すばらしくてNICE CHOICE

暇な時に、
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勝手な感想を書いていきます。
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2021.02.10 Wednesday | - | - | -
無料配信ミックステープ7月号(2013)
2013年7月発表の国産ヒップホップを中心としたフリーダウンロード・ミックステープ一覧。日本語ラップの専門情報サイトJPRAP.COM2Dcolvicsで紹介された作品が主です。

<"これだけ聴いとけ作品"を簡潔に教えてくれというせっかちな人のための3枚>

左は日本語ラップファンで知らない人はいないおならBOOさんが制作するコンピシリーズの第2弾。真ん中が埼玉は熊谷の社会人ラッパー兼トラックメイカーKOITAMAの2本目のミックステープ。右はプロデューサーユニットHyperJuiceが手掛ける日本語ラップからレゲエまでのリミックス集。ジャケットをクリックするとDL先に飛びます。



【○】狂四郎 『息吹の形』
2013.07.01 / 全8曲25分 / 128kbps / Twitter
茨城県土浦市在住のラッパーの新作。ビートも全て彼の手による。1年前の『silly talk vol.3』と比較すれば"紋切り型リリック"が減り、表現に工夫が凝らされている。一方でストーリーテリングのM4に登場する"勝ち組"への描写が現実味に乏しい。また後半で神門になるなど他にも気になる点はあるが、最大なのはフックの弱さだ。自然な発声のラップが大勢を占める中、彼のしゃがれ声は異質であり、十分個性といえる。それだけに単調になるとせっかくのその特性が半減してしまう。インストを挟んでも良かったかもしれない。


【○】Green Assassin Dollar 『Legal Loophole Beat Tape』
2013.07.01 / 全13曲16分 / mp3,flac,... / bandcamp
公開・配信終了。初のビート集を先月発表したグリーン・アサシン・ダラー。それを紹介した6月号発表後にご本人から連絡があり、その正体はOlive Works所属のNaoto Taguchiの新たなプロジェクトとのこと。今年はNarvubeats名義でいくものと思っていたが、早くも次なる音を求めているのだろう。短い中にもサンプリングの持つ可能性を示し、聴き手をハッとさせるビートを制作したいと語る彼の言葉通り、今回の名義ではトレードマークでもあったよれた音が影をひそめ、反対に親しみやすさが増し、ハッとさせられる美しさが随所で発見できる。


【○】HakobuNe 『ROAD TO 2013』
2013.07.01 / 全17曲64分 / 320kbps / ニコニコ動画
Noah名義でラッパーとしても活動するトラックメイカー・ハコブネが2012年までの3年間に発表した楽曲をまとめたもの。無料配信では『失い得るもの』以来1年ぶり。今作もニコニコ動画勢への強固な偏見を覆すほどの出来では当然ないが、客演陣が多彩で、次郎(仮名)(現在は半引退中らしい)やMC壁、武富士アコム、リヒトといった気鋭のニコ動ラッパーや、daoko、きゃべこなど他ジャンルからも注目を集める女性ラッパーが参加している。ビートで気になるのは沖縄情緒豊かなM14ぐらいだが、そういう曲に限ってラッパーが足を引っ張る。


【○】illuminative waves 『metsän eläimet』
2013.07.02 / 全5曲23分 / mp3,flac,... / bandcamp
これは日本語ラップではなくポップス。"森を舞台にした絵本やアニメをイメージ"した楽曲とのことで、外国語で歌われていることもあり(M5は日本語で、これがもののけ姫なのかな)、どの楽曲も北欧のポップスのような温もりを感じさせる。多くの音を重ねながらも煩わしさはなく、不思議な調和があり、その音の多さは森の多様性を連想する。メロディも豊かで、マイナスイオンがよく出ている。ジャケットもかなり素敵だ。


【○】Kerberos 『EYES BEATTAPE』
2013.07.02 / 全6曲12分 / 192kbps / SoundCloud
公開・配信終了。新世代の実力派トラックメイカーのひとりPigeondustの別名義でのビート集。"2〜3時間で作ったビート"3曲と未発表の3曲を加えたものだという。そもそもこの人は驚異的な制作スピードを誇るわけで、短時間だから質が悪いということはなく、どの曲が"キモチが高ぶったので寝るついでに作られた"ビートなのかは分からないが、ソウルをギュッと閉じ込めた前半3曲よりは後半3曲のメロウな楽曲が好み。


【○】ILL THE ESSENCE 『Sadu Beat Tape』
2013.07.02 / 全14曲29分 / mp3,flac,... / bandcamp
無料配信終了。Beat Train Recordingsに所属する熊本在住のトラックメイカー・イルジエッセンスの新作。これまでは言葉数が少ない朴訥としたビートを好ましく思っていたが、今回のインド風味な音を配した前半から中盤にかけてはサンプリングを始めたばかりの人の習作の域を出ず、急に日本に帰国した残りの数曲でかろうじて持ち直す。


【○】canooooopy 『蛙のための多形力学 [polymorphism vs valleystayers]』
2013.07.02 / 全21曲30分 / mp3,flac,... / bandcamp
昨年10月に1作目(DL先)を、今年4月にはLidlyとのコラボ作(DL先)を発表しているcanooooopyのソロ2作目となるビート集。様々な音源をサンプリングしたビートは無秩序に広がるように見えて、その実不思議な温かみを宿しているのが面白い。ボーカルの使い方だろうか。アニメとの相性も良さそうだ。"マンモス広場"の隣におそらくあるに違いない"スケルトン団地"の曲を始め、ただでさえ映像を想起しやすい音と独創的な曲名が合わさり、摩訶不思議な世界に連れて行かれる。2012年12月のインタビュー⇒Tumblr


【○】隙間Company 『TACTICS EP2』
2013.07.03 / 全6曲24分 / mp3,flac,... / bandcamp
大阪・和歌山のヒップホップグループ・隙間カンパニーの約半年ぶりとなる2作目。アストニッシュの092 a.k.a. SKUNKYとLEWD、maecoの3MCと全曲を手掛けるトラックメイカーBEBEの4人組。この世の春を謳歌する若手のような派手さはなく、ヒップホップをしっかり生活の一部にしている大人の落ち着いた作風は、東京のグループでいえばFullmemberやCBS(DL先)に近い。


【○】Slow Beach 『Lover Lover』
2013.07.04 / 全6曲22分 / 320kbps / Tumblr
本作はヒップホップではなくギターポップ。ジャケットにやられて思わず落としていた。日本ならフリッパーズ・ギター辺りのおしゃれ感満載の音はとてもさわやかで良い心地にさせてくれる。それとギターや音の浮遊感がThe Stone Rosesのファーストアルバムにも通じ、色々懐かしくもあり、同時にトロピカルインディポップと銘打ってるだけにスティールパンが鳴っていたりとセンスの良さが随所に見られる。良い。


【○】VA 『おならBOOの「BOOST COMPI」vol.2』
2013.07.07 / 全18曲71分 / 320kbps / blog
まだまだ小さい世界とはいえ日本語ラップのファンの間では有名なおならブーさんが、昨年末の第1弾(DL先)に続く、自身が聴きたいアーティストだけを集め新曲のみで構成されたコンピの2作目。前作は思いが空回りしたのか、企画の面白さ以上のものがなかったが、今回は良曲が揃う。

前半のさんピンCAMPの遺伝子を継承する正統派日本語ラップの流れの中では、MC松島や元Pentaphonicの抹、そしてまさかの参加となるWORD SWINGAZが自身のスタイルを力強く誇示する。特に抹はEspeciaの楽曲(DL先)にナンブヒトシ名義で吹き込んだラップが酷かっただけに汚名返上だ。

今風のフロウが集まる中盤は停滞するものの、より地下に焦点を当てる終盤は興味深いアーティストが起用される。Low High Who?の青田買いコンピ第3弾(DL先)にも参加していた九州のMUD GRAYMENに所属するラッパー兼トラックメイカー兼映像監督のabelestは要注目(SoundCloud)だ。それと、今回初めて知ったODDはどちらかといえばポップスなのだけど、良いメロディとセンスを感じさせて、抹のM7と共にずば抜けている。

前作に比べ良い曲が格段増えながらも、残念なのは曲数を増したことで駄曲との差が目立つことだ。日米でこれだけ無料配信が増え、聴かなければいけない作品が多い現状で70分越えはかなりきつい。それと前作との違いでいえば音がずいぶんと良くなった印象があり、そのことも今回の聴きやすさに繋がっている。


【○】PARKGOLF 『CAT WALK』
2013.07.07 / 全6曲23分 / 320kbps / HP
術の穴に所属する札幌在住のトラックメイカー・パークゴルフが有力ネットレーベルMaltine Recordsより発表したビート集。上で紹介している『ブーストコンピ』でも2曲提供し、ここ最近様々なコンピで名前を見かける新進気鋭だ。楽しそうにビートを繰り出しているのが想像できる弾んだ音はどこかSONPUBを思い出させるが、音と戯れる様子は純粋そのもので、聴いてるこちらも幸せな気分になる。


【△】VA 『708FESTIVAL』
2013.07.08 / 全13曲51分 / 320kbps / Twitter
ネットを介して結成されたMajikichi Crew所属のラッパー708が、KREVAが9月8日にそのMC名にちなんでイベントを開催するなら、どうして7月8日に自分フェスをやらない理由があるだろうかとばかりに気心が知れる仲間を集め、"ナオヤフェス"と銘打つ自分が主役のミックステープを制作。その企画意図自体は面白いものの、Jinmeusagiが指摘するところの"3年後にラップやってるかどうかすら分からない"ラッパーたちがよくもこれだけ集ったものだと感心させられる。録音環境の整備が容易となり、SNSの発展でアーティストとの垣根がますます低くなる中、好きが高じて自らマイクを取ってみようと思う人たちが増えていることはいいことではある。"下手の横好き"ということわざがあるし、その発展形には"好きこそものの上手なれ"だってある。下手だろうが、音が酷かろうが、楽しんだ者勝ちだ。無料配信で誰にも迷惑をかけていないのだし。一般的なフリーダウンロードミックステープに比べ、本作はラップ技術の不足を補うように音以外の部分の完成度が高い。ナオヤフェス開催(つまりDL発表)直前にはその期待を高めるべくの「開場MIX」(SoundCloud)がわざわざ作られ、曲ごとに違うジャケットの添付があり、同封のPDFには本人たちによる詳細な解説が付くなど、作品をより楽しむための努力はしっかりなされている。


【○】KOITAMA×AIWABETAZ×SHOT-ARROW 『PLAYING EP』
2013.07.08 / 全10曲23分 / 320kbps / YouTube
埼玉県熊谷市在住のラッパー兼トラックメイカーで、最近は韓国ポップスのフリーDLミックステープ(DL先)を意欲的に発表しているコイタマの、今年1月の『Love Ya Like』(DL先)以来となる新作。前作では自作トラックの上に、日本でいえばERAのようなのっぺりとしたラップを乗せていたが、今回は名義にもあるようにアイワビーツとショートアロウといったNICE GUY$周辺として同じようにじわじわと注目を集めているトラックメイカーが半数ずつ手掛ける。前作のM5のある意味続編ともいえる音楽愛を歌ったM5がやはり良い。


【○】Green Assassin Dollar 『Premotive ep』
2013.07.12 / 全6曲7分 / mp3,flac,... / bandcamp
公開・配信終了。ナオト・タグチの新たな名義グリーン・アサシン・ダラーの今月2本目となるビート集。これまでよりも短い1分前後のトラックが並び、そのサンプリングセンスをより強調させる。


【○】tajima hal×child midori 『after hours』
2013.07.13 / 全8曲15分 / mp3,flac,... / bandcamp
昨年3月の前作も素晴らしいビート集(DL先)だったトラックメイカー・タジマハルがパリのチャイルド・ミドリと共に制作した投げ銭ミックステープ。海外からも評価を受けている若手トラックメイカーBugseedやYagiも1曲で参加。メロウなシンセが心地良い空間を作る。1曲1曲がもう少し長ければ、もっとゆったりまったりした時間が過ごせるのにと思わなくもない。


【○】HyperJuice 『bootstrap?』
2013.07.17 / 全6曲26分 / mp3,flac,... / bandcamp
ミンちゃんとのコラボ新作が待たれる、fazerockとharaによるプロデューサーユニットHyperJuiceが、SIMI LABやZeebra、マボロシ、CHIEFROKKAら日本語ラップ勢を始め、卍LINEやMINMI等の楽曲を強力に低音補強し、ダンスミュージックとしてビルドアップさせた快作リミックス集。ジブラの「Oh Yeah」を改変させたM4はその強い主張を持っただみ声が硬質なビートに引けを取らず、彼は、Dexpistolsとの食い合わせの良さも考えると、この路線に本格的に向かえばいいのにと期待してしまう。


【○】K.H.BROTHERS, タマダマサシ, シロシビンズ 『興』
2013.07.17 / 全8曲38分 / mp3,flac,... / bandcamp
ネットを通して集まったヒップホップグループK.H.ブラザーズから北海道在住のskとDIZZY(ex. DRO)、女性ラッパーのMEGANEの3MC、さらにタマダマサシとシロシビンズのふたりが音を担当した4時間のスタジオセッションをまとめたもの。前半は1月の前作『ハチ』(DL先)収録曲を披露。ただ、聴きどころは"興"という題名が如実に表しているように、M4からの即興パートで、特にM6の3分半過ぎから容赦なくメガネを腐し始めるディジーに引くと共に、3人がきゃっきゃと楽しんでいる様子は聴いている方もニヤけてくる。


【○】FingΔtipS 『FingΔtipS #2』
2013.07.20 / 全12曲35分 / mp3,flac,... / bandcamp
岐阜で行われる同名イベントに出演するトラックメイカーたちが1枚のアルバムを素材に競作するビート集。5月の前作(DL先)はBob James『ONE』だったが、今回は1972年リリースのMarvin Gaye『Trouble Man』。メンツは前回とほぼ一緒で、DJ MOTIVEやReezy "B"、Mr.蓮、Katafuta等が自身のスタイルで味付けしたビートを収録。大半が真面目な姿勢を崩さず取り組む中、M4はユーモアを忘れていない。


【△】CBS 『裏CBS (2009-2011)』
2013.07.21 / 全11曲30分 / mp3,flac,... / bandcamp
昨年7月に突如現れ(DL先)、すでに完成したスタイルを身に着けていた印象がある神奈川のヒップホップグループCBSの初期音源と思しき楽曲集。音の方向性が定まっていない、あるいは力量が覚束ない段階の楽曲を世に出すことをたいていのアーティストは嫌うが、反対に熱烈なファンの身としてはその途上の音に表現者の本質を見い出せると喜びもする。しかし彼らがいくらネット発の有望株グループだとしても、現段階でその未熟な楽曲に需要があるのか疑問。それよりも新曲だ。


【△】ZAK 『It's Free』
2013.07.27 / 全12曲45分 / 160kbps / Twitter
配信終了。北海道小樽在住25歳のソロラッパーの2作目。AK-69の人気ぶりを支えるものは一体何なのかという問いの答えのひとつが地方都市で暮らす若者からの支持とされる。前作に比べよりその影響下にあることを鮮明にするザクのスタイルはその推測の証明かもしれない。パクリ元、もとい影響元が多岐に渡り、とっ散らかった印象の前作よりはAK-69一本に絞ることで聴きやすさが幾分増すものの、相変わらず音量設定が適当で、意味のない無音部分があったりする。


【×】ZAK 『My Name Iz...』
2013.03.22 / 全14曲53分 / 160,320kbps / Twitter
上で紹介した小樽のラッパー・ザクの初作。新作同様、ファイルの音量設定が酷い。完成後に不備がないか様々な状況でチェックするぐらいの自分の作品への愛情はいくら無料配信とはいえ必要だ。フリーDL音源では強面なラップスタイルはまだまだ珍しいので新鮮ではあるが、どこかで聴いたラップに変わり映えしない貧相な語彙、あるのはやる気だけというまさに初期衝動の塊であり、上昇しかないデビュー作。


【○】dusk 2 dawn 『dusk 2 dawn ep』
2013.07.27 / 全6曲14分 / mp3,flac,... / bandcamp
配信数上限到達。タジマハルともコラボしていたパリのチャイルド・ミドリが今度はピジョンダストと一緒にわずか1日で制作したビート集。M5のなんともいえないアンニュイな音の連なりを聴くためだけでもリンク先に飛ぶ価値はある。


【○】microtone 『Every moment we feel』
2013.07.28 / 全5曲19分 / mp3,flac,... / bandcamp
サウンドクラウドに頻繁にリミックスを発表しているhi-channel!が参加する静岡の3人組ヒップホップグループ・マイクロトーン。M3で披露されるポエトリーリーディングのウィスパーボイスな声音は冷ややかに思えてそこはかとなく艶っぽさが漂うなかなかの魅力だ。インストの他4曲もまた一般的なヒップホップというよりも、もっと間口の広いポップな物語があり、より開かれている。


【△】DJ YAZ & JUTO 『YSJ』
2013.07.28 / 全9曲29分 / 320kbps / YouTube
STAXEXSESSのYUKI a.k.a. JUTOがDJヤズと共に全曲オリジナルトラックで揃えたミックステープ。ノリの良さと耳に心地良い柔らかいフロウはおそらく彼の武器なのだろうが、下がどんどん現れてきている現状では決して若いとはいえない25歳のキャリアも長いラッパーが扱うテーマとしては物足りない曲が多く、ミックステープだからこの程度で良いだろうという気持ちも透けている。数年前のBBOY PARKで聴いて一発で気に入った「WE GO」(テーマ云々と書いた矢先に賞賛する内容ではないが[YouTube])を超える楽曲が1曲でもあれば印象は変わるのだろうが、かなり難しそうだ。それと、楽曲にナンバリングがなく曲順が不明。作品として未完成で人に聴かせるにはお粗末だ。


【○】ぎっちょ 『DEMO-シショク』
2013.07.29 / 全6曲14分 / 256kbps(m4a) / Twitter
最近では言葉にすることも、人の口から聞くことも少なくなった左利きを意味する"ぎっちょ"をMC名にする女性ラッパー。日本情緒を取り入れるM1こそは、最近その活躍を目にしなくなったANTY the 紅乃壱を思い出して、オッとざわめき立つが、その後はCOMA-CHI、YURIKAに繋がる女性ラッパーの王道ともいえる路線の末端に立つ姿を見るに最初の期待は急速にしぼむ。


【○】JAP 『Liner Notes』
2013.07.31 / 全14曲38分 / 256kbps(m4a) / Twitter
岡山出身の25歳のソロラッパーJAPのミックステープ。オリジナルトラックと米国産トラックのリミックスがほぼ半数ずつ。フロウに際立つところはないが、声質そのものは悪くない。見事なのは全くと断言できるほどにリリックが耳に残らない。M5のようなテーマではいい回し次第でどんどん面白くなりそうなのにそれがない。紋切り型の言葉を使っているわけではないのに不思議だ。




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<まとめ>
2010年〜2011年1月〜9月分 Tegetther
2012年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2013年 1月 2月 3月 4月 5月 6月

・「JPRAP.COM presents "The Se7en Deadly Sins"」 →記事(2011.05.26記)
  2010年の主要フリーダウンロードミックステープについてもある程度まとめてある。
・「昨今の国産ヒップホップ・無料DLミックステープ事情」 →記事(2011.09.30記)
  2011年前半の作品に焦点を当てた記事。
・「VA『Fat Bob's ORDER vol.1』」 →記事(2011.10.07記)
  記事の最後に名古屋関連のミックステープのまとめた。
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2013.07.31 Wednesday 23:59 | 音楽 | comments(2) | trackbacks(0)
Lee Morgan Sextet『Lee Morgan Sextet』

Lee Morgan Sextet / Lee Morgan Sextet
Label: Blue Note
Release: 1957

Personnel:
Lee Morgan - trumpet
Kenny Rodgers - alto sax
Hank Mobley - tenor sax
Horace Silver - piano
Paul Chambers - bass
Charlie Persip - drums

Recording Date: 1956.12.02

Song List:
01. Whisper Not
02. Latin Hangover
03. His Sister
04. Slightly Hep
05. Where Am I?
06. D's Fink
2013.07.31 Wednesday 00:23 | ジャズ | comments(0) | trackbacks(0)
Dizzy Gillespie & Charlie Parker『Diz 'N Bird At Carnegie Hall』

Dizzy Gillespie & Charlie Parker / Diz 'N Bird At Carnegie Hall
Label: Roost
Release: 1997

Personnel:
Kenny "Pancho" Hagood - vocal (Tr.6-15)
Dizzy Gillespie - trumpet, vocal
Elmon Wright - trumpet (Tr.6-15)
Matthew McKay - trumpet (Tr.6-15)
Dave Burns - trumpet (Tr.6-15)
Raymond Orr - trumpet (Tr.6-15)
Taswell Baird - trombone (Tr.6-15)
William Shepherd - trombone (Tr.6-15)
Charlie Parker - alt sax (Tr.1-5)
John Brown - alt sax (Tr.6-15)
Howard Johnson - alt sax (Tr.6-15)
James Moody - tenor sax (Tr.6-15)
Joe Gayles - tenor sax (Tr.6-15)
Cecil Payne - baritone sax (Tr.6-15)
John Lewis - piano
Milt Jackson - vibraphone (Tr.6-15)
Al McKibbon - bass
Joe Harris - drums
Chano Pozo - congas (Tr.6-15)
Lorenzo Salan - bongos (Tr.6-15)

Recording Date: 1947.09.29 Live at Carnegie Hall, NY

Song List:
01. A Night In Tunisia / チュニジアの夜
02. Dizzy Atmosphere
03. Groovin' High
04. Confirmation
05. Koko
06. Cool Breeze
07. Relaxin' At Camarillo
08. One Bass Hit
09. Nearness
10. Salt Peanuts
11. Cubano-Be, Cubano-Bop
12. Hot House
13. Toccata For Trumpet
14. Oop-Pop-A-Da
15. Things To Come
2013.07.31 Wednesday 00:01 | ジャズ | comments(0) | trackbacks(0)
トライアングル 殺人ループ地獄 / Triangle

60点/100点満点中

2009年英国・オーストラリア製作のサイコスリラー。監督・脚本は『0:34 レイジ34フン』のクリストファー・スミス。主演は『30デイズ・ナイト』のヒロイン、メリッサ・ジョージ。マイティ・ソーことクリス・ヘムズワースの弟で『ハンガー・ゲーム』に出ていたリアム・ヘムズワースも出演。

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自閉症の息子トミーを抱えるシングルマザーのジェスは、友人グレッグの誘いを受け、ヨット遊びに参加する。彼女を含め、男女6人が乗り込み、大海原へと繰り出す。ところが天候が急変しヨットが転覆。漂流する彼らの前に豪華客船が運良く現われ、命拾いする。しかし船内には人の気配がまるでなく、不審に思い始めた矢先、覆面の殺人鬼が一行を襲い始める。
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副題の"殺人ループ地獄"は劇場公開時にはなく、単に『トライアングル』とシンプルなものだったらしいが、DVD化する際に付け加えられたそうだ。内容はまさに"ループ地獄"で、今回の邦題はいい得て妙だ。子供を自宅にひとり残し自分だけ遊びに来たことで浮かな顔のジェスはそれでもクルージングに参加する。やがて雨雲が急速に近づき、波が高くなる。救助要請の無線中に助けを求める女性の声が混線してくるが、その直後に津波のような高波を受けてヨットは横転。天候が回復したので、漂流するヨットの上で助けを待つことに。そこに通りかかったのが、ギリシア神話を由来にするアイオロス号と名付けられた豪華客船で、一行はすぐに乗り込むが、広い船内には誰もいない。やがて顔を布で隠した何者かが彼らを襲い始める。

このアイオロス号に乗り込むくだりが延々ループする。足りない頭では全ての出来事のつじつまが合っているのか、しかと確認できようはずはないが、映画化されているということはきっと矛盾はないのだろう。繰り返される出来事からジェスは次第に逸脱を図っていく。まず"ジェス1"たちがやって来て、次の"ジェス2"たちが船に辿り着き、同じことが繰り返えされるも、最初のジェスは再び息子に会いたい一心で知恵を絞り、心を鬼にして運命に逆らおうとする。

このループを描く中盤が複雑で一度見ただけでは分からないが、きっと2度見ても3度見ても同じだろう。船がいくつもの階層を持つ構造であるように、出来事も階層化していくのだ。そこで終わったら監督のデビュー作『0:34 レイジ34フン』と同様に凡作のレッテルを張るところだが、そこからさらに大きなループがあることを暗示させ、映画の冒頭に戻るクライマックスは複雑ではあるのだけど、お見事と爽快な気分にもさせてくれる。無限ループに陥った母親は果たして抜けられるのか。今日もどこかで格闘し、次こそはうまくやれると誓うジェスがいるのだろう。
2013.07.30 Tuesday 23:58 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
Milt Jackson『Bags' Opus』

Milt Jackson / Bags' Opus
Label: United Artists
Release: 1959

Personnel:
Art Farmer - trumpet
Benny Golson - tenor sax, arranger
Tommy Flanagan - piano
Milt Jackson - vibraphone
Paul Chambers - bass
Connie Kay - drums

Recording Date: 1958.12.28-29

Song List:
01. Ill Wind
02. Blues For Diahann
03. Afternoon In Paris
04. I Remember Clifford / クリフォードの思い出
05. Thinking Of You
06. Whisper Not
2013.07.30 Tuesday 00:00 | ジャズ | comments(0) | trackbacks(0)
インブレッド / Inbred

71点/100点満点中

2011年の英国ホラー。

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保護観察官ジェフとケイトの引率で社会奉仕活動のために英国北部に位置するヨークシャーの片田舎に連れ出された少年犯罪者のティムとサム、ドワイト、ゼブの4人。カーナビにも乗らないそこは猟奇的な殺人に飢えた異常者たちが暮らす村だった。村唯一のパブを経営するジム親子が彼らを盛大にもてなすことに。
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"アブノーマルホラーの頂点を極めた、鬼畜変態映画の最新進化形!"らしい。98分の上映時間のうち最初に恒例の脅かしがあった後は40分ほどはのどかな田園風景を映すのみだが、それから終幕までは確かにこれでもかとスプラッタ映像が続く。冒頭では特殊効果のクレジットに5人も名前が表記され、そのうちのひとりは"血やゴア効果"とあれば、それは期待が高まるというもので、そうした俗にいう切り株大好き人間にはたまらない作品なのだろう。

その分、物語の展開は、コメディ要素を盛り込むというよくばりを働くために、舞台となる田園地帯に流れる時間のごとくゆったりだ。怖さや痛さを持続させたり加速させたりといった物語としての面白さを求める向きにはやや緩すぎるかもしれない。

結局のところ田舎者が生意気をいうよそ者を排斥する話だ。飛んで火にいる何とやらの6人がのこのこやって来たので、彼らを主賓に虐殺パーティが開かれる。楽しみとしてはその方法の斬新さであり、ホラーが作られるほどにその難易度は上がっていくわけで、本作は残念ながら目新しさという点では標準を越えることはできていないが、その代わりといってはなんだが、"近親相姦の"を意味する題名通りに村人の奇形具合はなかなかだ。また、パーティの司会進行を務めるジムのメイクがミンストレルショーのそれであり、今の世だと、残酷描写よりもその悪趣味さに対し批判が出そうだ。

フェレットが飼い主のかたき討ちをするオチは悪くない。

そもそもこの手の映画に作品としての完成度を求めるのが間違っているわけで、特殊効果の完成度がこれほど高いなら好き者もきっと満足するのだろう。6人を乗せた車が村に入る直前にティムとサムが目撃した恐るべき子供たちが活躍したらもう少し緊迫感が増したかもしれない。
2013.07.29 Monday 23:58 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
遊星からの物体X ファーストコンタクト / The Thing

65点/100点満点中

2011年のSFホラー。1982年製作のジョン・カーペンター版『遊星からの物体X』の前日譚。主演は『ファイナル・デッドコースター』や『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』でヒロインを演じるも、どちらかといえばジョン・マクレーンの娘役の方が有名っぽいが、いずれにしろ顔が記憶に残らない女優メアリー・エリザベス・ウィンステッド。『華麗なるギャツビー』で"(ギャツビーいわく)元ポロ選手"に扮したジョエル・エドガートンも相棒(?)役で出演。製作費3800万ドル。

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南極大陸の太古の氷層から未知の生命体をノルウェーチームが発見。米国の古生物学者ケイト・ロイドも調査に加わり基地に向かう。やがて発掘された生命体が生き返り基地の隊員たちを襲い始める。取り憑いた生物に擬態する能力を持つため、体内に侵入されてもしばらくは誰も気づかない。誰が乗っ取られているか分からず、疑心暗鬼と恐怖でパニックが拡がる。
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原作は作家ジョン・W・キャンベルが1938年に発表した短編小説「影が行く」。まず1951年にハワード・ホークスが製作を手掛けた『遊星よりの物体X』が作られる。その後の1982年、原作により忠実なジョン・カーペンター監督による『遊星からの物体X』があり、そのカーペンター版の数日前に起きた出来事を描いているのが本作となる。1951年版は未見で原作小説も未読だが、ウィキペディアにある「影が行く」のあらすじを読むと、本作のエピソードも描かれているようだ。

ジョン・カーペンター版を鑑賞しているといってもだいぶ前のことで内容はほとんど覚えておらず、誰がエイリアンに乗っ取られていて、誰が本当の人間なのかといった疑惑が狭い南極基地内で高まり、緊迫の度合いが増していくことや、ラストシーンで寒いのに白い息を吐かない隊員こそが擬態エイリアンだと分かること(監督によって否定されているが)などが辛うじて記憶にある程度だ。それよりもさや人間映画を原作としているはずなのに、生首に直接触手が生えて歩き回るクリーチャーや血液検査ならぬ(飛ぶ)クスリを打って検査しようとするシーンなど、本シリーズからのオマージュ(どちらも結局は"さや人間"の話だということなのだろう)までぶち込んでいたロバート・ロドリゲス監督の傑作学園ホラー『パラサイト』の印象が強い。

前日譚ということでだいぶ昔に制作された1982年版に続く終わり方をしなければらない。つまり、ウィキ掲載のあらすじを引用するならば、"1982年の南極。ノルウェー隊のヘリが、1頭の犬を追ってアメリカ南極観測隊第4基地へ現れた。銃や手榴弾を使い執拗に犬を狙う"という冒頭にスムースに繋がるように作る必要があるわけだ。前作の筋をネットで調べ直してみた限りでは過不足なく展開されているように思える。バケモノの造形も82年版を踏襲したものだそうだ。ただ、現代の技術で撮影しているためにその特殊効果はずいぶんと迫力あるものになっている。怖さという意味では残念ながら弱いものの、よく作り込まれているのは分かる。

人間そっくりに擬態し、隙をうかがっているのはいったい誰なのかといった強いサスペンス色は健在で、もう少しその疑心暗鬼具合を引っ張って欲しいとは思うが、30年前に比べればどんな映像も撮れるようになった現在の技術をより発揮させたいという意図からなのか、サスペンスよりもアクション度合いがやや高まっている印象だ。女性隊員や黒人以外の白人男性は外見からの違いが分かりにくく、それはキャラ立ちの弱さという話にも繋がることで、その意味でもサスペンスに重きを置いていないことが理解できる。

いずれにせよ、オチを82年版に合わせるという制約があるために、展開は冒険をせず、演出も結局のところオマージュの域を出ていない。特殊効果の迫力や進歩だけが目立つ作品だ。それ以外だと、冒頭、雪上車の車内で話される下卑た冗談("ほらね、自分の母親だと笑えない")が面白いぐらい。
2013.07.29 Monday 23:57 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
Jimmy Smith『A Date With Jimmy Smith Volume One』

Jimmy Smith / A Date With Jimmy Smith Volume One
Label: Blue Note
Release: 1957

Personnel:
Donald Byrd - trumpet (Tr.1, 3)
Lou Donaldson - alto sax (Tr.1, 3)
Jimmy Smith - organ
Hank Mobley - tenor sax (Tr.1, 3)
Eddie McFadden - guitar
Art Blakey - drums (Tr.1, 3)
Donald Bailey - drums (Tr.2)

Recording Date:
1957.02.11: Tr.1, 3
1957.02.13: Tr.2

Song List:
01. Falling In Love With Love
02. How High The Moon
03. Funk's Oats
2013.07.29 Monday 00:00 | ジャズ | comments(0) | trackbacks(0)
Lester Young『The "Kansas City" Sessions』

Lester Young / The "Kansas City" Sessions
Label: Commodore
Release: 1997

Personnel:
Tr.1-10, 19-22
Buck Clayton - trumpet
Lester Young - clarinet, tenor sax (Tr.1-10)
Eddie Durham - trombone
Freddie Green - guitar
Walter Page - bass
Jo Jones - drums

Tr.11-18
Bill Coleman - trumpet
Lester Young - tenor sax
Dicky Wells - trombone
Joe Bushkin - piano
John Simmons - bass
Jo Jones - drums

Recording Date:
1938.03.16: Tr.19-22 as The Kansas City Five
1938.09.28: Tr.1-10 as The Kansas City Six
1944.03.27(28?): Tr.11-18 as The Kansas City Six

Song List:
01. Way Down Yonder In New Orleans #2 / 遥かなるニューオリンズ
02. Way Down Yonder In New Orleans / 遥かなるニューオリンズ
03. Countless Blues
04. Countless Blues #2
05. Them There Eyes #2
06. Them There Eyes
07. I Want A Little Girl
08. I Want A Little Girl #2
09. Pagin' The Devil
10. Pagin' The Devil #2
11. Three Little Words #2
12. Three Little Words
13. Jo Jo
14. I Got Rhythm #3
15. I Got Rhythm #2
16. I Got Rhythm
17. Four O'Clock Drag
18. Four O'Clock Drag #3
19. Laughing At Life
20. Good Mornin' Blues
21. I Know That You Know
22. Love Me Or Leave Me
2013.07.28 Sunday 00:02 | ジャズ | comments(0) | trackbacks(0)
Art Pepper『The Return Of Art Pepper』

Art Pepper / The Return Of Art Pepper
邦題: リターン・オブ・アート・ペッパー (アート・ペッパー・オン・アラジンVol.1)
Label: Jazz West
Release: 1957

Personnel:
1-10
recorded, LA
[The Art Pepper Quintet]
Jack Sheldon - trumpet (Tr.3, 7 omit)
Art Pepper - alt sax
Russ Freeman - piano
Leroy Vinnegar - bass
Shelly Manne - drums

Tr.10-15
[The Joe Morello Sextet]
Art Pepper - alt sax(Tr.11-12, 14-15), tenor sax(Tr.13)
Gerald Wiggins - piano
Red Norvo - vibraphone (Tr.14-15 omit)
Ben Tucker - bass
Joe Morello - drums

Recording Date:
1956.08.06: Tr.1-10
1957.01.03: Tr.11-15

Song List:
01. Pepper Returns
02. Broadway
03. You Got To My Head
04. Angel Wings
05. Funny Blues
06. Five More
07. Minority
08. Patricia
09. Mambo De La Pinta
10. Walkin' Out Blues
Bonus Track
11. Pepper Steak
12. You're Driving Me Crazy
13. Tenor Blooz
14. Yardbird Suite / ヤードバーズ組曲
15. Straigh Life
2013.07.28 Sunday 00:00 | ジャズ | comments(0) | trackbacks(0)
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