すばらしくてNICE CHOICE

暇な時に、
本・音楽・漫画・映画の
勝手な感想を書いていきます。
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2021.02.10 Wednesday | - | - | -
無料配信ミックステープ5月号(2015)
2015年5月に発表された国産ヒップホップを中心としたフリーダウンロード・ミックステープを紹介する(投げ銭/いい値[NYP]の作品も含む)。日本語ラップ専門情報サイト2Dcolvicsを主に参考にしている。



【】SEMIMARU 『THE MATERNITY』
2015.05.01 / 全10曲36分 / mp3,flac,... / bandcamp




【】Young philip 『Lost tapes pt2』
2015.05.01 / 全8曲25分 / mp3,flac,... / bandcamp
終了。



【】ANPYO 『FOOTLOOSE』
2015.05.02 / 全6曲15分 / mp3,flac,... / bandcamp




【】SLPJoe 『Δccess』
2015.05.02 / 全7曲17分 / mp3,flac,... / bandcamp
無料配信終了。



【】diz 『DOTEI NO AFTER 5』
2015.05.03 / 全5曲15分 / mp3,flac,... / bandcamp
終了。



【】VA 『DEATHMIX 2』
2015.05.04 / 全16曲61分 / mp3,flac,... / bandcamp




【】ψάρι (SHAKABOOZ & TeslaCoil) 『Fate after the 5th』
2015.05.05 / 全6曲16分 / 320kbps / YouTube




【】4Q 『グッバイ』
2015.05.05 / 全10曲33分 / VBR / SoundCloud




【】THE K'Z CROWNS 『KZ MANIA』
2015.05.06 / 全7曲24分 / mp3,flac,... / bandcamp




【】GREEN ASSASSIN DOLLAR 『SEED.TΔPE』
2015.05.06 / 全38曲51分 / mp3,flac,... / bandcamp
無料配信終了。



【】slipnoize 『SN FREE 2015』
2015.05.06 / 全5曲16分 / 192kbps / SoundCloud




【】Yo∞Hey 『Love Drugs PartII』
2015.05.07 / 全9曲30分 / 128,192,320kbps / SoundCloud




【】MC松島 『#スーパーたけし』
2015.05.08 / 全18曲63分 / 320kbps / audiomack




【】VA 『FOGPAK #12』
2015.05.09 / 全17曲61分 / mp3,flac,... / bandcamp




【】Shun'ei 『Sunny EP』
2015.05.09 / 全6曲分 / mp3,flac,... / bandcamp
無料配信終了。



【】GREEN ASSASSIN DOLLAR 『Nasty HOODS mix_』
2015.05.08 / 1枚ファイル42分 / aif / SoundCloud
終了。



【】せのしすたぁ 『FreeDL_remaster』
2015.05.12 / 全8曲34分 / 320kbps / Twitter




【】Dirty Chain Adict 『MELT TOWN』
2015.05.13 / 全11曲39分 / 320kbps / SoundCloud




【】MV(A)TEN alias SrawBurn 『Spoootnic ep』
2015.05.14 / 全10曲21分 / mp3,flac,... / bandcamp




【】BALA a.k.a.SHIBAKEN 『Counter Attack of Idol GEEK』
2015.05.15 / 全12曲37分 / kbps / Twitter




【】Raputa Heaven 『LOCAL ONLY』
2015.05.15 / 全13曲45分 / 256kbps / SoundCloud




【】Plankton 『mickey d's tape』
2015.05.15 / 全9曲11分 / mp3,flac,... / bandcamp
終了。



【】Plankton 『crepe tape』
2015.05.16 / 全14曲22分 / mp3,flac,... / bandcamp
終了。



【】himeshi - humen Sukima Remixes』
2015.05.17 / 全10曲37分 / mp3,flac,... / bandcamp




【】超宇宙 『OMOIDE PACK』
2015.05.17 / 全6曲12分 / mp3,flac,... / bandcamp




【】diz 『空を支配』
2015.05.19 / 全5曲16分 / mp3,flac,... / bandcamp
終了。



【】Bell 『for the goodman mix.』
2015.05.19 / 全20曲55分 / 320kbps / SoundCloud




【】Plankton 『matilda tape』
2015.05.19 / 全8曲15分 / mp3,flac,... / bandcamp
終了。



【】sidseedz 『blue』
2015.05.19 / 全15曲31分 / mp3,flac,... / bandcamp




【】MANIXMALL 『ウェルカム・トゥ・ハザ』
2015.05.19 / 全13曲44分 / 192kbps / audiomack




【】Plankton 『gorey tape』
2015.05.21 / 全9曲13分 / mp3,flac,... / bandcamp
終了。



【】夢幻SQUAD 『FROM THE LHC』
2015.05.22 / 全13曲54分 / 160,192,256,320kbps / datpiff




【】MC松島 『#アイムシリアス』
2015.05.24 / 全11曲35分 / mp3,flac,... / bandcamp




【】4Q 『wee-wee (mixtape)』
2015.05.24 / 全10曲32分 / wav / SoundCloud




【】KAI 『Slow Burning』
2015.05.26 / 全9曲27分 / 192kbps / Twitter




【】Six-SenSeS 『Mulligan』
2015.05.29 / 全11曲28分 / mp3,flac,... / bandcamp




【】ACE COOL 『SEE SEE SEE』
2015.05.29 / 全5曲19分 / 160kbps / audiomack




【】TOMMY DIGITAL 『SounDs in Sheep's Clothing』
2015.05.30 / 全10曲19分 / mp3,flac,... / bandcamp




【】ラップするマン 『ラップするマンの曲がいっぱい入ってるやつ』
2015.05.31 / 全13曲49分 / 160,320kbps / HP






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<まとめ>
2010年〜2011年1月〜9月分 Tegetther
2012年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2013年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2014年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2015年 1月 2月 3月 4月
・「JPRAP.COM presents "The Se7en Deadly Sins"」 →記事(2011.05.26記)
  2010年の主要フリーダウンロードミックステープについてもある程度まとめてある。
・「昨今の国産ヒップホップ・無料DLミックステープ事情」 →記事(2011.09.30記)
  2011年前半の作品に焦点を当てた記事。
・「VA『Fat Bob's ORDER vol.1』」 →記事(2011.10.07記)
  記事の最後に名古屋関連のミックステープをまとめた。
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2015.05.31 Sunday 23:59 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
荒木飛呂彦『ジョジョリオン』第7〜9巻

2014年5月発売。     2014年10月発売。    2015年2月発売。

「Steel Ball Run」シリーズをようやく読み終えたわけで、そうなると今度はこの現シリーズだろう。7巻は東方家の邸宅をデザインした謎の男・八木山夜露を相手に定助と東方家当主・憲助が共闘する。続く8巻で、八木山が持っていた果実が東方家の長男に降りかかる不思議な病を治す力を持つことが判明。その秘密を探る過程で、憲助の長男で、つるぎの父である常敏に疑惑の目が向けられる。彼の目をそらすために定助がクワガタバトルを彼に挑むのが9巻。

好戦意欲をかき立たせ2匹のクワガタを相撲させるわけだけど、常秀のセリフにあるようにかなり"グロ注意"で、痛い闘いを目撃することになる。そういえば、夜露にしても、半永久的にひとつの所に留まるオチ(宇宙空間、深い湖の底)はこれまでのシリーズにあったが、今回は無残に砕け散る最期を遂げ、バイオレンス度が増している(まあ、荒木もおそらく好きな作家スティーヴン・キングのホラー小説『グリーン・マイル』を持ち出すまでもなく、永遠の牢獄に閉じ込められる方が本当の怖さなのだろうけど)。

それとこの3冊を通してもうひとつ気になったのは、東方憲助の印象の変化だ。当初は油断ならないヤツだったのが、次第にいいオヤジではないかという風に変わってきた。読み始めた時は絶対にラスボスだと思ってた。
2015.05.27 Wednesday 23:58 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0)
デッドフォール 極寒地帯 / Deadfall

59点/100点満点中

2012年のクライムサスペンス。『ヒトラーの贋札』で2007年の第80回アカデミー賞外国語映画賞を獲得したオーストリア人監督ステファン・ルツォヴィツキーのハリウッドデビュー作(多分)。出演はオーストラリア人俳優エリック・バナ、バナの妹役に『ザ・ワーズ 盗まれた人生』『ドリンキング・バディーズ』のオリヴィア・ワイルド、『パシフィック・リム』では主演した英国出身のチャーリー・ハナム、そのハナムの母親役として『キャリー』のシシー・スペイセク!DVDスルー作。

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感謝祭直前のミシガン州。カジノを妹ライザと共に襲った兄アディソンは、捜査を振り切るため二手に分かれての逃走を決断。吹雪く田舎道で寒さにひとり震えるライザを仮出所中のジェイが助ける。ジェイは国境近くの実家に帰る途中だった。一方、道なき道をかき分けカナダに向かうアディソンは邪魔者を殺し追跡を逃れながら進み、夫ボビーから虐待を受けるエイミーの粗末な山小屋に転がり込む。
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幼い頃より父から虐待を受け続けた過去があるアディソンとライザの兄妹、元保安官の父チェットから手ほどきを受け、ついには北京オリンピックに出場し銀メダルを獲得した元ボクサーのジェイ、母エイミーの連れ子として粗暴なボビーに育てられ健気に母と自分の幼い妹に健気にも思いを寄せる少女、保安官のリーダーであり父でもあるベッカーとその部下として同じ保安官を務める娘のハンナ。二手に分かれた後に、さらに罪を重ねながら雪深い地域を逃げるアディソンの話と、その妹ライザとジェイの物語を主軸に、親と子の間に横たわる様々な問題が炙りだされ描かれていく。

クライマックスでは、完全に壊れた家族に育てられた子供たちの目の前で、別の一家は長年のわだかまりを解きほぐせたり、強盗のみならず警察殺しまでしてしまう凶悪犯は幼い少女に自分の小さかった頃を重ね合わせ、また、かつて父を殺した子供たちが、知らなかったにしても、父親に実の娘を殺させようと企んだりといった、いくつもの相似の関係が映し出されていく。

"極寒地帯"での単純なサスペンスアクションなら、スノーモービルでのチェイスシーンなどがあり、物珍しく感じられたのかもしれないが(川を渡れるほどの性能があるとは知らなかった)、上で挙げたようなドラマを内包させてしまうために、バランスが悪く、何よりスピード感がない。見終えた時にすぐに思ったのは、テーマや設定は悪くないけれど、実力がないのに監督は欲張り過ぎたようだという思いだったのだけど、記事を書くにあたり、オスカー受賞者と知り、すみませんという感じだ。
2015.05.20 Wednesday 23:58 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
ダイバージェント / Divergent

52点/100点満点中

2014年のSFアクション。原作は"全米で大ベストセラーとなった新人作家"による十代向けディストピアSF小説。主演は、『ファミリー・ツリー』『きっと、星のせいじゃない。』のシェイリーン・ウッドリー。共演にケイト・ウィンスレットや、ウッドリーの親友役でロックミュージシャンのレニー・クラヴィッツの娘ゾーイ・クラヴィッツら。製作費8500万ドル。

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最終戦争から100年が過ぎ、運良く生き延びたシカゴの人々は新たな社会体制──市民を性格ごとに5つの共同体に振り分け、与えられた役割を担う──を築き上げた。人々は16歳になると適性テスト"選択の儀式"を受け、診断結果が示した共同体への所属が義務づけられる。その5つに該当しない者はダイバージェント(異端者)とされ、危険分子として抹殺された。"無欲"出身のベアトリス・プライアーは異端者と診断されてしまう。しかし彼女を不憫に思った女性検査官の計らいで判定は改竄され、"勇敢"へと加入する。ベアトリスは異端者であることを隠し、軍事・警察機能を担う"勇敢"で、過酷な戦闘訓練に身を投じていくが・・・。
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世紀末、十代の女の子が主人公、恋愛あり、人殺しシーンはあるけれど、レイティング重視で血を出さない演出など明らかに「ハンガーゲーム」シリーズの大ヒットを受けて製作が決まった作品。先発映画を意識し、ヒットの方程式をなぞってみたはいいものの、ただの地味な二番煎じで終わっている。ケイト・ウィンスレットがこんな作品に出ていることには驚いたのと、ロープを滑走するシーンは見応えあった。

十代向け小説の映画化は「トワイライト」シリーズが走りなのだろうが、狼男や吸血鬼がピョンピョン飛び跳ねるよりは、日本で今公開されている『メイズ・ランナー』もSFであるように、内容は全くもって薄くてもまだ見られるような気がする。

しかし、お子様向け映画に突っ込んでも仕方ないが、階層が固定化された社会を描きながら、閉塞感がほとんど感じられず、現代社会のありようを下敷きされるからこそSFはより面白さを増すのに、ただの絵空事にしか映らない。

「ハンガー・ゲーム」シリーズにしてもそれほど褒められた出来はないわけだけど、『ウィンターズ・ボーン』で一気に注目を集めた地味ながらも演技だけは良いみたいな印象だったジェニファー・ローレンスがその俳優としての華を一気に開花させ、強い女性を打ち出しつつ凛々しさや可愛らしさをもキャラクターに盛り込ませて、こんな資質を持った女優だったのかと認識を新たにしたわけだけど、本作の主人公ベアトリス(途中でトリスと変名)を演じるシェイリーン・ウッドリーは、演技派女優のような堅実な演技(が、アクションは全くダメ)しかせず、それなりの大金を注ぎ込んだ大作映画の華に最後までなれずに終わる。ローマ彫刻のような顔立ちを見ていて思ったのは『ファミリー・ツリー』での演技は良かったし、メリル・ストリープやジュリアン・ムーア寄りの演技派として堅実な作品で活躍した方が良さそう

直前に目の前で親を亡くした少女に、体を張ってわが子を守ったその行為を"最高の愛情表現だよ"と声をかけるシーンがあるが、なんともむごくて耳を疑ってしまった。3部作の1作目であり、その世界観を全て明らかにしていないだろうことを考慮しても、設定のみならず、演出や脚本などもかなりちゃちであり、これでシリーズ化できるのかと勝手に心配してしまうところだけど、アメリカ国内だけでも興行収益が1億5千万ドルを突破したようだし、3月にすでに本国では公開されたようだ。
2015.05.18 Monday 23:58 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
荒木飛呂彦『Steel Ball Run』第21〜24巻

2010年7月発売。     2010年11月発売。   2011年5月発売。

2011年6月発売。

毎回発売したらしっかり揃えていたこのシリーズもようやく終わりを読んだ。今回のラスボス、ヴァレンタイン大統領は強過ぎたのか、決着をつけるまでに結局コミック2冊分を要してる。これまでで最長ではないだろうか。しかも、DIO/ザ・ワールドまで召喚し、パラレルワールドを決定づけている。しかし、時が止まった中で乗っている馬も動けてるというのはどういうことなのだろうと思わなくもない。でもまあ全24巻7年にも及ぶ壮大な物語は終わった(世間的には4年も前に幕だったわけだけど)。全巻読み直したいとは思わないが、いいシリーズだったと思う。
2015.05.14 Thursday 23:58 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0)
薄氷の殺人 / 白日焰火

62点/100点満点中

中国・香港合作のミステリードラマ。2014年の第64回ベルリン国際映画祭で、『グランド・ブダペスト・ホテル』や『6才のボクが、大人になるまで。』を抑え、最高賞の金熊賞(作品賞)受賞。主演のリャオ・ファンも銀熊賞(男優賞)を獲得。2015年公開作品。

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1999年6月末。中国・華北地方の石炭工場からバラバラにされた死体の一部が15ヶ所で発見される。ジャン・ズーリー刑事は、石炭を運ぶトラック運転手のリウ兄弟に疑いの目を向けるも、逮捕時に失態を犯し、真相を解明できぬまま警察を辞す。2004年冬。ジャンはかつての同僚刑事ワンから5年前と同様のバラバラ殺人が2件発生したことを聞きつける。ふたりとも5年前の被害者リアン・ジージェンの未亡人ウーと関係があったという。独自に調査を開始し、疑惑の女ウーに近づくジャンだが・・・。
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基本的には元刑事が5年前に解決できなかった事件を自分の足で追うというハードボイルドな私立探偵的物語となる。ただ、大枠こそ馴染みの展開でも、その手のジャンルにある様式美をそこここで逸脱しているため、予想もしない物語の進め方にそこでそう来るのかという驚きがあるのだ。同時に、省略が多いため(説明の多い邦画もどうかと思うわけだけど)、やや戸惑いながらの鑑賞となる。とはいえ、それが独特のムードにもなっているのだろう。

主人公ジャンが警察を離れるきっかけとなる事件がまず唐突だし、いきなり5年後に飛んだ時にその彼は工場の保安課に所属し、酒浸りの毎日を送っている。ハリウッドなど一般的な映画では、警察という組織にかつて所属していても、一度辞めると、ある程度壁が作られたりする様子が描かれるが、本作のジャンは実は警察のままなのかと思うほどで、ワン刑事が狙いを定める容疑者に肉薄する。また、スケート靴を持っているというだけで怪しむ展開や、ワンが抱いた疑惑が何ら説明なくそのままジャンに受け継がれるなど、ややご都合主義にも映る。わずか1日で死体が離れた15ヶ所の工場にばら撒かれる事態を序盤ではそれほど大きな謎として捉えていなかったのに、後半で重要そうに解明するなども、謎解き映画として見ていなかったこともあり、バランスの悪さを覚える。

1999年の話、2004年のジャンと未亡人ウー、皮のコートを巡る話と3つに分かれる物語で、ナイトクラブ「白昼の花火」の女性オーナーが不意に漏らす泣き笑いのやりとりなど、どこか歪でちぐはぐさがありながらも、結局は雰囲気は悪くないというそれに尽きてしまう。まあそれとなんといっても、ウーを演じる台湾の女優、グイ・ルンメイの魅力か。ジャンがずぶずぶと深みにはまりつつ、元刑事としての矜持を保ったが故の奇怪なダンス、それでも何かしてあげたいがために打ち上げる"真昼の花火"。もっと伝わりやすい演出があったとも思うが、そうしないからこそ印象にも残るのかもしれない。『グランド・ブダペスト・ホテル』より優れているとはとうてい思えないけど。
2015.05.14 Thursday 23:57 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
太田垣康男 『機動戦士ガンダム サンダーボルト』第2〜5巻

2013年6月発売。      2014年3月発売。      2014年12月発売。

2015年5月発売。

1巻で十分感激していたのに、続巻を読んでいなかったシリーズをまとめ読み。サンダーボルト宙域での連邦とジオンの戦闘を描いた1巻は、そこで終えても何ら不満が出ないほどよくまとまってはいたのだけど、宙域の決着を描く2〜3巻は全くテンションを落とすことなくさらに激烈なドラマと戦闘が綴られていく。本当に素晴らしい。

"サイコ・ザク"と"フルアーマーガンダム"。昔のシンプルなモビルスーツに惹かれる身としては、あまりにゴテゴテとしたデザインではあるのだけど、それを感じさせないスピード感とディテールの細かさ、それと戦争もので必要な、そうした形にしただけの必然性=リアリティのある造型でページをめくるたびに圧倒される。

そして、第5巻。最終局面ア・バオア・クーを経て、まだ続くのだ。初期ガンダムの世界観をしっかり引き継ぎつつ、自分の世界に引き込んでる感は何ともいえず素晴らしい。
2015.05.07 Thursday 23:58 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0)
山下和美『ランド』第1巻

2015年4月発売。

「天才柳沢教授の生活」シリーズの山下和美の新作。青年誌「モーニング」で昨年から連載しているそう。

人は必ず50歳で死を迎える世界。農村で生まれた少女・杏には双子の姉がいたが、村のしきたりで生後すぐに生贄として捧げられた。そのことを知らされず、按摩をする盲目の父・捨吉と叔母の真理に見守られ杏はすくすくと成長。親友の平太の父が50歳となり"知命"を迎えた日、村から町へと出た彼女たちは同じ日に知命となった名主・あやめ様の列と出くわす。そこに襲撃をかけた異形の子供。さらに不思議な存在感を放つ"和音様"とも出会い、"あの世"と呼ばれる"山の向こう"への杏の好奇心が大きくなるばかり。

厳しいしきたりに縛られる中世日本の農村を舞台に綴られていく物語で、お転婆な杏の魅力と連なる謎にさすがベテラン・ストリーテラーと安心しながら(これ大事)読み進めることができる。最後には杏が見たがっていた"山の向こう"に広がる景色で物語の謎は一段と深まる。続きが楽しみ。
2015.05.01 Friday 23:57 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0)
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