すばらしくてNICE CHOICE

暇な時に、
本・音楽・漫画・映画の
勝手な感想を書いていきます。
04 / 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

2021.02.10 Wednesday | - | - | -
無料配信ミックステープ4月号(2013)
2013年4月に発表された国産ヒップホップを中心としたミックステープ一覧。ヒップホップ情報サイトのJPRAP.COM2Dcolvicsの情報を元にしている。

<"これだけ聴いとけ作品"を簡潔に教えてくれというせっかちな人のための3枚>

左は大阪のラッパーALWAIOの初ミックステープ。低音ラップとフックのセンスが魅力。真ん中はニコニコ動画を拠点に活動する兄弟デュオ・ピヨピヨブラザーズの2作目。真っ直ぐなラップを堪能できる。右端は気鋭のインディーズレーベルLow High Who?がお勧めする有望な才能を集めたコンピの第3弾。ジャケットをクリックするとDL先に飛びます。



【○】黄猿 『Jack In The Box』
2013.04.04 / 全14曲46分 / 320kbps / blog
MCバトルの常連の黄猿が昨年11月頃からサウンドクラウドに発表し始めた単曲DLを中心にまとめた初ミックステープ。音質の悪さはともかくとして、それ以上に気になるのは、例えバトルであっても心も体も躍らせるフロウこそが彼の持ち味で、音源を出したあかつきにはいつでもそのフロウを手元で堪能できると期待していたのに、ずいぶんと普通のラップになっていることだ。


【○】PRIST 『THE PURPLE (chopped & screwed)』
2013.04.04 / 全11曲37分 / 320kbps / Twitter
配信終了。東京荒川区出身のラッパー・プリーストが2月に出した同名ミックステープ(DL先)のチョップド&スクリュード・バージョン。アメリカでは本人が出さなくても有志がすぐさまリミックスしてアップすることが多いが、日本ではまだ根付いてないこともあり、今回は自ら発表。曲順を変えるなど工夫も見られる。


【○】ALWAIO 『Jumpin'』
2013.04.08 / 全14曲47分 / 80,160kbps / Twitter
inzistと共にラップデュオNibを組む大阪出身ラッパーALWAIOの初音源。昨年ぐらいから同郷の若手トラックメイカーBeats Zanのミックステープ(DL先)への参加やサウンドクラウド上での精力的な新曲アップで一気に注目を集めるようになった印象がある。耳に心地良く響く低音のラップと、フックでの歌メロの使い方が魅力。本作前半はこんなだったかなとイマイチだが、M8から一気にまくりにかかる。M10は素晴らしいのひと言。


【○】Ciger 『MERGE EP』
2013.04.08 / 全9曲9分 / mp3,flac,... / bandcamp
仙台の3人組Nu:EssenceのCigerが今月10日にリリースしたソロアルバムにはahhhless.i名義の自作トラックが大半を占めているそうで、本作はそこから漏れた"アウトテイク的な"ビート集となる。地元の先輩Hunger譲りのラップが面白いシガーではあるが、ビートとなる今ひとつ。本編に採用されなかった切れ端ビートとなるといわずもがな。LowPassのミックステープ(DL可)のような聴かせ方の工夫が欲しいところ。


【○】DARTHREIDER 『燃えろ!ダース ENTERING THE 36TH CHAMBER』
2013.04.11 / 全9曲27分 / 320kbps / blog
配信終了。昨年の12月12日"ダースの日"に出した1本目のミックステープに続き、2本目はこの日が36歳の誕生日ということで、彼が敬愛してやまないWu-Tang Clan36房の総帥RZAのビートの上でラップしまくる。強く印象に残るのは彼が幼い頃に過ごしたロンドンの日々についてラップするM5やM8。ウータン愛溢れる語りも楽しい。


【○】掌幻×Yue Cue 『Jackin' 4 JP Vol.2』
2013.04.14 / 全8曲30分 / 320kbps / Twitter
東京下町のラッパー掌幻とユーキューのふたりによる昨年10月に発表(DL先)した邦楽ポップスにラップを乗せるアイデア企画の第2弾。前作から客演を増やしただけで方法論自体そのまま。完全に掌返しをしてしまうが、すごく退屈だ。前作が好評で安直でも続編というのは分かるが、二匹目のドジョウを狙うことはヒップホップ的には決してほめられたことではないだろう。


【○】Kianie Jones 『Yellow Is The New Black』
2013.04.15 / 全5曲15分 / 320kbps / Tumblr
ブルックリン生まれヒップホップ育ちの中学生ラッパー。Goku Green率いるNEBO GANGに所属しているようで、その風貌よろしく黒人訛りのフロウは十分堂に入ったもので、時折まだ幼いなと思わす瞬間があるにせよ、でも中学生のラップなわけでああだのこうだのいうべきではないだろう。将来有望。本人的には年齢なんて関係ないし、すでに大物といったところで、そうしたリリックも魅力のひとつだ。


【○】Beats Zan 『The Beat Tape Vol.1』
2013.04.15 / 全22曲88分 / 320kbps / datpiff
すでに上で紹介した作品でも名前が出ている大阪の弱冠20歳のトラックメイカー。リミックスもののミックステープが4本(DL先、DL先)と同年代のラッパーが参加したプロデュース作が1本(DL先)ある。今回は意外なことに初となるビート集。珍しくイケイケな序盤に驚かされるが、M3から彼らしいメロディを生かした音になり安心する。ただ、曲数が多いこともあり、中盤以降は同じところを堂々巡りするなかなか終わらない旅のようにもなる。才能豊かなトラックメイカーであり、今後も注目していきたい気持ちは全く薄れないにしろ、ひとつの作品の出来という意味では残念。


【○】Youtaro×Wodoo Wolcan 『Chillin U EP』
2013.04.16 / 全10曲20分 / mp3,flac,... / bandcamp
奈良の陽太郎と欧州のWodoo Wolcanというふたりのトラックメイカーによるスプリットビート集。Wodoo Wolcanの乱反射した光のきらめきは、いわゆるヒップホップの"チリン"で想像させるメロウさとは違い、自然の陽光を音にしたようで、陽太郎のチリンとの比較で聴いても面白い。そもそもの音自体の鳴り、反響か、も少し変わっている。


【○】ピヨピヨブラザーズ 『pulse』
2013.04.17 / 全16曲66分 / 192kbps / ニコニコ動画
名前はいかにもニコニコ動画ラッパーらしくふざけたものだけど、内容は悪くないラップ作品。本当の兄弟によるヒップホップデュオで、"兄"と、その弟でトラックメイカー兼ラッパーの"ピヨJr"からなる。1時間強の間絶え間なく流れ続けるグルーヴが非常に心地良く、その上に乗せられるラップも勢いがあり、ニコ動だからという偏見をはねのけるだけの強度がある。ふたりのラップに一聴しただけですぐに分かる差があるともっと面白くなる。


【○】M.C.L.C & Dr.$NAKE 『MASK EP』
2013.04.16 / 全5曲18分 / mp3,flac,... / bandcamp
esrekoとFranz Snakeからなる奈良のエレクトロ・デュオSovyetskiy BrezhnevがそれぞれラッパーのM.C.L.CとDr.$NAKEとして、先月の『Burritoooo EP』(DL先)に続いて発表した2作目。M1にはゴルジェと呼ばれる最新のビートが使われているそう。本職ラッパーではないためか、言葉遊び的なライミングに終始するが、トラックそのものは音が重く、その意味では楽しめる。


【○】VA 『GOLDEN DEMO 3』
2013.04.19 / 全7曲28分 / 160kbps / blog
インディーズレーベルLow High Who? Productionの恒例となった青田買いコンピの第3弾。今年は7曲と少ないが、しかし中身が濃い。福岡の眠れる才人abelest率いるMUD GRAYMENに始まり、グライムの若侍カタルナイシン、いきなりの歌物新大陸レコーズ、Pentaphonicを脱退し、アイドルグループの客演(DL先)をこなすなど活動の幅を広げている抹らが参加している。そうした中で、初耳となるM5が歌を大胆に取り入れていて面白く聴けた。それと、Japanovasとしても活動するM7の軽やかさは耳に残る。


【○】黄昏ビーツ aka SHIDO 『ヨアケノスクエア』
2013.04.19 / 全19曲61分 / 128kbps / YouTube
上記したLHW?のコンピシリーズの1作目でリミキサーとして参加していたこともある大阪のトラックメイカー兼ラッパーの2本目となるビート集。ラッパーとしてよりは幾分マシだが、統一されたと書けば聞こえはいいけれど、同じ雰囲気の音が続き、これで1時間もあるのはかなりきつい。


【○】Narvubeats 『Moon Night Mixette』
2013.04.19 / 1枚ファイル16分 / 320kbps / bandcamp
配信終了。Olive Works所属のトラックメイカーNaoto Taguchiの別名義。例によって例の如く歪んだ音の16分間の旅。


【○】Kicker & Reason 『Stonedstoned EP』
2013.04.20 / 全5曲17分 / mp3,flac,... / bandcamp
1982ならぬ1986のふたり──岐阜・大垣のラッパー・キッカーと名古屋のトラックメイカーReason BoyことReezy"B"のヒップホップデュオ。これで3作目となる(他2作も同じバンドキャンプからDL可)。題名にもあるように、大麻ネタでストーンしているラップ。



【○】HEL 『リインカーネーション』
2013.04.20 / 全12曲27分 / 320kbps / YouTube
S.l.a.c.k.のフロウを真似たラッパーは多いが、その実兄PUNPEEの、音ではなく、ラップを追いかけているのはなかなか珍しい。が、ヒップホップでは誰かと同じという時点ですでにアウト。しかもパンピーのようなメロディのセンスはなく、ただフロウだけをコピーしている。


【○】canooooopy×Lidly 『幾何思議なるサイボーグ [geomysteric psyborg]』
2013.04.20 / 全7曲11分 / mp3,flac,... / bandcamp
ふたりの日本人トラックメイカー・キャノピーとリドリーのコラボビート集。わずか1日で制作されたものだという。"サイボーグ"が夢を見るのかは知らないが、誰かの悪夢にさまよいこんでしまったような音の連続でなかなか不思議な味わいがある。予想もしない角度から鳴らされる音やそこでコーラスが入るのかといった見世物小屋的面白さもあるので、きっと作っている間は終始楽しめていたのだろうと想像する。


【○】OK?NO!! 『Party!!!』
2013.04.22 / 全10曲28分 / mp3,flac,... / bandcamp
話題の"遅れてきた渋谷系宅録ユニット"OK?NO!!の新作。当然ギターポップ。2011年5月の1作目(DL先)以来のまとまった音源となるが、変わらぬあの頃のセンスと心地よいメロディ・歌がギュッと凝縮されている。ロックやポップス勢も少しずつフリーダウンロードで発表し始めてはいるものの、ここまでの完成度を誇る作品は少ないように思う。


【○】Narvubeats 『Separated Love Mixette』
2013.04.23 / 1枚ファイル33分 / 320kbps / bandcamp
配信終了。ナオトタグチのこの名義での今月2本目。中盤にキラキラした温もりのある音が紡がれて、どちらかといえばこちらに、前作の"月夜"という題名がふさわしいように思えてしまう。クセのある音ではあるが、同時にドラマもあるから(題名の"Love"に引かれているだけかもしれないが)、気づくと引き込まれている。


【○】tofubeats 『lost decade (outtakes)』
2013.04.24 / 全7曲29分 / mp3,flac,... / bandcamp
神戸在住のトラックメイカー・トーフビーツがファーストアルバムリリースと同日に出したそこからのデモ音源。幸いなことにアルバムの聴きどころである(正直インストは飛ばしてしまう)歌物のデモとなっているので、きらめく彼の生の才能の一端に触れることができる。


【○】Narvubeats 『S H O C K A .』
2013.04.25 / 全19曲33分 / mp3,flac,... / bandcamp
ナオトタグチの別名義での今月3本目。上の2本に収録されていたビートをトラック分けし再構築したもの(でいいのかな)。珍しくまだ落とすことができる。どの楽曲もよく磨き出されていて、無数に出ている彼の作品の中でもかなりの完成度を誇る。


【○】VA 『FOGPAK #6』
2013.04.26 / 全34曲139分 / mp3,flac,... / bandcamp
収録曲が回数を増すごとに増加の一途を辿っている人気コンピの第6弾。今回のテーマは"鶯の典"。Q/Ghost、Ryuei Kotoge、DubbParade、SOMA奏間らが参加している。


【○】SUPPLE 『Minato Tape』
2013.04.27 / 全16曲39分 / mp3,flac,... / bandcamp
いまだ構成がよく分からない神奈川のヒップホップグループCBSに所属するサプルの、昨年7月(DL先)以来となる2本目のビート集。進化した音を聴かせるというよりも、初期の習作、あるいは予め時間を決めて短時間でビートを制作する訓練をして作られたかのようなシンプルなトラックが並ぶ。ラップを乗せられると印象が変わるのかもしれないが、単品で聴くには簡素すぎる。


【○】Jazadocument 『#B4ACB2』
2013.04.30 / 全10曲33分 / 320kbps / Twitter
配信終了。メンバーの脱退はあったものの活動を継続している北海道の若手グループX-DOPE ENT.のラッパー兼トラックメイカー・ジャザドキュメントのおそらく初となるミックステープ。自分名義でのリミックスや客演曲、グループ名義などここ数年の彼のラップ曲をまとめたものとなる。平均をはるかに上回るラップ技術があることは分かるが、反対にその軽やかさが災いして耳に残らないのも事実。


【○】onnen 『Astay hungry stay foolish』
2013.04.30 / 全10曲29分 / mp3,flac,... / bandcamp
無料配信終了。昨年末にいきなり傑作ファーストアルバムをリリースしたトラックメイカーsoakubeatsが主宰する粗悪興業からの発表となったラッパー・オンネンの初ミックステープ。テーマの面白さや着眼点の奇抜さ、ホラー風味など他と違うところに価値があるなら本作は全くもって正しいが、その一方で聴いていて楽しいのかというのはある。


【○】Rawpass 『Onlooker's Eye』
2013.04.30 / 全10曲30分 / 320kbps / Twitter
大分のトラックメイカー・ローパスが静岡のBlaqCZAが主宰するネットレーベルWhatevaMuzikから発表したビート集。名前はブラックCZAと3rd Y KILLAHによるユニットScissor Sonzのミックステープ(DL先)や単曲フリーDLで接してはいたものの、まとめて聴くのは初めてになる。ありがちな漆黒のループミュージックというよりも、比較的明るめの音が鳴らされ、意外にも聴きやすさはある。ただ、シザーサンズが客演した唯一のラップ曲を聴くと、言葉が乗せられて初めて生きるビートだなという思いを強くする。




*********************************
<まとめ>
2010年〜2011年1月〜9月分 Tegetther
2012年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2013年 1月 2月 3月

・「JPRAP.COM presents "The Se7en Deadly Sins"」 →記事(2011.05.26記)
  2010年の主要フリーダウンロードミックステープについてもある程度まとめてある。
・「昨今の国産ヒップホップ・無料DLミックステープ事情」 →記事(2011.09.30記)
  2011年前半の作品に焦点を当てた記事。
・「VA『Fat Bob's ORDER vol.1』」 →記事(2011.10.07記)
  記事の最後に名古屋関連のミックステープのまとめた。
*********************************
2013.04.30 Tuesday 23:59 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
元カノ Death / แฟนใหม่

71点/100点満点中

2010年のタイ産ホラー。物語的にはほとんど繋がりはないけれど、『元カノ 〜憑き纏う女〜』に引き続き、ピヤポン・チューペッチ監督・脚本。DVDスルー作。

************************************
女優志願のシーは女性と親しげにしている彼氏のアオを見つける。アオの家で口論の末、彼女は家を飛び出す。翌日、アオと一緒にいた女性ヤンが彼のマンションの屋上から飛び降り自殺したとシーは電話で教えられる。姉ボウイの口添えのおかげで映画デビューが決まったシーは、姉や友人らとプロデューサーのカーンが所有するリゾートホテルでつかの間の休日を楽しむことに。しかし、シーはヤンの亡霊を目撃。さらに友人たちも怯え始め・・・。
************************************

タイ産ホラーの第2弾。今回の終わり方は次に繋げる気が満々だったので、監督はシリーズ化を狙っているのだろう。ただ、ホラーの定番ともいえる安直な連作進行とは違って、少なくともこの2作目は悪くない。基本に忠実すぎた前作を超えようという意気込みは、前半こそは空回りしているものの、真相がはっきりする終盤から主人公の少女が立ちすくむエンディングまでの展開は見応えがある。

今回も音楽が効果的に使われていて、ここが怖がるポイントだと見る者に教えてくれる親切設計は変わらない。恐怖におののく表情や夢オチといった、大事な演出ではあるものの、いささか手垢にまみれた感がやはりしてしまう演出は残るが、二股男に振り回され結局自殺してしまう女性の霊が主人公たちを襲うという設定は引き継ぎ、主人公をその問題男にした前回から変更し、今回は女性視点になっている。つまり、自殺しなかった方の女性シーが主人公となる。

前作がヒットしたのか(どうかは不明だが、2本目が撮れたということは悪くない成績だったのだろう)、女優の質が上がっていて、シーを演じる女優はショートカットの似合うなかなかにかわいらしい容姿をしている。彼女の姉が女優をしていることもあり、前半にホラー映画のオーディションを受けるシーンがある。そこでの恐怖に震える姿を始めとしたかわいいからこその弱い女性という印象を強く植え付けるのは上手い演出だ。

冒頭での屋上から飛び降りた女性がプールのへりに頭部を激突させ、首がぐにゃりとなるシーンの痛さは相当なもので、そうした残酷描写ができるならば、前半や中盤でもう少し怖がらせてくれても良いのにとは思ってしまう。でも終わり良ければ全てよしとまではいわないが、尻上がりに怖さや意外性が加速していくわけで、前作よりは断然良いホラー映画に仕上がっている。

前作をデート映画として最適と書いたが、本作の頭で元彼女と浮気中の彼氏が前作を鑑賞しているのはちょっと面白い。
2013.04.30 Tuesday 23:57 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
Lester Young『Blue Lester』

Lester Young / Blue Lester
Label: Savoy
Release:

Personnel:
Tr.1, 4, 10-11
Lester Young - tenor sax
Count Basie - piano
Freddie Green - guitar
Rodney Richardson - bass
Shadow Wilson - drums

Tr.2-3, 7, 9
Jessie Drakes - trumpet
Lester Young - tenor sax
Jerry Elliott - trombone
Junior Mance - piano
LeRoy Jackson - bass
Roy Haynes - drums

Tr.5-6, 8, 12
[Johnny Guarniery's All Star Orchestra]
Billy Butterfield - trumpet
Lester Young - tenor sax
Hank D'Amico - clarinet
Johnny Guarnieri - piano
Dexter Hall - guitar
Billy Taylor - bass
Cozy Cole - drums

Tr.13-15
[Earl Warren And His Orchestra]
Joe Newman - trumpet
Ed Lewis - trumpet
Al Killian - trumpet
Harry Edison - trumpet
Eli Robinson - trombone
Dicky Wells - trombone
Ted Donnelly - trombone
Lou Taylor - trombone
Earl Warren - alt sax, vocal
Jimmy Powell - alt sax
Lester Young - tenor sax
Buddy Tate - tenor sax
Clyde Hart - piano
Freddie Green - guitar
Rudy Rutherford - bass
Jo Jones - drums
Tadd Dameron - arranger
Dick Flanagan - arranger
Dixky Wells - arranger

Recording Date:
1944.04.18 (AM): Tr.5-6, 8, 12
1944.04.18 (PM): Tr.13-15
1944.05.01: Tr.1, 4, 10-11
1949.06.28: Tr.2-3, 7, 9

Song List:
01. Ghost Of A Chance
02. Crazy Over Jazz
03. Ding Dong
04. Back Home In Indiana
05. These Foolish Things
06. Exercise In Swing
07. Blues 'N Bells
08. Salute To Fats
09. June Bug
10. Blue Lester
11. Jump, Lester, Jump
12. Basie English
Bonus Track
13. Circus In Rhythm
14. Poor Little Plaything
15. Tush


【追記】2013.10.11
バードもプレスことレスター・ヤングの楽曲を一音一音研究したと語るほどだから後世に与えた影響はものすごいものがあるのだろうけれど、テナーサックスで思い浮かべる分かりやすい豪放なブロウに比べると素人耳には地味で弱々しくフレーズのひらめきみたいなものも感じられない。表題曲M10での寄る辺なくさまようようなある意味酔拳みたいな演奏が聴き続ければ良いものになるのかと本作や他の最良とされる軍隊に入る前までの音源も聴いてはいるのだけど、これがなかなかに手ごわい。
2013.04.30 Tuesday 00:00 | ジャズ | comments(0) | trackbacks(0)
元カノ 〜憑き纏う女〜 / แฟนเก่า

63点/100点満点中

2009年のタイ産ホラー。

************************************
女遊びの派手な人気俳優ケンは遊び相手のひとり、ミーンから妊娠を告白されるも、腹の子は自分とは関係ないと彼女を無情にも捨ててしまう。美人女優プロイと恋に落ちた彼は結婚を真剣に考え始めた矢先、周囲の人間が不可解な死を遂げていく。
************************************

タイ製作のホラーなので、タイ人俳優を当然起用しているのだろうが、どちらかといえば韓国人の美意識に沿いそうな顔立ちの俳優が別れ方の下手さも手伝って、元交際相手を怒らせ、呪われる話。

「フィースト」シリーズや「ファイナル・ディスティニー」シリーズのように定番の恐怖描写をどのように崩して、観客が安心しきったところにガツンとおどかせることができるかということに苦心しているホラー作品などと比べると、牧歌的といってもいいほど基本に忠実だ。目新しさはない(それでも胎児を投げ捨てるシーンは衝撃だし、あそこは冴えている)が、演出の基本がしっかりしているため、印象は悪くない。おどろおどろしい音楽も効果的だ。女性ときれいに別れられない二枚舌男の話という減点はあるけれど、デートムービーとしても良さそう。

しかし、"死ぬまでずっと愛し続ける"とささやき、結婚を約束する男が一番悪いのは当然としても、それを鵜呑みにして、裏切られたから呪い、彼だけではなくその周辺の人間にも危害を加えるのは、ホラー映画を見てなに正論語ってるんだという話ではあるが、迷惑な話ではある。

作中に登場する花"プルメリア"についてはここのページに詳しい。
2013.04.29 Monday 23:58 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
Charlie Parker『Charlie Parker Story On Dial Vol.2 New York Days』

Charlie Parker『Charlie Parker Story On Dial Vol.2 New York Days』
Label: Dial
Release:

Personnel:
Miles Davis - trumpet
Charlie Parker - alto sax
J.J. Johnson - trombone (Tr.13-18)
Duke Jordan - piano
Tommy Potter - bass
Max Roach - drums

Recording Date:
1947.10.28: Tr.1-6 as Charlie Parker Quintet
1947.11.04: Tr.7-12 as Charlie Parker Quintet
1947.12.17: Tr.13-18 as Charlie Parker Sextet

Song List:
01. Dexterity
02. Bongo Bop
03. Dewey Square
04. The Hymn
05. Bird Of Paradise
06. Embraceable You
07. Bird Feathers
08. Klact-Oveeseds-Tene
09. Scrapple From The Apple
10. My Old Flame
11. Out Of Nowhere
12. Don't Blame Me
13. Drifting On A Reed
14. Quasimado
15. Charlie's Wig
16. Bongo Beep
17. Crazeology
18. How Deep Is The Ocean
2013.04.29 Monday 00:00 | ジャズ | comments(0) | trackbacks(0)
キル・ザ・ギャング 36回の爆破でも死ななかった男 / Kill The Irishman

63点/100点満点中

2011年の実録犯罪ドラマ。監督・脚本は『ダイ・ハード3』や『アルマゲドン』の脚本も担当したジョナサン・ヘンズリー。主演はレイ・スティーヴンソン。クリストファー・ウォーケンやヴァル・キルマーも出演。DVDスルー作。

************************************
オハイオ州クリーブランドの港で働くダニー・グリーンは、周囲からの信望も厚く、1961年ついに湾岸局の組合長に選出される。しかしFBIから不正を告発されたダニーは、身を守るため当局に情報を提供することで釈放はされるも地位を失う。クリーブランドの裏社会に活躍の場を移したダニーは、車に爆弾が仕掛けられたことに気づき、報復としてイタリア系マフィアの車に次々と爆弾を仕掛けていく。もはや個人の復讐ではなく街全体を巻き込んだ抗争となるが・・・。
************************************

偶然とはいえ2作続けて、実際にあった話をベースにした作品を鑑賞。舞台となるクリーブランドは映画ではあまり描かれない印象がある。1970年代前半に裏社会で勢いを増したチンピラ以上マフィア未満の男の物語で、もともとは港湾労働者組合の組合長に成り上がったことで頭角を現し、地元のマフィアに所属するのではなく、幼馴染を中心とした数人の仲間で勢力を拡大させる。当初はマフィアと手を組んだりもするが、次第に利害がぶつかるようになり、爆弾や銃弾で命を狙われることとなる。

邦題では"36回狙われた男"だが、劇中では彼らがロスの殺し屋を雇うまでに8回失敗しているとの台詞があるだけで、また1977年のひと夏に市内で起きた爆破事件(マフィア、グリーン勢双方がそれぞれ仕掛けた総数)が36件だったそうだ。

無辜の市民からしてみればどちらも人間のクズではあるのだけど、組織に与せず、一匹狼的に暴力組織と闘う姿には、アメリカ人にもあるのかは知らないが、判官贔屓的なものを確かに覚えなくもない。

労働組合長時代に逮捕された際、グリーンは司法取引し、警察のスパイとなることで釈放された経緯があるが、その点については序盤でいくつか描写があるのみで、その後は描かれない点など、事実に忠実な伝記映画という趣には乏しく、グリーンを英雄視している映画では決してないし、36回は大げさかもしれないにしろ幾度もマフィアに命を狙われた男という存在自体の面白さは理解できても、映画1本分になるほどのネタとは思えない。しかし、それでも飽きずに見ていられるのはグリーンを演じるレイ・スティーヴンソンの熱演のおかげだろう。

アイルランド系のグリーンとイタリア系のマフィアが互いに人種差別トークを繰り広げるのは日本にはない感覚なので面白い。

グリーンを狙ったLAの暗殺者がこの件を経て、増長したことで、その諍いが巡り巡って結果的にアメリカ中のマフィアのボスが大量に逮捕される事件に発展したそうだ。
2013.04.28 Sunday 23:58 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
Charlie Parker『Charlie Parker Story On Dial Vol.1 Westcoast Days』

Charlie Parker / Charlie Parker Story On Dial Vol.1 Westcoast Days
Label: Dial
Release:

Personnel:
Tr.1
Dizzy Gillespie - trumpet
Charlie Parker - alto sax
Lucky Thompson - tenor sax
George Handy - piano
Arvin Garrison - guitar
Ray Brown - bass
Stan Levey - drums

Tr.2-6
Miles Davis - trumpet
Charlie Parker - alto sax
Lucky Thompson - tenor sax
Dodo Marmarosa - piano
Arvin Garrison - guitar (Tr. 2 omit)
Vic McMillan - bass
Roy Porter - drums

Tr.7-10
Howard McGhee - trumpet
Charlie Parker - alto sax
Jimmy Bunn - piano
Bob Kesterson - bass
Roy Porter - drums

Tr.11-15
Earl Coleman - vocal (Tr.11-12)
Charlie Parker - alto sax
Erroll Garner - piano
George "Red" Callender - bass
Harold "Doc" West - drums

Tr.16-19
Howard McGhee - trumpet
Charlie Parker - alto sax
Wardell Gray - tenor sax
Dodo Marmarosa - piano
Barney Kessel - guitar
George "Red" Callender - bass
Don Lamond - drums

Recording Date:
1946.02.05: Tr.1 as Dizzy Gillespie Jazzmen
1946.03.28: Tr.2-6 as Charlie Parker Septet
1946.07.29: Tr.7-10 as Charlie Parker Quintet
1947.02.19: Tr.11-15 as Charlie Parker Quintet
1947.02.26: Tr.16-19 as Charlie Parker's New Stars

Song List:
01. Diggin' Diz
02. Moose The Mooche
03. Yardbird Suite / ヤードバード組曲
04. Ornithology
05. Famous Alto Break (("A Night in Tunisia [take 1]"'s breake solo))
06. Night In Tunisia / チュニジアの夜
07. Max Making Wax
08. Lover Man
09. The Gypsy
10. Bebop
11. This Is Always
12. Dark Shadows
13. Bird's Nest
04. Hot Blues (Cool Blues)
15. Cool Blues (Hot Blues)
16. Relaxin' At Camarillo
17. Cheers
18. Carvin' The Bird
19. Stupendous
2013.04.28 Sunday 00:00 | ジャズ | comments(0) | trackbacks(0)
Charlie Parker『Now's The Time』

Charlie Parker / Now's The Time
Label: Verve
Release: 1957

Personnel:
Charlie Parker - alt sax
Hank Jones - piano (Tr.1-6)
Al Haig - piano (Tr.7-13)
Teddy Kotick - bass (Tr.1-6)
Percy Heath - bass (Tr.7-13)
Max Roach - drums

Recording Date:
1952.12.30: Tr.1-6 as Charlie Parker Quartet
1953.07.30: Tr.7-13 as Charlie Parker Quartet

Song List:
01. The Song Is You
02. Laird Baird
03. Kim (alternate take)
04. Kim
05. Cosmic Rays
06. Cosmic Rays (alternate take)
07. Chi-Chi (alternate take)
08. Chi-Chi (alternate take)
09. Chi-Chi (alternate take)
10. Chi-Chi
11. I Remember You
12. Now's The Time
13. Confirmation
2013.04.27 Saturday 00:00 | ジャズ | comments(0) | trackbacks(0)
ロビイストの陰謀 / Casino Jack

56点/100点満点中

カナダで製作された2010年の実録政治ドラマ。主演ケヴィン・スペイシー。共演にバリー・ペッパー。製作費1250万ドル。

************************************
ブッシュ政権誕生にも力を発揮したジャック・エイブラモフは、政官財にその名を轟かせる共和党系の大物ロビイスト。ビジネスパートナーのマイケル・スキャンロンと共に、強力な人脈を巧みに利用し私腹を肥やす彼が次に狙いを定めたのはネイティブアメリカンの巨大なカジノ利権だった。
************************************

ロビイスト。"議員が院外者と面会する控室(lobby)を主な舞台に、特定の圧力団体の利益のために議会に働きかけ、請願や陳情を仲介する院外運動団体の運動員"の意で、最近だとレスリングが五輪競技から外されるとの報道があった際、その存在が大きく取り上げられたが、日本ではいまいち馴染みがないため、ロビー活動という行為自体の説明に時間を割いていた印象がある。

2005年に起き、第2のウォーターゲート事件ともいわれた政治スキャンダルを描く本作は、本来は日陰の身に徹する生業のはずが、マスコミに取り上げられ、雑誌の表紙をも飾り、スーパーロビイストとしてブッシュ・ジュニアの二期目の辛うじての当選にも尽力したというジャック・エイブラモフの傲慢と凋落が描かれる。

ケヴィン・スペイシーの熱演が光るが、当時のアメリカの大騒ぎぶりを知らず、さらにいえばロビー活動にもやっぱり馴染みのない身には、台詞回しでエピソードの断片を繋ぎ合わせていく演出に追いつけないというか、よく分からないまま進むことになる。スペイシーが出演していた同じ低予算映画でも、リーマン・ショック前夜を描いた『マージン・コール』は無駄な説明台詞がない点は同じだけど、それでも置いてきぼりにならないようもっと上手に演出していた。

彼が最も熱を帯びる演技が実のところ妄想というのは何だか残念ではあるが、まあ現実とはそういうものだろう。

本作の何に一番驚かされたといって、映画公開とDVD発売の時間がほんのわずかだったことだ。劇場公開が9月29日。DVDリリースが11月23日。年々その間隔が狭まって来てはいるが、その間わずか2ヶ月というのは珍しいのでは?あらかじめDVDの発売日を告知し、スクリーンで見たい人のために特別公開しますといった形ではなく、何も案内がないまま公開されて、しかも出来はそれほど褒められたものではなく、2ヶ月後にDVDになりますとなっては、不信感からますます映画館に足を運ばない人が増えそうだ。

映画好きでも知られるラッパー兼トラックメイカーのPUNPEEが「Movie On The Sunday」という曲の中で、"最近DVDになるの早すぎじゃない?それは映画にとってドメスティック・ヴァイオレンスだぜ 「ドメスティック・ヴァイオレンスだぜ」を略すとDVDだぜ"と皮肉いっぱいに語っているが、まさにその通りだ。
2013.04.26 Friday 23:58 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
Charlie Parker & Dizzy Gillespie『Bird And Diz』

Charlie Parker & Dizzy Gillespie / Bird And Diz
Label: Verve
Release: 1952

Personnel:
Dizzy Gillespie - trumpet
Charlie Parker - alto sax
Thelonious Monk - piano
Curly Russell - bass
Buddy Rich - drums

Recording Date:
1950.06.06 as Charlie Parker Quintet

Song List:
01. Bloomdido
02. An Oscar For Treadwell (Alternate Take)
03. An Oscar For Treadwell (Master Take)
04. Mohawk (Alternate Take)
05. Mohawk (Master Take)
06. My Melancholy Baby (Alternate Take)
07. My Melancholy Baby (Master Take)
08. Leap Frog (Alternate Take 1)
09. Leap Frog (Alternate Take 2)
10. Leap Frog (Alternate Take 3)
11. Leap Frog (Master Take)
12. Relaxin' With Lee (Alternate Take)
13. Relaxin' With Lee (Master Take)
2013.04.26 Friday 00:00 | ジャズ | comments(0) | trackbacks(0)
Profile
Search This Site
Category
New Entries
Comment


Archives

今日も愚痴り中