枚目は、2007年12月11日と12日にパシフィコ横浜国立大ホールで行われた「ふれあいコンサート ファイナル」から。この後に出たDVD『『横濱ウィンナー』は最終日の12日を完全収録していて、そっちを買った方が良かったかなと思うほど完璧なライブ。

CDだと11日の音源なのか、12日なのかクレジットされていないのだけど、セットリストは両日とも多分同じなんだろうね。実際に12日のコンサートに行き、詳しく書いていた人の曲目リストを拝借。完全着席制で、座席の上にはその日の演目が書かれた紙が置いてあったらしい。(はCD未収録曲)

【第1部】
1.ハイリゲンシュタッド
2.ブレーメン
3.GUILTY
4.恋人の時計
5.スラヴ
6.コンチネンタル
7.春風
8.さよなら春の日

<15分休憩>

【第2部】
9.グッドモーニング
10.惑星づくり
11.ARMY
12.アマデウス
13.家出娘
14.アナーキー・イン・ザ・ムジーク
15.飴色の部屋
16.WORLD'S END SUPERNOVA
17.ジュビリー

【アンコール】
18.男の子と女の子
19.ハローグッバイ
20.言葉はさんかく こころは四角
21.ブレーメン

いやいや、オーケストラとバンドサウンドの音のバランスがまず素晴らしい。一方が片方の引き立て役になるようなことはなく、互いの音が調和し、恍惚とした音の世界に連れて行ってくれる。ホールでも実際にこの音で聴けたのかしら。

ワルツを踊れ Tanz Walzer』からの楽曲がオーケストラとの相性がいいのは当然としても、『THE WORLD IS MINE』収録のM3「GUILTY」やM9「ARMY」、はたまたM11「WORLD'S END SUPERNOVA」といった曲も違和感なく演奏され、原曲よりも良くなっているのには驚いた。M3やM9があんなにいい曲だったとは。

不満を敢えて挙げるならば、M8「惑星づくり」はもっと激しいストリングスのアレンジが欲しかったかな。容量の大きい楽曲だと思うから、もう少しオーケストラが絡むと面白かったと思う。

しかし、どんなアレンジになろうとくるりが少しもぶれずに居られるのはメロディの良さがあるからだろう。M12「ジュビリー」なんて至福という言葉が浮かんできてしまう。いや、もちろんM6「春風」もM7「さよなら春の日」いいし、あれもこれもと調子に乗って書き始めると全曲並べてしまいそうになる。


2枚目は、2007年12月6日に地元京都のライブハウス・磔磔で行われた「TAKUTAKU DE KUTAKUTA」からの音源。セットリストは以下の通り。(はアルバム未収録曲)

1.夜行列車と烏瓜
2.オールドタイマー
3.青い空
4.ブレーメン
5.トレインロックフェスティバル
6.すけべな女の子
7.五月の海
8.帰り道
9.ナイトライダー
10.ハイウェイ
11.アナーキー・イン・ザ・ムジーク
12.マーチ
13.ワンダーフォーゲル
14.ばらの花
15.ロックンロール
16.HOW TO GO

アンコール
1.坂道
2.宿はなし
3.東京
4.街
5.モノノケ姫

京都の老舗ライブハウス(何でも元酒蔵らしい)なので評判には聞くけれど行ったことはなく、HPを見たらフロアは8m四方、キャパは350ぐらいらしい。

いろいろ珍しい曲もやったようだが、CDに収録された曲を聴く限り、ライブハウスらしさがそれほど伝わってこない。M3「すけべな女の子」やM10「モノノケ姫」では荒々しいギタープレイを聴くことができて、どうにか小さいハコでやってる感があるのだけど、スケールの大きいM5「ハイウェイ」(名曲!!)やM7「ばらの花」などはホールといわれても納得してしまう。

これならば、横浜の2日間のうちDVDには収録されなかった11日を2枚組にして完全収録した方がずっと良かった。
2008.09.29 Monday 23:59 | 音楽 | comments(5) | trackbacks(0)
Gnarls Barkley『The Odd Couple』

2008年3月25日リリースのセカンドアルバム。

「奇才」Danger Mouseと「怪人」Cee-Loによるユニットが、前作のグラミー賞獲得に気をよくしたのか、短いインターバルで出してきた2枚目。

M1「Charity Case」の冒頭、再びリールが動き始め、フィルムが繰り出されていくSEが第2幕の始まりを告げる。今では手垢の付きまくったポップス、ロック、ブラックミュージック等々を再構築し華麗にアップデートさせたトラックに、ソウルフルに陽気に時に哀愁帯びながら歌うシー・ローというファーストの路線をそのまま踏襲した作品。

この"おかしな二人"なら新しい音の世界を打ち出してくるのではないかと期待していたので、そういう点においては残念な作品ではある。また前半こそデンジャー・マウスのどこかいびつで歪んだ音なのに、親しみも同時に沸いてしまう奇妙なトラックを味わうことができるのだが、後半はシー・ローの活躍が悪目立ちで、その点でも物足りない。

とはいえ、それらはファーストとの比較の話であり、今回も相変わらず彼らにしかできない3分間の魔法を見せてくれてはいる。幾重にも重ねられたコーラスの響きがユニークなM6「Open Book」が特に良かった。


まあ、無理にでも彼らの変態ぶりを体験したのであれば、HPから無料で落とせる本作の逆回転版「Elpouc Ddo Eht」(38分45秒の1トラック)を聴けばいいのか。訳が分からないから。
2008.09.29 Monday 23:59 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
弐瓶勉『バイオメガ』第5巻

2008年9月発売。

とうとう地球からも離れ、ものすごい世界に行き着いてしまった最新作。既刊を読み直して辛うじて世界観を把握できるものの、例えそれが分からなくても筆力に圧倒される。

クマがいなくなって寂しく思っていたところに、フニペーロは反則だろう。かわいすぎる。

ヒグイデも生きてたんだね。素顔がやけに男前で分からなかった。
2008.09.29 Monday 23:59 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0)
あぁ、結婚生活 / Married Life

86点/100点満点中

クリス・クーパー、ピアース・ブロスナン共演の2008年公開作品。

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1949年のアメリカ。若いブロンド美女ケイに溺れてしまった中年男ハリー。妻を愛するゆえとの勝手な理屈でお粗末な毒殺計画を立てるも、その妻パットも実は・・・。
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ハリー役に、無表情が本当に怖いクリス・クーパー。その友人のリチャードには先代の007のピアース・ブロスナン、若い愛人役がレイチェル・マクアダムス、ハリーの妻はパトリシア・クラークソン。どの役者もはまり役を演じていて、なおかつ演技も上手だし、設定も面白いのに、終わった後に残念な気持ちになってしまうのは、監督のせいだろう。

監督脚本を担当したアイラ・サックスはこれで3作目になるらしいが、役者も設定も生かし切れていない。40年代のハリウッド映画を意識しすぎたのか、まどろっこしい。時代設定は過去でも演出は現代に合わせるべきだ。もっとウィットに富んだ会話とスピーディな展開が欲しかった。

結局一番狡猾だったケイを演じたレイチェル・マクアダムスが魅力的で、彼女がいたからこそ最後まで見られたともいえる。1976年生まれというから撮影時は31歳か。全然そうは見えないなぁ。


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レイチェル・マクアダムス
1976年、カナダ生まれ。

2007年 あぁ、結婚生活
2005年 パニック・フライト
2005年 幸せのポートレート
2005年 ウエディング・クラッシャーズ
2004年 きみに読む物語
2004年 ミーン・ガールズ
2002年 ホット・チック
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2008.09.28 Sunday 23:59 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
あだち充『クロスゲーム』第13巻

2008年9月発売。

青葉の怪我も治って、星秀野球部に強力なコーチもやってきたけれど、一向に野球漫画にならないなぁ。まだ13巻だし、序盤なのか。

光が青葉に惹かれながらも、東と一緒に帰る青葉を認めている図は、どこか『みゆき』に通ずる切なさがある。
2008.09.28 Sunday 23:59 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0)
POCKY『STREET BITTER EP』

福岡天神"レペゼン"の17歳のラッパー・POCKYのデモ作品。

先日の「Da.Me.Records Party!!」で、自分のライブ終了後に本作を数枚携えてフロアを歩いていたポッキーに、それは物販で買えるのですかと尋ねたら、いや差し上げますよといわれたのでありがたくいただいたもの。デモというのはそういうものなのかな。値段を付けても売れると思うのだけど。ただで貰ってしまうと自腹と違い、書き方が丸くなってしまう気もするけれど、まあ他の書き方もできないので、歯に衣着せぬ感想を書こうと思う。

ヒューマンビートボックスの上で、"ちんけなクソガキの存在証明"とラップするM1「INTRO」から始まり、ライブでもやっていた「REPRESENT2008」など計5曲を収録。まあどの曲もテーマは、"前座のマイクから俺たちの逆襲"や、"怪物ルーキー、追撃開始"といったリリックからも分かるように、下から上を目指す心意気をシンプルなトラックに乗せてラップする。

内容としては非常にありふれたものだけど、ところどころでハッとするような言葉が差し込まれ、リリシストとしての才を感じる。"背負うリリックは積んだ経験値"や、"初期衝動は威力増す熱病"、"色濃く残すブレスの筆跡"といった表現はなかなかのものだと思う。

生のパフォーマンスとは違い、音源は繰り返し聴くことができるためどうしても粗が目立ってしまう。後半になるとややもつれるラップやヴァースに比べると明らかに弱いフック等々のまだまだな部分も確かにあるけれど、しかしリリックにも"2年半の足跡"とあるように、始めてたった2年半でここまでのラップを聴かせてくれるのだ。ヒップホップを続けていくという強い信念を感じさせる真っ直ぐなラップにはすごく好感が持てる。

まだ17歳。高校3年生だという。前途有望だ。期待したい。


1.INTRO feat. FILIP THE NOISE(beat box) (01"02)
2.REPRESENT 2008 (03"54)
3.THE DICE IS CAST (03"39)
4.SOUL OF BOMBING feat. DIOUF / track by CHEESE (03"26)
5.ONE MIC (03"31)
2008.09.28 Sunday 23:59 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
踊り場ソウル@渋谷屋根裏

渋谷屋根裏での「ゴーストタウン vol.13」に行った。久し振りの踊り場ソウルのライブ。しかもワンマンだったから、雑音なしで彼らの今の音を2時間弱浴びることができた。やっぱり好きなバンドだなと再確認もできた。


15分前にこれまた2年ぶりぐらいの屋根裏に入ると、フロアが閑散としていてちょっとびっくり。徐々に増えてはいったものの、20分押しで開始しますとのアナウンス。結構ライブをしているし、無料配信のダウンロード数もかなりいっているようだけど、集客には結びつかないのだろうか。初めて屋根裏でワンマンをやったときの方が入っている印象だった。

19時23分。踊り場ソウルの3人とサポートメンバーの3人が登場。「Band man」でスタート。

7ヶ月ぶりに見るライブということもあって、ハッとするような音の劇的な変化を期待していたのだけど、それは感じられなかった。良くいえばボーカル中心の音になったことによりまとまりができ、ポップさが強調されていた。悪くいえば自由奔放さが失われていたように思う。

踊り場ソウルを面白いと思った理由のひとつは演奏のいびつさだ。ボーカル・土屋文彦の歌が主役になるべきところで、かまわずにギター・澤野雅至の弾く狂暴な音が前に出てきたり、キーボード・橋本雄太も負けじと熱く鍵盤を叩きつけたりと、ポップスを強引にロックへと様変わりさせてしまうところが魅力だと思っている。しかし、今回のライブでは澤野にも橋本にも落ち着きが生まれ、歌メロをしっかり支える演奏に終始していて、やや物足りない。唯一といっていいぐらいに弾けた「ゴーストタウン」での熱を他の曲でも感じたかった。

もうひとつ演奏に関して最後の最後まで違和感を拭いきれなかったのがドラムだ。これは1月の渋谷クラブクアトロでのワンマンの時も感じていたことだが、リズムがたるい。ドラム次第でもっとドライブ感が生まれ、より良くなる曲が何曲もあった。

演奏については、劇的な変化は感じられなかったが、アンコールを含めた20曲のうち6曲が初めて聴く曲で、それは嬉しい変化だった。新しい歌が次々と作られ、演奏されているのはブログで知ってはいたが、実際に聴けたのは満足。

この日最初にやった新曲が「テンカラット」。ポップフォーマットに則って作られた感じの、Bump of Chickenを彷彿とさせる爽やかなポップナンバー。その後にMCを挟んで披露された「海岸線とGOOD MUSIC」はだいぶ前からライブで演奏されていた曲だけど、聴くのは初めて。土屋の歌声の魅力でポップに聴かせる。立て続けに新曲が続く。「ドラマ」は、トーキングブルースというよりは、ラップにかなり寄っているヴァースが面白い。元々土屋のボーカルスタイルはラップっぽいところもあったわけで、不自然さはない。どうせやるなら押韻を意識した方がいいと思う。サビも魅力的だし、いい曲だ。

ボーカルグループ・SUGARに歌詞を提供した「夜空を泳ごう」もいい。かなりいい。作曲は別の人なのだけど、淡い青春一色な歌詞がメロウな分かりやすいメロディに乗る。"明日の朝になれば忘れるような話もした だけど僕はいつまでも君を忘れないよ"。

「ベランダ」は、「海岸線とGOOD MUSIC」に近い強引さがある。これも踊り場ソウルの魅力のひとつかな。他の人が歌ったら全然良くないだろうけれど、このバンドが歌うから成り立つというか。

「Flashback Notebook」もだいぶ前からセットリストにあるのを見ていた曲で、ようやく聴けた。これも好き。出だしで澤野がフィードバックノイズを出していたので、タイトルは「Feedback Notebook」だったかなと思いながら聴いてた。

1回目のアンコールの最後に「Night & Go」を持ってきたのは意外だった。1年ぐらい前の「ゴーストタウン Vol.8」で聴いたときは冗長な演奏に途中で飽きがきそうな曲だったが、ギターソロの位置をずらして、ボーカルを目立たせたためか、ずっと聴きやすくなっていた。


「マジックバス」の思わず歌いたくなってしまうキャッチーなサビも、「センチメンタルカラー」の縦ノリも、「光り輝く街」直前のMCでの船酔い話は初めて聴いたし、女性コーラスがふたりは入り、ちょっとゴージャスな感じが似合う「Party Nightは終わらない」も、ライブでは必ず聴きたい「夜をおいかけて」も、代表曲になりつつあると話していてなるほどと納得の「桜木町グラフティー」、無料配信にしてしまうのはもったいないほどの「クロスオーバー」、大好きな「真夜中のカフェ」も、いつもと違うアプローチで歌っていた「星をみる集い」も聴けたので、お腹いっぱいだ。あっという間の2時間。21時19分終了。


そろそろフルアルバムサイズの音源を聴きたい。


1.Band man
2.マジックバス
3.センチメンタルカラー 
4.テンカラット
5.海岸線とGOOD MUSIC
6.ドラマ
7.夜空を泳ごう
8.光り輝く街
9.ベランダ
10.MIRROR BALL
11.放物線
12.Party Nightは終わらない
13.夜をおいかけて
14.Flashback Notebook
15.桜木町グラフティー
16.クロスオーバー
17.ゴーストタウン

アンコール1
1.真夜中のカフェ
2.Night & Go

アンコール2
1.星をみる集い

2008.09.27 Saturday 23:59 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
Akrobatik『ABSOLUTE VALUE』

2008年2月19日リリースのセカンドアルバム。

ボストン近郊の街で生まれ、ボストン・シーンで活躍してきたラッパーの2枚目。同郷のMr.LifやDJ Fakts Oneらと結成したThe Perceptionistsとしても活動している。

Cypress HillのB-Realとの曲で始まり、Da Beatminerzトラックがあり、Chuck Dの参加もあるし、Mr.Lifとのグループ・The Perceptionistsでも1曲。で、目玉のひとつはM3「Put Ya Stamp On It」。なんとJ Dilla製。しかも客演がTalib Kweli。もうひとつの目玉は9th WonderトラックにLittle Brotherとの共演ときたもんだ。

ジャケットを見たときはためらったものだが、これがなかなか聴きやすいラップをする。写真から想像される押し押しのラップもあれば、どんなビートにも対応できる柔軟性も見せ、また客演陣の多さも相まって最後まで飽きることなく聴き入ってしまう。

なかでも、やはりJディラがプロデュースしたM3はいい。トラックの緊張感はさることながら、その上に乗ったAkrobatikとTalib Kweliのふたりのラップが熱い。9th Wonderだって負けていない。M6「Be Prepared」ではかつての仲間Little Brotherと共に、太いビートに華やかな上音をまぶす。この洗練されつつも土臭さが残るグルーヴはうまいなぁ。鼻声ラップ好きにはPhonteはたまらない。

他にも、米国の人気番組「American Idol」上がり(でいいのかな? これまた同郷らしい)のシンガー・Brenna GethersがM5「Rain」でなかなかの歌声を披露していたり、シンプルにヒューマンビートボックスの上でかますM13「Ak B. Nimble」も楽しめた。


真っ当にラップで聴き手を楽しませるラップアルバム。英語が聴き取れないので、トラック重視の聴き方をどうしてもしてしまうのだが、それでもこの人のラップは、ラップそのものが、まあ音やフロウのみを味わっているわけで100%その良さを理解しているわけではないにしろ、十分魅力的だ。


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2002.09.17 1st mini AL『THE EP』
2003.05.20 1st AL『BALANCE』
2007.04.03 『ESSENTIAL AKROBATIK, V.1』
2008.02.19 2nd AL『ABSOLUTE VALUE』
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2008.09.26 Friday 23:59 | 音楽 | comments(5) | trackbacks(0)
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